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第19回日本スカウトジャンボリー開催

日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ

2026年10月1日掲載

特設局8N4SJ、最大出力の1kWで運用

私たち日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブでは、1966年(第4回日本ジャンボリー)以来、約60年にわたりアマチュア無線プログラムを継続して提供し、スカウトが無線通信の教育的価値に触れ、国際理解・技術理解を深める場を各地でのジャンボリーにおいて実現してきた。


今回の19NSJでは8N4SJを開局、総務省中国総合通信局による検査に合格し、日本スカウトジャンボリー史上最大出力となる1kW運用が実現した。コールサイン「8N4SJ」は“Nippon Scout Jamboree”を表しており、これによって海外との交信が以前よりも容易となり、世界中にジャンボリーの開催趣旨を広く発信できた。


Fig.11 無線プログラムテント全景

無線機はIC-7760+IC-PW2(200W/1kW)、IC-7300MK2M(50W)、IC-705(10W)、ID-5200D(50W)、IC-905XG(10W/2W/0.5W)を使用し、アンテナは1.9MHz~10.4GHz帯に対応するダイポールアンテナや八木アンテナ、GPアンテナ、パラボラアンテナなどを設置。電源は13kVAの可搬型発電機を仮設し供給した。


Fig.12 テント内部


Fig.13 8N4SJのQSLカード


Fig.14 Bird社の高周波電力計を用いての測定


Fig.15 IC-PW2の操作パネル
(14MHzで出力1kW表示)


Fig.16 設備の背面
(IC-7760,IC-PW2本体はBBQテーブルに設置)


Fig.17 電波防護指針のための測定


Fig.18 10.4GHzまでQRV


Fig.19 1kWの免許事項証明書を受領


Fig.20 免許事項証明書及び無線局検査結果通知書


Fig.21 検査後の歓談

広島ピースプログラム 「59 + Peace」を世界へ

8月6日「広島平和記念日」を前に、日本のアマチュア無線100周年を記念し、世界100局との「平和のメッセージ」交換に挑戦した。スカウトは「Peace」や「みんなが笑顔で平和に暮らせる世界を願います」などのメッセージを世界へ発信し、多数の応答が寄せられた。
アイコムによるニュースリリース


Fig.22 広島ピースプログラム運用中

8N4SJからはシグナルレポートを送る際に「59 + Peace」を送信し、賛同局からは「59 + Peace」が返ってくるという平和をテーマにした特別な交信体験で、交信局数は約3時間で120局に達した。


Fig.23 広島ピースプログラムの参加者

世界のスカウト局ほかと交信

無線従事者免許証を所持しているスカウトと指導者が、資格に応じた無線機を操作し8N4SJのコールサインで全国各地はもちろん世界各国と交信を行った。7日間にわたる期間中の交信局数は2,550局。韓国国内で開催されていた韓国ジャンボリー局6K16KJを始め、アジア・欧州各国のスカウト局などと交信した。深夜帯にはヨーロッパと交信を行い、電波伝搬の特性を体験的に理解する機会となった。また英語での自己紹介やジャンボリーの説明を行う場面も多く、国際コミュニケーションの基礎を身につける機会になった。


Fig.24 有資格者による運用


Fig.25 スタッフによる運用

(無線体験がない時間帯は通常運用を実施)

トピック1: ジャンボリーで出会った“資格レジェンド”

― 小学生で1陸技合格 ―
第19回日本スカウトジャンボリーでは、無線プログラムの実施に合わせて、参加者の中に“とんでもない資格保持者”が現れ、スタッフの間で大きな話題となった。

・鹿児島水産高校の2年生、1陸技に一発合格
まず注目を集めたのは、鹿児島水産高校の2年生が第一級陸上無線技術士(1陸技)に一発合格したというニュースである。同校は過去にも合格者を輩出しており、全国的にも高い技術教育で知られている。高校生での1陸技合格は全国的にも珍しく大きな話題となった。

・しかし、さらに上を行く存在が現れた
その話題が冷めないうちに、特設局8N4SJを訪れた中学2年のスカウトがスタッフを驚かせた。

彼はこう話した。「小5(カブスカウト)で1陸技に合格しました」

小学生での1陸技合格は、国家資格の難易度を考えると極めて異例である。しかも3回目の受験で合格したとのことで、実際には小4から挑戦していたことになる。その場にスタッフとして参加していた種村JARD会長や他のスタッフは思わず質問を重ねてしまうほどで、その知識量と理解度は、まさにRadio Scouting界のレジェンド級と言える存在だった。

・噂はあったが、まさか本当に
数年前から「小学生で1陸技に合格した子がいるらしい」という噂はあった。しかし当時は、「さすがに1陸特の聞き間違いでは?」「小学生で受かるわけがない」と半ば都市伝説のように扱われていた。その“噂の本人”が、ジャンボリーの現場に現れたことは、スタッフにとっても大きな驚きであり、偶然が生み出した貴重な出会いとなった。

・ジャンボリーは才能が交差する場所
19NSJでは、無線プログラムや世界との交信など多くの体験があったが、こうした思いがけない才能との出会いもジャンボリーの魅力の一つである。

年齢や地域を越えて、技術・経験・情熱を持つ参加者が集まることで、普段では出会えない人材とつながることができる。今回の“資格レジェンド”との遭遇は、その象徴的な出来事となった。


Fig.26 1陸技の無線従事者免許証

トピック2: Starlinkを活用

約8,000人規模の参加が見込まれていたため、アマチュア無線プログラムチームでは、会場周辺の携帯電話回線に利用制限が発生すると予想した。そこでStarlink衛星インターネットセットを持ち込み、独自に通信環境を構築した。これによりSlackによる運営連絡、交信ログ管理、特設局の発信、海外局との情報共有などが円滑に行われた。


Fig.27 Starlinkの接続概要と設置の様子

アマチュア無線プログラムのスタッフ

JA2MNB、JO3TND、7N4JWF、JN6AZR、JH1FEL、JE3PPG、JS2IMQ、JP7LQK、JP3RTH、JG1UDL、JG2GFX、JO2MLC、JS2TRC、JL3BTU、7N4TEN、JO1PGG


Fig.28 アマチュア無線プログラムのスタッフ
「次はJOTAでお会いしましょう!」

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