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Masaco&FB Girlsの目指せバイリンガル ~英語でQSO~

第2回 RSレポートの送り方とシャックの紹介

日常会話編:乗り換え案内をしてあげよう

さて、ここからが今月のレッスンです。シグナルレポートとシャックの紹介に関する英語を学んでいきます。今回も、英語が得意なエリーと先生がお手本を示します。

GJP3JZK, this is N7HSL. Your signal is 57 with a little QRM. How about my signal over there? JP3JZK, this is N7HSL, go ahead.
<JP3JZK、こちらはN7HSLです。あなたの信号は少し混信を伴っていて57です。そちらでは、私の信号はいかがでしょうか。JP3JZK、こちらはN7HSLです。どうぞ>

N7HSL, this is JP3JZK. Thank you for the 57 signal report.
Your signal is 59. You have a strong signal here into Kobe.
I’m using an IC-9100. The antenna is a ground plane about 15 meters above the ground.
What’s your rig and antenna, Greg san?
N7HSL, this is JP3JZK, go ahead.
<N7HSL,こちらはJP3JZKです。57のシグナルレポート、ありがとうございます。
あなたのシグナルは59です。神戸に非常に強く入感しています。
私のリグはIC-9100です。アンテナは地上高15mのグランドプレーンです。
グレッグさんは、どんなリグとアンテナを使っていますか?
N7HSL,こちらはJP3JZKです。どうぞ>

GOK, JP3JZK, this is N7HSL. Thank you for the 59 signal report, Erii.
I’m using an IC-7851 and a two element, dual band Yagi up about 14 meters above the ground.
JP3JZK, this is N7HSL, go ahead.
<OK、JP3JZK、こちらはN7HSLです。エリー、59のシグナルレポート、ありがとうございます。
私はIC-7851と地上高14mの2エレデュアルバンド八木を使っています。
JP3JZK、こちらはN7HSLです。どうぞ>

N7HSL, this is JP3JZK. Thank you Greg san for the information about your rig and antenna.
<N7HSL,こちらはJP3JZKです。グレッグさん、リグとアンテナの紹介、ありがとうございます>


英語が出て来ず焦ったり、変な英語に笑ったり、レッスンはおよそ2時間続きます

次にMasacoさん、リグはIC-7300、アンテナは地上高10mのダイポールアンテナという想定です。
M:ダイポールアンテナって、英語?そのままでOK?aboveって?など、一通り確認を終えて、元気良く「OK」と叫んでスタート。なぜか、OKだけは、いつも元気がいいMasacoさんです。

まずひっかかったのは、IC-7300の“7300”の言い方。セブンサウザンド?? セブンティスリー??ハンドレッド?焦るMasacoさんに、先生が英語で問いかけます。

GWhat kind of radio are you using?

これで、さらにパニックになったMasacoさんは、ついに「アイシーななせんさんびゃく!」と完全に英語を放棄するという暴挙に出たのでした。

●ポイント
IC-7300は「セブン スリー ゼロ ゼロ」でOKなんだそうです。例えばアンテナが14m高の場合、fourteen meter(フォーティーンメーター)ですが、forty meter(フォティメーター・40m)と聞き分けにくいので、特にQRMやノイズが多い時は、one four meter(ワン フォーメーター)と言った方がいいんだそうです。

このアドバイスに、三人は納得。 I learned something!

次にあーちゃんです。ID-51と付属のアンテナ(Flexible antenna)を使っているという想定です。今回は、先生のいたずらもなく、難なくクリアできました。エリーのお手本と違っている新しい表現は次の通りです。

・Your signal is 56 with some QRM.
<あなたの信号は混信を伴っていて56です>

さらに、相手のリグの紹介に対する英語も教わりました。

・You have a very nice radio.
<すばらしい無線機をお持ちですね>

・You have an older radio, but a good signal.
<古い無線機ですね、でも素晴らしい信号です>

質問タイム

読者の方から、ご質問をいただきました!(初の質問にスタッフは大喜び)

編集部(以下 編)「なかなかコールサインをとってもらえず、何度もコールサインを繰り返して、ようやく了解してもらった時、最後に何と言えばいいのでしょうか」ということですが、Greg先生、いかがでしょうか。

G:コールサイン等が聞き取りにくい状況では、シンプルな言葉を繰り返すのが効果的です。
Roger Roger Rogerと、Rogerを3回言えばいいでしょう。

You are correct.やYou got my call sign perfectly.と言うこともできますが、コールサインが聞きとれない状況では、このような言葉はさらに聞き取り難いからです。

さぁ次は、あーちゃんからの質問です。

:あの~リグの
G:はぁ?(日本語はNGの意思表示)
:In English ?
G:Of course.
:ん~あれっ?英語で聞けたら、質問する必要が・・・
M、エ:そのフレーズ、聞いたことがある~ぅ。

先月も日本語で質問しようとして拒否されたあーちゃん。「英語で聞けたら、質問する必要がないじゃないですか」と言っていました。気を取り直して

:When I want to ask rig’s maker, how do I ask? (ちょっと怪しい英語です)
<リグのメーカーを聞きたい時、どのように尋ねればいいのですか>
GWho makes the IC-7300? または What company makes the IC-7300? です。

続いてMasacoさんから2つの質問。

M:相手の局が弱い時、Your signal is weak.というと失礼な気がするのですが、大丈夫ですか。
GYour signal is a little weak. がいいでしょう。

M:どんどん英語で話されたら困るので、英語がわかりません。と言いたいです。
GI’m sorry. I don’t speak English very well.
間違っても、I don’t speak Englishとは言わないように。なぜなら、I don’t speak Englishは英語だからです。

M、あ、エI learned something!

:ある読者からの質問ですが、Overと Go aheadに違いはありますか。
GI think if you use “go ahead, ” it will be better. Policemen & firemen maybe use “over”.
Overと Go aheadは好きな方を使えばOK。先生はアマチュア無線にはカジュアルな「Go ahead」がいいんじゃないか、ということでした。

編:リグの紹介ができたら、次は何ワットで運用しています、と言いたくなりますよね。
:まだ言いたくないよね
M、あ:まだ、私たちには難しいわぁ~
:最初はリグ名だけでもOK、少し余裕ができてきたら出力も言いたくなります!と言うことで、先生、お願いします。
GI’m using an IC-7851, putting out 200 watts.
<出力200WのIC-7851を使っています>
I’m using~ではなく、I’m running~と言う人もいるので、覚えておいてください。相手の信号が強力で、出力を聞きたい場合は、What is your output power? と言うといいでしょう、とのことでした。

今月は、シグナルレポートとシャックの紹介に関する表現をご紹介しました。今回のレッスンで、3人にアンテナの知識がない、と判断したGreg先生から宿題が出ました。「キュビカルクワッドの絵を描いてくるように!」。果たして、どんなキュビカルクワッドが提出されるのか、楽しみです。

なお、『目指せバイリンガル~英語でQSO~』では、皆さんのご質問も受け付けています。どしどしお寄せください。質問用のアドレスは当記事の最後にあります。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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