2014年5月号

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第4話 受験申請

アマチュア無線の試験を受験することを決心した3人ですが、受験の方法も勉強の仕方もさっぱりわかりません。

エリー(以下、エ) 「宮代先輩、出張中でお話きけないんだよね。誰か頼りになる人いないかなぁ?(>_<)」




あーちゃん(以下、あ) 「無線やってる友達いたっけ?」
う~ん・・・と頭を捻る3人でしたが、そんな時サミーの携帯が鳴りました。




サミー(以下、サ) 「あ、Masaco先輩から電話だ」
エ、あ 「そうだMasaco先輩!」




Masaco先輩は趣味でアマチュア無線をしている、そんな話を昔聞いたことがあったのを、あーちゃんとエリーは思い出しました。

Masaco先輩に3人の行きつけのカフェに来てもらい、相談にのってもらうことにしました。3人はドキドキしながらMasaco先輩の話に聞き入りました。

Masaco(以下、M) 「初めてなら、4級の免許がオススメだよ。4級は資格の中では1番下の級だけど、アマチュア無線に関するほとんどのことができるし、ほとんどの人は4級だしね」




試験の手続きにはパソコンが必要とのこと。後日3人はMasaco先輩のオフィスにお邪魔して、教えてもらうことにしました。

M 「まずは試験の日程を調べなきゃね」

M 「今は9月だから、11月の試験を申し込めるね。申込み期限は20日だって」
 「じゃぁ、帰ったらさっそく応募だね!」
サミーはやる気マンマンです。

そのあと、無線の話はほどほどに、4人はサミーがハワイで出会ったイケメンの話に華を咲かせました。

帰宅した3人は、それぞれに家のパソコンから受験の申し込みを行いました。

 「思ってたより簡単でよかった~。ネットショッピングの方が面倒くさいくらいだよ(+o+)」
エリーは日本無線協会のサイトで必要事項をチャチャッと入力しました。すると、整理番号や問い合わせ番号、試験手数料の振り込み期限、試験手数料の振込先などが表示されました。

 「あとは5000円※と手数料を振込に行けば完了かな」
エリーは忘れないように、手帳の9月20日のところに「4アマ振込期限!」とメモしておきました。
※消費税改定により2014年5月現在5,002円

受験費用は、日本無線協会の口座に振り込むことになっていますが、電子申請の場合は、試験手数料払込み専用の郵便局の口座があるので、画面に表示された口座番号に振り込まないといけません。

後日、3人は一緒に郵便局に行きました。もちろん試験手数料の振り込みのためです。
 「あとは受験票が届くのを待つのみだって!」
手続が完了したことをサミーがMasaco先輩に報告すると、さっそく返信がありました。

 「ねぇねぇ、Masaco先輩に勉強みてもらおうよ!私たちだけじゃ絶対ちんぷんかんぷんだもん」
あーちゃんの提案に他の2人も大賛成です。
エリーの家に集まり、3人は受験勉強のコツを教えてもらうことにしました。

M 「4級の試験は法規と無線工学の2科目があるんだけど、ほとんどが過去に出題されてる問題なの。だから、過去問の問題集を買って、内容を暗記したら一発合格間違いナシよ!」

『暗記』という言葉にあーちゃんはゾッとしました。
体を動かすのは得意でも、頭を使うのは大の苦手です。特に理科は中学の時から赤点ギリギリという出来の悪さでした。

 「覚えるだけでいいんですか?それならいけそうです!天体の名前を覚えたりするの、わたし誰より早いんで☆」
宙ガールのエリーは明るい声で言いました。

M 「無線工学は基礎から覚えるのがベストなんだけど、みんなには時間が足りないだろうから、手っ取り早く問題と答えの組み合わせを覚えていきましょう!
小学生でも、この問題にはこの答えって、記号のように覚えて合格しているみたいだから、みんなにはきっと楽勝だよ」

「小学生でも受かる」ときいて、3人は安心しきって勉強にあまり力が入らなくなりました。エリーの宇宙の話をきいたり、Masaco先輩に人生相談をして、その日は終わってしまったのでした。

10月になると、3人の自宅に受験票が届きました。
それには、試験日・試験時間・受験会場が書かれていました。
試験日が1ヶ月先に迫っています。3人は少しずつ勉強を始めたのでした。

次回・・・
ついに試験本番!
3人娘は果たして無事に試験を乗り越えられるの・・・?
「第5話 国家試験」
お楽しみに☆

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