2015年3月号

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ウィーン総合病院(オーストリア)に設置された「アマチュア無線コミュニケーションセンター」

オーストリアの「アイコムラジオクラブ(ICOM Radio Club、http://www.hamradio.at/)」は、ウィーン総合病院内に「アマチュア無線コミュニケーションセンター(The Hamradio Communication Center)」、OE1XDSを設置している。その概要を紹介しよう。


「アマチュア無線コミュニケーションセンター」が設置されている、オーストリアのウィーン総合病院

同クラブは創立以来、さまざまな革新的なプロジェクトを実現してきた。その中でも大きなプロジェクトのひとつは、オーストリア国内で初となるD-STARレピータの設置だった。2007年12月14日、同国でD-STARが正式に許可されたことを受け、OE1XDSは430MHz帯で稼動を開始し、同時に「アマチュア無線コミュニケーションセンター」が誕生した。

現在のD-STAR関連の設備構成は次のとおり。

「アマチュア無線コミュニケーションセンター」設備の構成概要


屋上にはD-STAR用をはじめとする各種アンテナを設置

このようにOE1XDSはすべてのD-STARコンポーネンツを備えて、常時インターネットに接続された、同国唯一の局である。OE1XDS CとOE1XDS Bの2つはリフレクターのDCS009Bに常時リンクされている。このほか、APRSはウィーン市内におけるサービスエリアを改善するため、144.800MHzに受信ポイントを設けている。

さらに同センターは「ハムネット(Highspeed Amateur Radio Multimedia Network、http://www.hamradio.at/index.php?id=82)」にもリンクされ、ユーザーのアクセスポイントを備えている。これはウィーンにおけるハムネットのコアノードで、ハムネットサービス、アプリケーション、そしてインターネットにあるサービスやデータベースへのブリッジとして使用されている。


アイコムラジオクラブのメンバー

サーバーのインフラは完全に仮想化され、非常用電源を有し、リモートで管理されている。オペレーションサイトでは現在、アマチュア無線の各種アプリケーションのために、7つの仮想サーバーが稼動している。


「アマチュア無線コミュニケーションセンター」に設置されたD-STARレピータをはじめとする機器類

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