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200Wを超える無線設備の「スプリアス確認保証」が可能に

JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)が7月1日から、空中線電力200Wを超えるアマチュア局の無線設備の「スプリアス確認保証」を開始した。


アイコムのベストセラー製品、HFオールバンド+50MHz 1kWリニアアンプ「IC-PW1」もスプリアス確認保証の対象となった

2007(平成19)年11月以前の旧スプリアス規格で製造された無線機を使って、現在も免許を受けている無線局は、その無線設備が新スプリアス規格にも適合していることを証明しなければ、2022(令和4)年12月以降は使用できなくなる。

そのためJARDでは、サンプル調査の結果、新スプリアス規格にも適合していることが判明した旧スプリアス規格のアマチュア無線機(約1,000機種)を対象に2016年9月から「スプリアス確認保証」を行っている。これまでJARDが同保証を行えるのは“空中線電力200W以下の送信機”に限定されてきたが、今春に法改正が行われたことを受け、7月1日から200Wを超える送信機のスプリアス確認保証も始まった。

ハイパワー局のスプリアス確認保証が受けられる送信機は、エキサイターが「新スプリアス規格の技適機器」または「JARDの200W以下の保証可能機器リスト」に掲載されている機種と、JARDが公表した「スプリアス確認保証が可能なリニアアンプリスト」の組み合わせによるもの。そのほか、装置全体についてスプリアスの実測データの提出があった場合は、それを基にJARDが審査を行った上で保証も可能という。

JARDが公表した「スプリアス確認保証が可能なリニアアンプリスト」には、アイコムのIC-2KL、IC-PW1をはじめ、国内メーカー7社の22機種、海外メーカー3社の4機種がリストアップされている。これらのリニアアンプでハイパワー局を開設している免許人にとっては、手軽な方法で新スプリアス規格の適合が証明できるようになったことが朗報と言える。

JARDの発表は以下のとおり。なお「スプリアス確認保証が可能なリニアアンプリスト」はJARDホームページのお知らせ資料に掲載されている。また同一のリストが総務省電波利用ホームページに「アマチュア無線用リニアアンプ スプリアス特性調査結果」として公表されている。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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