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IC-7610の性能を実感できた西日本ハムフェア&東北復興アマフェス

西日本ハムフェア

3月4日(日)、恒例となった「西日本ハムフェア」が、福岡県京都郡苅田町の日産自動車九州株式会社体育館・ゲストホールで開催された。天気予報では雨の可能性もあったが、当日は快晴となり、気温も15℃を超えるなど、好天に恵まれた。全国各地から来場者があり、その数は2,100名、過去最多に達した。

前日には会場近くの行橋京都ホテルで前夜祭が開かれ、100名を超える出席者で賑わった。来賓の挨拶の後には、様々なイベントも行われ、会場は終始盛り上がりを見せた。


様々なアトラクションも行われた前夜祭


好天にも恵まれ、来場者は2,100人に達した


(写真左)会場を待つ来場者。(写真右)開会式の様子

17回目を迎えた西日本最大のアマチュア無線イベント「西日本ハムフェア」。この日も開場前から、会場の駐車場にはアンテナを装着したクルマが続々と集まって来た。メイン会場となった体育館は、開場するとあっと言う間に自由に身動きができない程の大賑わいとなった。アマチュア無線機器メーカーによる展示やデモンストレーション、様々なクラブや団体による出展や販売があり、来場者はジャンクや掘り出し物探しから、新製品の情報収集まで、それぞれが思い思いの時間を過ごした。

アイコムブースでは今最も注目を集めているIC-7610が2台展示されていた。それらにはアンテナが接続されており、座ってじっくり視聴することができた。本イベントの記念局が至近(アンテナ間は約40m)で運用していたが、近接の周波数でもブロッキングの影響をほとんど感じることなく、安定して受信できていた。優れたRMDR特性に、驚いた来場者も多かったようだ。

また、子供たちのための工作教室や「きつねを探そう」(特定小電力無線機を使ったゲーム)も開催され、家族連れでも楽しめるよう企画されていた。


メイン会場の様子。開場直後から多くのアマチュア無線家で賑わった


(写真上)IC-7851とIC-7610は座って視聴することができた。
(写真左下)IC-7610のスコープを見ると、至近にある強力な記念局の影響を
ほとんど受けていないことがわかる。
(写真右下)D-STAR製品の展示とデモの様子


気になる製品を見て、操作して、直接質問できるのも当イベントの魅力の1つ

別棟のゲストホールでは、JARL会長の髙尾氏による「JARLの現状と最近の取り組み」、JARDによる「スプリアスについて」、アイコム株式会社による講演「アイコム無線機の魅力」など4つの講演会が行われた。「アイコム無線機の魅力」では、IC-7610の優れたRMDRやフェーズノイズ特性が他社同クラス機、他社フラグシップ機との比較が動画で紹介されており、来場者はIC-7610の圧倒的な性能に驚きを隠せない様子だった。

また、体育館ロビーでは、演歌歌手:水田かおりさん、シャンソン歌手:青木小夜子さん、シンガーソングライター:渡部まいこさんによるコンサートが開催された。イベントの最後には抽選会(ビンゴゲーム)が盛大に行われ、当選した人は笑顔で景品を受け取っていた。

アマチュア無線人口の減少が懸念される中、そんなことを微塵も感じさせない熱気に包まれた1日だった。


写真はアイコム株式会社による講演「アイコム無線機の魅力」。RMDRやフェーズノイズの他機比較の動画も公開され、その差に驚きの声が聞かれた

東北復興アマチュア無線フェスティバル

3月11日(日)、初開催となる「東北復興アマチュア無線フェスティバル」が、宮城県仙台市にある仙台国際センターの展示棟で開催された。3月といえどもまだまだ肌寒い気候のなか、東北地方を中心に全国各地から駆けつけた約2,000名の来場者で賑わった。


会場となった仙台国際センターの展示棟

前日には仙台駅近くのハーネル仙台で前夜祭が開かれ、実行委員などのスタッフや業界関係者を中心に150名の出席者で賑わった。


前夜祭であいさつを行う山之内実行委員長

このイベントは、東日本大震災の発生から7年が経過したものの、まだ復興にかなわない状況もあるなか、アマチュア無線が災害時に活用できる通信手段の一つとなるよう、また、全国から大勢のハムが会場に来ていただけることが一つの復興につながることを願って、本年初めて開催された。


開会式の様子

メイン会場となった展示棟には開場前から多くの来場者が詰めかけ、その後も続々と参加者が入場し、ピーク時には身動きも取れない状況となった。


メーカーブースで展示機を熱心に試聴する来場者 (写真はアイコムブース)

会場内では、団体展示、メーカー展示、クラブ展示などの各種ブース展示、記念局運用、電子工作教室、各種講演会などの様々なイベントが行われ、熱気を帯びている中、大地震が発生した14時46分になると、会場内のアナウンスにより、参加者全員による1分間の黙祷が行われた。

閉会時間の16時になると、参加者それぞれ、電波での再会を約束して、会場を後にした。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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