2016年12月号

トップページ > 2016年12月号 > Masacoの「むせんのせかい」~アイボールの旅~/第11回 徳山工業高等専門学校 アマチュア無線同好会の皆さん

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ああ、そうか~、大変なんやなぁ。ほかにもね、いろいろなことを教えてもらいましたよ~。
「普通科高校がやっている教科のほかに、専門分野の授業もあるから、とにかく勉強が大変。試験の科目が多いし出題範囲も広いんです」「専門分野に興味がなくてこの学校に入ると、死ぬほど後悔するかも・・」「3年生から4年生に上がるときに“単位不足”で留年する人もいます」「工業英語検定は絶対に頑張らないとダメ!」なんて話も・・・切実やねぇ。


3人の本音トークがとっても面白くて、いろいろ聞いてしまいました♪

でもね、そうやって厳しく鍛えられた高専生は、就職を受け入れる企業にも高く評価されていて、学校には求人が殺到するそうです!

「有名なゲームメーカーとか電気や通信関係の会社、地元を代表するような企業からも来ますね。あとインターンシップの研修も受け入れてくださっています」「卒業後に県庁職員といった公務員になる人も多いですね」「就職組と進学組は半々ぐらいかな。5年で卒業してから、4年生の大学に編入する人や、専攻科であと2年勉強する人もいます」

そうなんや~。頑張った分だけ、いろいろな道が開けているのが高専の魅力やねぇ。それにしても皆さんの落ち着いた受け答えに高校生とは思えない風格を感じちゃった!

そうそう、この日は、アマチュア無線同好会の一般構成員になっている、地元のアマチュア無線家や小中学生も集合してくれましたよ! その一人、中学1年生の河島悠太君(JO4GSH)は自作が大好き! 「アンテナを自作して、高専の屋上に立てました」と、キラキラした笑顔でお話がとまりません。かわいい♪ さっそく、それを見せてもらうため屋上へ!!


アルミパイプを加工して作った18MHz帯の2エレ八木と、その下に張ったギボシ脱着で好きなバンドに同調するダイポールアンテナ。どちらも河島君の自信作だそうです

ジャーン! 18MHz帯の2エレ八木や、ギボシを上手に使った1.9~28MHz帯のダイポール。同好会の人たちや先生のアドバイスを受けながら完成させたそうです。


河島君(左から2番目)と小中学生のメンバー。将来は徳山高専に入学かな?

ほかにも7MHz帯のトリプルスーパー受信機を組み立てたそうで、大切そうに持っているのを見せてくれ、たまらなく嬉しくなりました♪夢や希望が詰まってる!!!

ちなみに河島悠太君は、小学校6年生のときに月刊FB NEWSの「今月のハム」コーナーに登場しているんですよ~。みんな見てくださいね!!


7MHz帯のトリプルスーパー受信機。パーツの一部は同好会のメンバーから分けてもらったそうです

こうやって、小さい頃からやりたいことを伸ばせる環境があるっていいなぁ~、それに地域の人たちにも優しいクラブ活動が実現しているのは素晴らしいですよね。

徳山工業高等専門学校アマチュア無線同好会の皆さん、今日はありがとうございました。私は三浦先生の研究室にある工作機械で作ったという、コールサイン入りのプレートを記念にいただき、先生に勧められて研究室の壁にマジックで大きなサインを!!


工作機械で作ったコールサイン入りのプレートをいただきました♪


研究室の壁にマジックで大きくサイン! ずっと残るとうれしいなあ~!!

皆さんとお別れしたあと、もう一度「巨大UFOキャッチャー」へ向かい、行列に並んでチャレンジしましたよ!! どうしてもやってみたかったの!


最後に巨大UFOキャッチャーに挑戦! 縫いぐるみのヒモがアームから抜けてしまい、持ち上がりませんでした・・・。でも楽しかったです!!

縫いぐるみについているヒモを目指してコントローラで操作して…よし、いい感じ!!! …と思ったら、ヒモがアームからスルリと抜けてしまい、残念、持ち上げることができませんでした!(涙)
でもでも、楽しいお話やいろいろなものを見せていただき、のどかな景色にも癒されて、とっても充実した1日でした♪

(JH1CBX Masaco)

Masacoオススメ♪ 山口県の見学ポイント!
KDDI山口衛星通信センター(パラボラ館)


KDDI山口衛星通信センターの敷地内にある見学施設「KDDIパラボラ館」

今回お邪魔した山口県には、日本にココだけ!アマチュア無線家ならぜひ訪れておきたい見学ポイントがあります。それは徳山高専から北西へ約30km、山口市仁保にある「KDDI山口衛星通信センター」です。


広い敷地の中には23基ものパラボラアンテナが設置されています。インド洋上の静止衛星も、太平洋上の静止衛星も狙える絶好の立地!


写真右は日本で3番目に大きい、直径34mのパラボラアンテナ。現在は電波望遠鏡として研究目的で使われています

ここは1969(昭和44)年に日本の衛星通信の玄関口として開設された施設。インド洋上空と太平洋上空、どちらの通信衛星を見通すことができる貴重な立地で、地上のマイクロ回線との電波干渉が少なく、自然災害も少ないことからここに建設されました。今でも日本とヨーロッパ、北米方面を結ぶ衛星通信や、船舶向けのインマルサットの地球局として重要な役割を果たしている、世界でも最大級の衛星通信所なんです。

広い敷地内にはなんと大小23基ものパラボラアンテナが設置されています。一番大きなものは直径34m! 昔は国際衛星通信に利用されていましたが、今は電波望遠鏡として研究に活躍しています。

うれしいことに、一般見学者向けに「KDDIパラボラ館」という施設が設けられ、その中で電波や国際通信のことを学んだり、隣接する広場を自由に散策することができます。山口県を訪れたらぜひ! このパラボラアンテナ群を見てくださいね♪


KDDIパラボラ館の2階からは敷地内のパラボラアンテナが見渡せます


説明用のパネル。インマルサットやインテルサット用のものが中心であることがわかります

★KDDIパラボラ館(KDDI山口衛星通信センター)
・住所:山口県山口市仁保中郷123
・開館時間:9:30~16:30(入館は16:15まで)
・休館日:毎週月曜日 (月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始 (12月29日~1月3日)
・入場料:無料
・予約:個人は予約不要(自由見学)、20名以上は要予約
・ホームページ:http://www.kddi.com/parabola/

★Masacoプロフィール

兵庫県生まれ。シンガーソングライター。
学生時代は陸上競技ランナー、全日本インカレ出場。公務員となったが「歌い手になりたい」を実現すべく退職し上京。

NHK朝の連続ドラマ小説出演などを経て、IBS茨城放送のレギュラーラジオ番組パーソナリティーを6年、ラジオNIKKEI第一でもパーソナリティーとして活躍。

オリジナル「あなたとともに咲かせましょう/むせんのせかい」はバックに流れるモールス信号も話題となり無線愛好家からの支持も得る。ファン1人1人からのエールを受け出来上がった最新作「むこう岸」はMasacoの新たな世界が広がっている。

コールサインはJH1CBX(第3級アマチュア無線技士)

・公式サイト:http://www.19box.net/masaco/
・オフィシャルブログ(Masaco Diary):http://blog.goo.ne.jp/33masaco/
・Twitter:https://twitter.com/Masaco3
・Facebookページ:https://www.facebook.com/Masacosama

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