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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第33回 国立仙台高等専門学校広瀬アマチュア無線クラブ(JA7YCQ)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

みなさんこんにちは、Masacoです! 芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・どんな秋をお過ごしですか~? 先日、地元の少年少女合唱団の皆さんが、私が書き下ろした兵庫県のため池イメージソング「ふるさとの宝」を大合唱してくれて感涙してしまいました。

またある日は、JARL 関西地方本部の「フィールドミーティング」に飛び入り参加し、ビンゴゲームで大きな大きなカボチャをゲット! これが栗のようにホクホクで美味しくて、食欲がとまらず秋の味覚を楽しんでる最中です。でもね、スカートのファスナーが気になり始めたので、そろそろスポーツもしなきゃね!

さて今月は、独立行政法人国立高等専門学校機構 仙台高等専門学校のアマチュア無線クラブを訪問するため、宮城県仙台市にお邪魔しましたよ~!

第33回 国立仙台高等専門学校広瀬アマチュア無線クラブ(JA7YCQ)の皆さん

この連載「Masacoのむせんのせかい」は、皆さんにご愛読いただいて33回目(サーティースリー:YL局同士の挨拶♪)を迎えることができました。ありがとうございます! この先は73回目、そして88回目を目標に頑張っていきますね。

この前、編集部の方から「Masacoさん、33回目はどこに行きたいですか?」と聞かれたので、「アンテナがたくさん建っている学校~」と伝えたところ、見つけてくださったのが今回の訪問先、仙台高等専門学校のアマチュア無線クラブです♪

お邪魔したのは仙台駅からJR仙山線で約30分、仙台市青葉区の愛子(あやし)にある仙台高等専門学校の広瀬キャンパスです。有名な「青葉城恋歌」の歌詞が頭に浮かびました(笑)

学校に到着すると・・・ビックリ~! 校舎の屋上には本当に数え切れないほどのアンテナが立っていました!


愛子駅から車で5分、仙台高等専門学校の校門に到着です!!


校舎の屋上と鉄塔にはたくさんのワイヤーアンテナが張られています! 八木アンテナやGPアンテナも見えますね!

「Masacoさん、仙台へようこそ!」と出迎えてくださったのは、アマチュア無線クラブの顧問で、総合工学科/情報ネットワーク工学科の教授でいらっしゃる脇山先生(JH7IMX)。まずは会議室で、学校のことを教えていただきました。

仙台高等専門学校、75年の歴史

仙台高等専門学校のルーツの1つは今から75年前、1943(昭和18)年に誕生した、無線通信士を養成するための「財団法人 東北無線電信講習所」です。開設後すぐに逓信省に移管して「官立無線電信講習所仙台支所」になり、終戦後の1949(昭和24)年には学制改革で文部省所管の「国立仙台電波高等学校」として再スタートしました。

校名が「仙台電波工業高等専門学校」となった1971(昭和46)年頃までは、卒業後に船舶通信士になる人が多かったのですが、これ以降はエレクトロニクス技術が急速に進化し、コンピューターの時代を迎えたことから、2学級あった「電波通信学科」の1つを「電子工学科」に改組したほか、「情報工学科」や「電子制御工学科」を新設。1989(平成元)年には1学級残っていた電波通信学科も「情報通信工学科」に改称したそうです。

今から9年前の2009(平成21)年10月、同じく宮城県名取市の宮城工業高等専門学校と再編されて「独立行政法人国立高等専門学校機構 仙台高等専門学校」が誕生! 現在は5年制の総合工学科として、情報・電子系の「I類(情報システム/情報通信/知能エレクトロニクス)」、機械・電気・材料系の「Ⅱ類(ロボティクス/マテリアル環境/機械・エネルギー)」、建築系の「Ⅲ類(建築デザイン)」、そしてどこからでも4年次から選べる「応用科学コース」という3類8コースの本科があります! もっと勉強したい人には、その上に2年制の専攻科(情報電子システム工学専攻、生産システムデザイン工学専攻)も設けられています。

ちなみに卒業生の就職・進学率はほぼ100%! 就職は学生1人あたり15倍もの求人倍率!! 進学者の96%以上が国公立大学や専攻科に進学しているんですって!!! スゴ-イ!!!

ここ仙台市の「広瀬キャンパス」では、本科で情報・電子系の「I類」を学ぶ1~5年生と、専攻科で情報電子システム工学を学ぶ1~2年生の合計665名(男子563名、女子102名)の皆さんが通っていますが、地元では、今でも昔の学校名にちなんだ「電波高専」という愛称で呼ばれることが多いそうです♪

ところでアマチュア無線クラブですが「この学校には2つの無線クラブがあります」と脇山先生。「1つはJA7YCQというコールサインの“国立仙台高専広瀬アマチュア無線クラブ”。これは1960年代から続いている無線クラブで学生の部活動用です。もう1つはJH7YAPというコールサインの“仙台電波ハムクラブ”。おもにOBが活動するためのクラブで、現在は東北無線電信講習所創立75周年記念局の“8J75RS”というコールサインに指定変更を受けています」と教えてくださいました。


「国立仙台高専広瀬アマチュア無線クラブ」、JA7YCQのQSLカードです


「仙台電波ハムクラブ」のJH7YAPは現在、東北無線電信講習所創立75周年記念局の8J75RSというコールサインで運用中です!

女子部員もたくさん! コンテストに頑張るクラブ♪

“高専だから男子部員だけかも?”と、教室を覗くと、なんと! 女子部員もたくさんいらっしゃっる!!とっても華やかで無線部とは思えません(笑)。


部員の皆さんが待つ教室へ! PR用のノボリが立っていました


教室で出迎えてくださったアマチュア無線クラブの皆さん。女子率高めです♡

「現在の部員数は34名で、そのうち11名が女子部員です。部員の保有資格ですが、1アマが4名、3アマが18名で、あとの12名はこれから3アマ試験に挑戦する」そうですよ!
--女子部員が多いのがステキですね! 4アマの人がいないのは、アクティブな学校によくある“コンテストの即戦力になるため、最初から3アマを取得”ということですか!?

「そうなんです! このクラブはコンテストで頑張っています。最近ではALL JAコンテストで2015年と2017年にXMAM部門で全国1位、2016年は全国3位、今年は全国5位になりました。また全市全郡コンテストは2015年から2017年まで3年連続で東北1位ですし、年間のJARL登録クラブ対抗でも学校クラブ部門で上位をキープしています」

--凄い成績ですね! ビックリです!


部室や脇山先生の研究室には過去のコンテストの賞状や盾がたくさん飾られていました

活動の中心になっているのは、校舎から少し離れた「合宿研修所」の隣にあるユニットハウスの部室です。部員の皆さんに案内していただきました。

「JA7YCQ」と大きく書かれたユニットハウス。広さは10平方メートルぐらい!? 決して広くはありませんが、整理整頓が完璧でどこに何があるか一目瞭然。モールス通信用のパドルにはミニジャックを取り付けて、どの無線機にもすぐ接続できる工夫がされており、コンテストも快適に運用できますね~。


合宿研修所の隣に並ぶユニットハウス。そのうちの新旧2棟がアマチュア無線クラブの部室になっています。この周辺にもアマチュア無線用のアンテナがたくさん!


コンパクトな部室は整理整頓が行き届き、とっても機能的! 必要な機材をパッと取り出すためにプラスチックケースやノートPC用バッグで管理。パドルは簡単に接続できるようにミニジャックが取り付けられています

部活動の中心はコンテスト。大規模なコンテストになると合宿所に泊まり込みで参加するそうです。それ以外のシーズンは週1回の定期ミーティングだけ。あとは部員の皆さんが自主的に活動をしているそうです。「この部室にも、ほぼ毎日誰かしらが来ていますが、アマチュア無線だけでなく、電子工作を楽しんだり、植物の栽培に熱中したりと、多彩な活動をしています」というお話でした。

部室の入口にはホントに植物(シソ)が栽培されていましたよ~♪(笑)。バーベキューでお肉に巻いたら美味しいね!


アマチュア無線クラブだけれど、植物も栽培中! 自由な雰囲気が伝わってきました

続いては校舎の屋上へ!! ここにはアマチュア無線用はもちろん、仙台電波高等学校の時代から設置されている実験局や、Xバンドレーダー用など、さまざまなアンテナがありました。144/430MHz帯の八木アンテナは仰角ローテーターが付いていますが、月面反射通信の実験を行い、50W出力のJT65でヨーロッパ方面の約10局との交信に成功しているそうです!!


屋上に到着! よく見るアンテナから、見たことがないようなアンテナまで、たくさん取り付けられていました。アンテナの博物館みたい!?


鉄塔には作業用の大きなステージが取り付けられています。144/430MHz帯のスタック八木は仰角ローテーター付き。これで月面反射通信に挑戦し、50W出力のJT65でヨーロッパとも交信できたそうです

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次号「月刊FBニュース2018年12月号」は 12月1日(土)と17日(月)に公開予定

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