2016年6月号

トップページ > 2016年6月号 > Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~/第5回 神奈川県立横須賀工業高等学校 電子研究部の皆さん

連載記事

<体験その2:電気工事の配線作業>


電気工事に必要な電線やパーツを展示・保存。左下の配線ボードはマンションの室内配線を想定したもので、3年生が製作したそうです

 続いては電気工事室へ移動。ここには大きな机とたくさんの木製パネルが立てられています。壁には室内の電気配線に使う電線や部品、埋め込み型のコンセントやスイッチ、レセプタクルが展示されています。

「ここでは電気科の生徒が屋内配線の技術を習得するための教室です。電気工事士の資格取得や、関東甲信越地区の電気工事コンテスト競技は、この配線実技が試験にあるので、その練習の場にもなります。これから部員と一緒に実際の配線を体験してください」と原田先生。

 私、お部屋の電球の取り替えぐらいしかできないのにー、電気配線なんて大丈夫なのかしら…。案内されたボードには、いろいろな配線やスイッチ、コンセントが付いていました。


「電気工事コンテスト競技」の課題は、こうした配線図で出題されます。制限時間内にボードに完成させなくてはいけないそうです

配線図を基に製作したボード。左上が未配線で、これから私が取り付けていきます

「これが電気工事コンテスト競技大会の課題なのですが、この左上の部分が未完成なので、ここにランプを取り付けて、実際に光るように完成させてみましょう。Masacoさん、部員が教えますので、ここを付けてください」

まず2年生の南部君と1年生の小西君が、工具(ワイヤーストリッパー)を使って電線の被覆を剥く方法と、銅線の先端にネジを取り付けるため、丸める作業を教えてくれました。ちなみに、電線の長さを測るのにはメジャーはほとんど使わず、自分の腕や指の長さから割り出すんですって。プロやわ~。惚れ惚れキュンってする手さばきですよ♪ 尊敬してしまいます。


電線を切る! 剥く!! 曲げる!!! メチャ難しいです! 私の真剣な顔を見てください! 被覆を剥くとき、銅線にキズが入ると「不合格」になるそうです


ドライバーでレセプタクルに配線を取り付け

ここまで格闘すること20分(汗)。ようやく「はい、オッケーですね」と言ってもらえましたが、まだ終わりではありません。「では配線をまとめて接続します。これは結構力のいる作業ですよ」

 あれ、配線ってハンダ付けはしないの?

「ええ、屋内配線でハンダ付けをすることはまずありません。配線をまとめて接続するときはこういう金具を使って、工具でしっかりとカシメるんです」

配線を接続するのは「リングスリーブ」という金具を使い、これを工具で潰します


満身の力でリングスリーブを潰します。左は真剣に見守る顧問の原田先生♪

 まとめる配線の被覆を全部剥がして、4本の銅線にハトメのような金具(リングスリーブ)を被せて、それを工具で潰してしっかりと固定します。中途半端な力じゃダメ! 満身の力で工具を握って!! ああ、はい・・手がプルプルしてきた…。あまりの不器用さを痛感しつつここで失敗したらアウト! なので、必死のパッチです・・。撮影の顔どころじゃなかったわ…(笑)

 こうして作ったレセプタクルと配線をボードに取り付け。腰に工具の入ったベルトを着けて、電動ドライバーを使うのは初めてだけどちょっと楽しかった~。
この時は第一段階突破で一安心ピース!


工具の入ったベルトを腰に巻くと、電気工事士っぽく見えるでしょ?


南部君のサポートを受けながら、ボードにレセプタクルと配線を固定中

「電気工事士の試験では“配線の美しさ”も採点されます。どこに配線止めの金具を付けるか、電線を美しく曲げるとか、いろいろポイントがあるんですよ」と南部君が教えてくれました。あ! 金槌でたたく音は誉めていただきました。たたく音って・・・!(笑)


電線の「曲げ(カーブ)」は美しさもポイント。しっかり測っていきます


電線が入る金属管の“曲げ”に挑戦!! 力が入って顔が真っ赤(汗)

電線を入れるための金属管を曲げることにも挑戦しました。力を入れて、もう顔が真っ赤!! 「がんばれー! 息はいてー! 吸ってー! 力入れてー」って声援までも! それ、なんか違う声援(笑)。まぁ、それくらいこの作業は大変やったんですよ。最後にスイッチを入れるとパッ! とランプが灯りました。やったあ~、拍手!!


配線完了、見事にランプが点きました~。今日一番の笑顔♪

本当の電気工事コンテスト競技大会では、何もないボードの前で配線図とパーツリストが渡されて、1時間の制限時間以内に配線を終え、ちゃんと電気が付くようにしなくてはいけないそうです。「安全」「正確」「美しさ」「スピード」が重要だとか。私をサポートしてくれた南部君、この競技に頑張っています!!

<体験その3:ARDF>

次は1階の中庭に案内していただきました。

「Masacoさん、ARDFはご存じですよね? 実際に参加したことはありますか?」と原田先生。

はい、何度か大会を見学させていただいたり、開会式に呼んでいただいたことがあるけれど、競技をしたことはないんです…。

「じゃあ、今日は簡単にやってみましょう。学校の敷地の中に2つのFOXを仕掛けておきました。ビーコン電波が1分おきに出ますから、このアンテナつき受信機で探しだしてください」


ARDFで使うアンテナ付きの受信機。「むせんのせかい」の取材で、これまでにも見せていただいた学校がありました

きゃあ! 今日ここでARDFを体験するとは思わなかったわ~♪ もっと走る用の靴にすればよかった~! めっちゃ本気な私!!! 3年生の鈴木君から受信機の使い方を聞いて、FOXを発見したら送信機に付いているスタンプをカードに押すこと、見つけても見つからなくても、制限時間内にゴールへ戻ってこなくてはいけないことなどを教えてもらいました。


鈴木君からルールと受信機の使い方を教えてもらいました

受信機のイヤホンからは、たまにモールス信号で「-- --- ・・(MOI)」といった識別信号が聞こえてきます。その時にアンテナを左右に振ると信号の強い方角が“なんとなく”わかります。

1つ目はスタート地点のすぐ近くの植木にぶら下がっていました。5分ぐらいで発見!! FOXってこんな形をしているんですね~。


1つ目のFOX発見!! スタート地点の近くにありました♪


2つ目が難しかった。皆さんが見守る中、あちこちをウロウロ…

もう1つには手こずりました。校舎の反射があったり、先に見つけた1局目の信号を勘違いしたり…。あちこちを走り回って、もう時間切れ…というところで発見! 学校の敷地の外れの建物とフェンスの間にありました。スタンプを押して、ゴールへ向かって中距離走!


時間切れ直前、敷地の外れでついに発見!

メチャ楽しかった~。原田先生と鈴木君から「Masacoさん、ARDFのセンスありますよ!」「初めてだとは思えません」と誉めていただきました。お世辞でも嬉しいわあ~。

「初心者でも参加できる大会がありますから、ぜひエントリーしてください。入賞も狙えるかも!?」って、ちょっとその気になっちゃいました~。そのうちどこかの大会で、懇親会で歌をお届けして、翌日はゼッケンを付けて野山を走り回るMasacoの姿が見られるかもしれませんよ!?


スタンプ2つ押してゴール!! この楽しさはヤミツキになるかも!?

頭の体操 詰将棋

Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~

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