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2018年末までのアマチュア無線イベント&コンテスト日程

早いもので今年も3分の2が終了し、9月を迎えた。この夏は大阪の「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2018)」や愛知の「東海ハムの祭典」(7月)、東京の「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2018)」(8月)と、アマチュア無線の大きなイベントが相次いで開催されたが、これから2018年末までの4か月間はどんな行事が予定されているだろうか。イベントやコンテストなど、代表的なものを紹介しよう。

その1:アマチュア無線のイベント

●第2回 WAKAMONOアマチュア無線イベント(10月28日)

昨年初めて開催されて好評を博した、22歳未満が対象のアマチュア無線イベント「WAKAMONOアマチュア無線イベント」(JARL主催)が、今年も10月28日(日)の11時から東京都千代田区(JR秋葉原駅前)の「秋葉原UDX」6階で行われる。

当日は「アマチュア無線の楽しいお話」「無線体験とラジオ作り」「メーカー各社のビギナー向けトランシーバーやアンテナの展示とアドバイス」「JARL中央局(JA1RL/1)との交信コーナー」「ハンディ機も当たるお楽しみ抽選会」など、工夫を凝らしたプログラムが予定されている。

昨年は台風が接近する悪天候の中、保護者を含む250名(子供たちの平均年齢は12歳)が来場し、とても盛り上がった。今年もハムを志す子供たちや、ハム初心者の青少年の来場が期待されている。

当日の飛び入り参加も可能だが、事前に参加申し込み(22歳未満限定)を行った200名にはJARLグッズが当日プレゼントされる。詳しくはJARLのWebサイト(http://www.jarl.org/)で発表される。


昨年開催された第1回「WAKAMONOアマチュア無線イベント」。子供たちの笑顔がいっぱいの催事となった


誰でも使える特定小電力トランシーバーを利用した「無線体験コーナー」が大人気。今年もこのコーナーが設けられる計画だ

●北海道アマチュア無線セミナー2018(11月4日)

JARL北海道地方本部が隔年で開催しているイベントで、アマチュア無線の運用に役立つ無線通信や無線技術に関する各種の講演をはじめ、関連団体とJAIAをはじめとする各メーカーによる展示が行われている。

2018年は11月4日(日)の開催が決定しているが、会場やセミナーの演目はまだ発表されていない。前回(2016年10月)の場合は「北海道ハムフェア」の会場としても知られる札幌市東区の札幌総合卸センター内の2会場を使用し、コンテストやアンテナ、JT65-HFなど7つのセミナーが開かれ、北海道各地および本州から約200名の参加者で賑わった。

なお「北海道アマチュア無線セミナー2018」の前日には、「北海道アイボールミーティング2018」の開催も計画されている。詳細は今後、JARL北海道地方本部のホームページ(http://www.jarl.com/hokkaido/)に掲載される。


2016年10月に開催された「北海道アマチュア無線セミナー2016」の模様

その2:JARL支部と地方本部の行事

このほか、各地のJARL支部やJARL地方本部の主催による「支部大会」「ハムの集い」「ハムフェスティバル」などのイベントが多数開かれる。また少数だが子供を対象にした「ラジオの製作教室」を予定している支部もある。

すでに開催日が決定している催しの一部を紹介しておこう。なお今後において日程や会場が変更されることもあるので、開催日が近づいたら各支部・地方本部のWebサイトで詳細を確認するとよいだろう。
(JARL各支部へのリンクページはJARL Webの http://www.jarl.org/Japanese/4_jarl/4-2_Shibu/Shibu.htm にある)


JARL支部が開催する「ハムの集い」。地元のハム同士の交流が楽しいイベントだ


JARLのイベントで行われている電子工作教室の例


楽しいFOXハンティングが開催されるイベントもある

●9月
 2日(日)宮城県支部「ハムの集い」
 9日(日)三重県支部「FOX2018(フォックスハンティング)」
 9日(日)石狩後志支部大会
 9日(日)栃木県支部「エンジョイカガク(ラジオ製作)」帝京大学宇都宮キャンパス
16日(日)愛媛県支部「愛媛ハムの集い」
16日(日)静岡県支部大会
16日(日)青森県支部大会
23日(日)十勝支部「支部大会/ハムの集い」
30日(日)山口県支部「ハムの集い」

●10月
8日(月・祝)福島県支部「ハムの集い」
8日(月・祝)東京都支部「アウトドアミーティング2018」
8日(月・祝)埼玉県支部「さいたまハムの集い」
14日(日)関西地方本部「関西フィールドミーティング」
14日(日)渡島檜山支部大会
14日(日)山梨県支部「電波教室(ラジオ製作)」県立科学館
21日(日)北陸地方本部「北陸ハムフェスティバル」
21日(日)大分県支部「支部大会&おおいたハムの集い」
21日(日)広島県支部「ハムの集い」
21日(日)宮崎県支部「ハムの集い/FOXハンティング」
21日(日)福井県支部大会
21日(日)鹿児島県支部「電波教室(ラジオ工作会)」鹿児島市立科学館

●11月
4日(日)北海道地方本部「アマチュア無線セミナー2018」
4日(日)徳島県支部大会
11日(日)鹿児島県支部「ハムの集い」
11日(日)長崎県支部「アマチュア無線の祭典(ハムの集い)」
11日(日)岐阜県支部「支部大会/ハムの集い」
11日(日)滋賀県支部「支部ハムの集い」
11日(日)熊本県支部「ハムの集い」
18日(日)神奈川県支部「かながわハムの集い2018」
18日(日)京都府支部大会
25日(日)三重県支部「支部大会/三重県ハムフェスティバル」

●12月
2日(日)群馬県支部「群馬ハムの集い」
2日(日)関西地方本部「関西年末ハムの集い」
2日(日)佐賀県支部「ハムの集い/チャリティオークション」
15日(日)鹿児島県支部「ラジオ工作会」垂水市総合グランド

その3:JARL主催のコンテスト

●第59回 ALL ASIAN DXコンテスト 電話部門(9月1日~3日)

「ALL ASIAN DXコンテスト」は、JARLが主催するメジャーな国際コンテストで、世界中の局とアジア州に属する局との間で交信が行われる。電話部門の開催はJSTの9月1日(土)9時~3日(月)9時なので、まさに今、実施されているところだ。

周波数は80/40/20/15/10mの5バンドで、モードは電話(Phone)のみ。コンテストナンバーが「RSによる信号リポート+オペレータの年齢」というのがユニークだ。ただしYL局は実年齢の代わりに「00」、マルチオペ局は「オペレータの平均年齢」でも可となっている。

昨年のこのコンテストにはアフリカ:2局、ヨーロッパ:288局、オセアニア:95局、北米:33局、南米:13局、アジア:509局(うち日本は302局)など合計で984通の書類提出があったという。ルールなど詳細は下記に掲載されている。
http://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/all_asian/allasian_rule.htm

●第39回 全市全郡コンテスト(10月6日~7日)

この期間に開催される国内コンテストとしては、JARL主催の国内4大コンテストの1つである「第39回 全市全郡コンテスト」(JARL主催)が最もメジャーな存在だろう。

毎年の開催日は「体育の日(10月の第2月曜日)」との絡みがあるため、「10月第2月曜日の前々日21:00~前日21:00」と規定されており、今年は10月6日(土)21時から7日(日)21時に開催される。

周波数は3.5MHz帯以上の全アマチュアバンド(10/18/24MHz帯を除く)で、部門は「電話部門」(空中線電力10W以下、50~430MHz帯は20W以下に限る)と、「電信部門」「電信電話部門」の3つに分かれ、このほかにSWL部門も設けられている。2017年に開催された「第38回全市全郡コンテスト」の場合、電話部門に140局、電信部門に603局、電信電話部門に957局の合計1,700局ものログ提出があった。

このコンテストは珍しい「市」「郡」「区」からの運用もあり、コンテストファンだけでなくアワード愛好者の参加も多いという特徴がある。詳しいルールはJARLのコンテストページ(http://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/all_cg/allcg_rule.htm)に掲載されているので、事前に確認し、参加してみてはいかがだろうか。


昨年開催された「第38回(2017年)全市全郡コンテスト」の賞状

その4:代表的な国際コンテスト

HF帯で世界中の局との交信を競う、国際コンテストも9月から12月末までに多数開催される。その代表的なものの日程(※開催日時はJST表記)と、ルールの詳細がわかるWebサイトのアドレスを紹介しよう。

●CQ World-Wide RTTY DX Contest
9月29日(土)09:00~10月1日(月)08:59
米国のCQマガジンがスポンサーとなって開催するRTTYの国際コンテスト
https://www.cqwwrtty.com/

●CQ World-Wide DX Contest SSB
10月27日(土)09:00~29日(月)08:59
米国のCQマガジンがスポンサーとなって開催するSSBの国際コンテスト
https://www.cqww.com/

●Japan International DX Contest SSB
11月10日(土)16:00~11日(日)22:00
日本対世界の国際コンテスト、世界の局が日本の局を探しに来る。
http://jidx.org/jidxrule-j.html

●CQ World-Wide DX Contest CW
11月24日(土)09:00~26日(月)08:59
米国のCQマガジンがスポンサーとなって開催するCWの国際コンテスト
https://www.cqww.com/

●ARRL 160-Meter Contest CW
12月1日(土)07:00~3日(月)01:00
米国のアマチュア無線連盟が主催する160mバンドの国際コンテスト
http://www.arrl.org/160-meter

●ARRL 10-Meter Contest CW/SSB
12月8日(土)09:00~10日(月)08:59
米国のアマチュア無線連盟が主催する10mバンドの国際コンテスト
http://www.arrl.org/10-meter


「CQ World-Wide DX Contest CW」の賞状。「Masacoのむせんのせかい」で訪問した、ケンウッドアマチュア無線クラブ(JA1YKX)のシャックに掲示されていたもの

その5:D-STAR交信イベントとコンテスト

アマチュア無線のデジタル通信、D-STARを利用した交信イベントやコンテストも開催される。いずれもシンプレックス交信だけでなく、D-STARレピータを使用した交信も有効で、初心者も手軽に楽しめる内容だ。

●D-STAR QSO PARTY 2018(9月22日~25日)
アイコムが「世界中のレピータにアクセスしD-STARの可能性を感じよう。楽しみを広げよう」をテーマに実施する交信イベント。できるだけたくさんの国のレピータにアクセスすることを楽しむもので、全世界で同時開催される。参加後に書類を提出すると、抽選で広帯域受信機のIC-R30をはじめとする賞品がプレゼントされる。

参加資格は世界中のD-STAR局。D-STARのDVモード(日本の場合は28MHz/50MHz/144MHz/430MHz/1200MHz)で交信し、相手局と「D-STARを始めた年(西暦)」を交換し合うルールだ。

書類提出締め切りは10月25日(木)9時JST。すべての応募者の中から抽選で賞品(IC-R30、保温マグ、アイコムロゴキャップ)がプレゼントされるが、多くの国と交信できた局は賞品が当たる可能性が高くなる仕組みを取り入れている。

この機会にD-STARを利用して世界中の局と交信してみてはいかがだろうか。詳しくはアイコムの特設ページ、https://www.icom.co.jp/dqp/contest/ で案内されている。


「D-STAR QSO PARTY 2018」の案内ページより

●第7回 D-STARコンテスト(11月1日~7日)
JARL東海地方本部が主催するコンテストで、毎年11月1日の0時から7日の24時までの7日間行われている。2018年もこの日程で開催されることは決定しているが、詳細な規約はまだ発表されていない(8月28日現在)。

昨年の「第6回 D-STARコンテスト」の規約では、28MHz帯以上の各アマチュアバンドで、D-STARデジタル無線機で交信可能なモード(DVモード、DDモード)による交信が有効で、「シンプレックス部門」と「シンプレックス+レピータ部門」の2部門で、いずれも「オールバンド」「430MHzバンド」「1200MHzバンド」という種目が設けられていた。

得点計算は昨年の場合、シンプレックスによる1交信が3点、D-STARデジタルレピータによる「山かけ交信」は1点、「ゲート越え」など自局と交信相手局の使用レピータが異なる場合は2点といった得点配分で、各バンドごとのサフィックスのラストレターの数(1バンドで最大26)や運用日数(最大7)がマルチプライヤーになるといった、ユニークなルールが採用されていた。

なお、2018年はルールが変更される可能性もあるので、コンテスト開催前に主催者のホームページ(http://isotope.sist.chukyo-u.ac.jp/tkitest/)で発表になるものを確認してほしい。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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