2014年9月号

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フィールドデーコンテスト

8月2日(土)21:00~3日(日)15:00まで、JARLが主催する第57回フィールドデーコンテストが開催された。このコンテストは、その名のとおり、屋外からコンテストを楽しむという趣旨のもので、毎年全国から多数の移動局が参加している。

本年は、開催日前日から当日にかけて、九州地方に台風12号が接近したことで、九州、中国、四国地方は強風と大雨、さらに近畿、東海、北陸地方でも雨天となるなど、西日本において屋外でコンテストを楽しむのは、あいにく条件が悪かった。

そのため、特に西日本では移動運用を断念する局も多く、全国的にも例年と比べて移動局が少ない状況下での開催となった。月刊FB NEWSでは、このフィールドデーコンテストの電信・マルチオペ・オールバンド(CMA)部門にエントリーし、レコード更新を狙うという「Yoshitecハムクラブ」(JJ2YKZ)を取材した。


JJ2YKZ/2のオペレーター達

Yoshitecハムクラブでは、代表者であるJG4IQC吉岡氏を中心に、昨年2013年の年末頃この構想を作り、2014年に入ってからは、レコードの更新を可能にするためのオペレーターを集め始めたという。移動運用場所は三重県の青山高原と決め、専用のメーリングリストを立ち上げて、メンバー間の連絡を密にし、コンテスト当日に向けて準備を進めていった。

コンテスト前日の8月1日(金)には、先発部隊が青山高原に到着しアンテナの設置をスタートした。コンテスト当日の2日(土)の夕刻には予定していたすべてのアンテナが上がり、仕事などで設営には参加できなかったオペレーターも含めてスタッフが全員集合した。


前日からアンテナを設営。

そして2日の21:00になると、SHF帯の一部を除く全バンドでいっせいに運用をスタートした。バンドによっては1人のオペレーターが18時間ぶっ通しで1バンドを担当。またバンドによってはオペレーターを交代しながら、切れ目なく運用を続けた。ただし天気は好転することなく、終始曇りか雨で、暑さ対策は必要なかったものの、夜は逆に寒いくらいであった。


50MHzサイト。OPはWRTC2014日本代表のJA1OJE。

例年と比べるとコンディションが悪く、さらに移動局が少ないという悪条件の下、全員が一丸となって1点でも多く獲得できるように運用を続けた結果、コンテスト終了約1時間前の3日14:00頃、従来のレコードスコア(975,880点 JF3ZAH/3 1998年)を越え、各サイトから歓喜の声が上がった。そして疲労がピークに達した15:00、全サイトで一斉に送信を終了した。最終的なクレームドスコア(申告スコア)は、1,058,146点となった。

19時頃にはすべての撤収を完了して、各オペレーターは帰路についた。フィールドデーコンテストの結果発表は、年末頃が予定されているため、最終的にレコードを更新したかどうかが分かるのは、まだ数ヶ月先となる。

各サイトの様子

1200MHzサイト。OPはJJ2YKZ代表のJG4IQC。


28MHzサイト。OPはWRTC2006日本代表のJK2VOC。


21MHzサイト。OPはJP2XYT。


144MHzサイト。OPはJN2FCL。


14MHzサイト。OPはJS2KHM。


大型固定機IC-7700Mを投入した7MHzサイト。OPは7N4TJR。


3.5MHzサイト。OPはFB NEWS連載筆者のJO2ASQ。


430MHzサイト。OPはJJ2DWL。


GHzサイト。24GHzのQSOにトライするJM1UWB。


14MHzでサーチ中のJM3CRK。

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