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大好き! アマチュア無線

第20回 ハンディ機持って「ならまち」を楽しみましょう!

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こんにちは! 新人編集員のアキラです。いい季節になってきましたね。本号を読者の皆さんが見られるのはちょうどゴールデンウィーク(GW)明け頃でしょうか。まん延防止等重点措置/3回目の緊急事態宣言/変異ウイルスなどの影響・対応で、GWをお家で過ごされた方が多いと思います。本号は前回の緊急事態宣言明けのときの狭間に少しアウトドアして、そこで移動運用したお話です。近場の観光とおいしいもんをセットにして、楽しい時間をすごしてみるという作戦ですね。私もGWにはおとなしくしていましたが、読者の皆さん、本号はGWに出かけたという気分でご覧頂いて、観光と移動の楽しさを味わって下さいね。

移動運用プランは十人十色ではないでしょうか。もちろん何度も移動して経験豊富な人の方が、よりよいプラン/実績をお持ち(お餅に似ている)でしょうが、”楽しめること”が大切と思います。下図のプラン1が私の通常プランです、しかし皆さんGW(仮想)というわけでプラン2にしましょう。★マークの意味するところは、好きなところに行き、好きなものを食べて、楽しいことはOKという時間帯を表現したかったのです。


無線もするということです。最低条件としては”安近短”keepですかね、GW気分でね!

① さて、どこへ行きましょうか?!
かくかくしかじかと考えましたが、奈良の鹿さんに会いにいきましょう。大仏さんにもご無沙汰しておりますし、そーそー、うまいもんと言えば“ならまち”辺りでしょうか。読者の皆さん、奈良はとても良いところですよ。観光で来られる方の多くは下図のマップのエリア“あ㋐”近辺にあります近鉄奈良駅か、JR奈良駅からと思いますが、たとえばユーチューブのブロガーで街の取材とかに来られる人たちは、徒歩なら2万歩/日くらいは軽く歩かれるようです。今回、私は自転車移動を考えています。なにせ、たくさん面白いところがありますからね。街の案内は後ほどに行いたいと思います。


本地図は、ならまち界隈で配布されていますマップ(奈良市/奈良町にぎわい課が作成された)を元資料として作成。この「ならまち」のマップの掲載および加工は、奈良市/奈良町にぎわい課の承諾を得て掲載しています。

② リグはどうしましょうか。
IC-705+AH-705+アンテナ諸々をマルチバッグLC-192に詰めて、そしてD-STARハンディ機のID-51を持って行きます。

③ サイクリング/ポタリングをしましょう(車に自転車を積み込みましょう)。
移動範囲/距離が大きいで、現地移動用に折り畳み自転車/ルノー号を持って行きます。

④ 超ローカル/友人Mさんも誘いましょ。
普段は無線つながりではないのですが、おいしもんありまっせというと来てくれると思います。旅は道連れですね。だからね、折り畳み自転車も2台用意しましょか!

⑤ D-STARレピータのことを確認しておきましょう。
下記URLから「D-STAR レピータマップ(国内)」をクリックするとD-STARレピータ全国マップをダウンロード出来ます。詳しく見たい方はポチッとして下さい。
https://www.icom.co.jp/personal/d-star/?open=3

関西のD-STARレピータ部分を、下記の右に切り出しました。今回行きます奈良方面には5つありますが、関西地域には25以上のレピータがありますね。移動日には主にD-STARシンプレックスでの運用を考えていますが、いろいろと楽しむ準備はしておきましょう。

さてと、準備はこんなところでしょうか? 今回のお食事は現地での“食べ歩き”ですからね、これも大変楽しみですね。それから超ローカルのMさんと日程スケジュールも調整できました。正直なところ、冒頭の円グラフの割合より事前準備(計画/立案)にかけた時間は多かったかなと思いますが、“よき”ですね。

さあ、本日は天気もよくぽかぽかで、モービルで出発です。
「わたしを“ならまち”に連れてって」で出発ですね。♬~大仏のカフェテラスでー、柱をくぐるあなたに釘付け~♪(ユーミンに叱られる/キョエちゃんにつつかれる)。びゅーんと1時間と少々で、現地に到着しました。駐車場を探します、本当は地図の「う㋓」のならまち大通り近辺に駐めたかったけれど満車です。ちょうどお昼時近くなので前から行きたかったお店近く、地図の「お㋑」近辺の600円/終日のコインパークへ。ならまち近辺の駐車場の料金は、約500円から1500円のところが多くありますが、なるべく安いところを見つけて、うまいものに予算をシフトさせます。さあ、車より自転車やリグ等を降ろして出発です。

最初に向かったのは、駐車場より自転車で2~3分くらいで目的地、地図の「お㋒」にある”鹿の舟”という施設に到着です。3つの建物がありますが、まずは”竈(かまど)“という炊き立てご飯を食べられるところに来ました。最初に食券を買うのですが、うまそうな”牡蠣フライ定食“にしました。地元のものや旬の食材のランチが評判ですよ。


席に着くと本日のリグの見せっこです。ここでMさんが、えっへへと言って見せてくれましたのはー、”おーっID-52やんかー”でした。現在は2人共にID-51の50周年記念モデルユーザーなのですが、今回MさんはえいやーとID-52購入に踏み切って、到着したばかりで局免変更申請中の”ほかほか”だそうです。さっそく見せてもらいます。


こりゃあ、カラーLCDになってかっこいい(サイズもLCDの分だけ少し背が高くなっただけ)。ID-51(ID-31)ユーザーであれば、操作性はほぼ同じで取説要らずの感じです。IC-705に似たMENU画面の操作感、そういえばバッテリーパックも共通使用できますねえ。USB充電できるので、外出時は充電器を持ってなくてもOKみたいですよ。

スピーカーマイクも従来品コンパチでHM-186LSもそのまま使えて、ええですな。受信機能がぐんとアップしているようでエアーバンドなどのユーティリティ受信が周波数帯拡張されメモリの操作なども改善されていて、受信機用途でも使いやすいね。そういえば、D-STAR画像通信がID-52本体だけで出来るようになっているようです。

あー、牡蠣フライ定食が到着です。本日はうまいもんでテーブルの上は満載です。リグは楽しい! ご飯も超おいしい(かまどのご飯はおかわりさせてもらいました)ですね。ID-52は、新しいフラグシップ・ハンドヘルド機に相応しい内容であると思いました。

古い街並みの“ならまち界隈”に来ていますので、観光や食べ歩きとか、さらに新製品の品評会なんて、こんな移動も(とても)いいですよね。さてお腹も満たせたので、“鹿の舟”の他の建物ものぞいて見ましょう。ランチした“竈”以外に、“繭(まゆ)”という観光案内所があり、グッズや無料のマップ/案内書があり、行きたいところの資料をもらいましょう。繭の内部展示もおしゃれで必見です。建物の外にお水取りで使われた大松明が展示されていましたよ。“囀(さえずり)”というティールームもありますが、まだ行ったことはありません。次回の訪問時でしょうか?


さあ、ならまち/奈良町界隈(ひらがなと漢字の違いは、あとがきで説明)を自転車で移動します。はぐれてもID-51のD-STAR/シンプレックスで、すぐに連絡できますよ。まずは明治以後の町家を再現した“格子の家”、地図の「お㋒の北」に行きます、無料公開で中部も見れて、時代にあった暮らしの知恵などがよーく感じられます。次は道沿いにある、砂糖菓子や天然のはちみつを扱う“増尾商店”です。織田信長が愛したコンペイ糖(こんふぇいとう)を再現したりしています。試食もさせてもらえましたよ。


この近辺には元興寺(がんごうじ)という奈良の国宝/世界文化遺産のお寺があります。奈良時代には東大寺や興福寺と並ぶ大寺院であったそうですが、その後に衰退したようです。現在は元興寺(極楽坊)/塔跡/小塔院というふうになっています。歴史のある寺院です。さらに少し北上して、地図「え㋒」辺りの“奈良町物語館”という、やはり町屋のような建物に来ました。ここはいつも催しや即売などをやっていて楽しいところで、ちょっと中に入ってのぞいて見ると良いと思います。次は、その西隣にあります菊岡漢方薬局の前を通ります。ここは有名な陀羅尼助丸(だらにすけまる)という和漢胃腸薬とかがあり超老舗の薬局です。ところで皆さん、軒先に“庚申さんの身代わり猿”がぶら下がっているのに気付かれました? これは災いが家の中に入って来ないようにという伝統の魔除けです。庚申さんは猿田彦神とのつながりも言われ奥深いものです。


“にぎわいの家”も入場無料の町家ですが、対応いただく方がとても親切で気持ち良いです。家の中で季節感あるイベントが開催されているときもあり、お勧めの1つですね。さあ、今日はマイ自転車移動なので、春日大社やお水取りで有名な二月堂なども訪れてみたいというMさんのリクエストにもこたえてビューンとペダルを漕ぎます。


ならまち大通りを右手におれて、また北上します。いま人気のホテル“セトレならまち”近くまで来ると、猿沢池の東側に出ます。ここらまで来ますと、“かくかくしかじか、奈良の鹿―”があちこちに居ますねえ。春で毛の生え変わりの季節で、もこもこですよ。


猿沢池横の坂を上がると三条通りに出て、右折れに進むと春日大社参道の“一の鳥居”です。ここからは自転車を降りて押して歩きます、参道には鹿煎餅を求める鹿さんがいっぱい居ます。お煎餅を見ると鹿さんはお辞儀のしぐさをしてくれますが、じらすと「くれんのかいー、くれよー」とばかりに押し寄せます。泣き出す子供さんも居ますが、勇敢に煎餅やりをする子供さんも居ますね。参道の途中の道をさらに右折れして、鷲池にある“浮御堂”を見に行きます。ちょっとした名所で水面に映えて(ばえー)、絵になる景色でした。

さて、本日の移動(運用)は、移動ばっかりが多くて、交信もD-STARシンプレックスですので、ここらでD-STARレピータもチェックしてみましょうと事前チェックしていた奈良方面の5つのレピータにアクセスできるか休憩を兼ねて確認してみました。

①奈良生駒/JP3YIE、②ならやま/JP3YHL、③奈良/JP3YIA、➃桜井/JP3YIW、⑤生駒山/JP3YHJの5つのレピータですね。結果は、➃の桜井が“かつかつ”で厳しかったけれど、他の4つは実用使用範囲でした。たのもしいD-STARレピータ網ですね。

道を急ぎましょう、春日大社の参道は長いので自転車を押してでは時間が掛かります。やっと到着して、DXのニューエンティティ祈願です。ご了解いただけたでしょうか?


さてさて、それではお水取りで有名な東大寺の二月堂に向かいましょう。北方向に自転車を漕ぎます。アップダウンありで約2kmの距離だったでしょうか、手前の三月堂(法華堂)が見えてきました。その左手に四月堂があります。まるで修学旅行気分です。


今年はNHK BSで”二月堂の特番”がありましたね。ご覧になった方もおられるのでは?


訪問時はちょうどお水取りの最終日あたりでした。NHKクルーもまだおられましたね。


さらに自転車を押して、東大寺/大仏殿に向かいます。もう夕方近くになりましたよ。道のあちこちにチョコボールみたいなのが落ちてますが、食えません。でもお土産屋さんで“奈良名物/鹿のふん”という“チョコピーナツのおいしいお菓子”は売っています。大仏様にもDXのニューエンティティを祈願して、来た道の“一の鳥居”から興福寺へ。


奈良観光の鉄板である興福寺には、やはり国宝や重要文化財がいっぱいあります。学生さんのようなアジア系外国人が数名来ている以外、海外観光客は本日見かけません。


南円堂の南の階段を下りますと、猿沢池の西側で夕暮れが近いです。三条通り近辺のここらは奈良食べ歩きのメッカです。ここより北向きに“東向き通り”という商店街があり、抜ければ近鉄奈良駅に至ります。また、ここより南向きには“もちいどの通り”という250mくらいある商店街で、古い“ならまち”に繋がります。漢字では“餅飯殿”と書きますが、その由来は諸説あると言われており、弘法大師空海、または醍醐寺開祖の聖宝(理源大師)にまつわるお話とのことで、この地の民が餅や飯を献上した説とかですね。(近頃、ユーチューブで75万人を超すフォロワーのある、もちどの/もちさまという“ネコ”のことではありません。でも“もち猫”も凄い人気のようです。) さてだいぶ小腹も空きましたので、“もちいどの”商店街入り口の高速餅つきで有名な中谷堂の“よもぎ餅”を頂いて、商店街を南下します。食べ歩き観光での鉄板ルートですね。


評判の美味しい店はたくさんあるのですが、コロナ禍なのでランチタイムのみ営業のところが多いですね。もう夕方の5時です、観光客の流れも本日は少ない目ですね。
自転車を押して歩くには楽なのですが、賑わっているほうが楽しいと思います。かきごおりが超おいしいと評判の“ほうせき箱”や、立ち食いで食べるのがおいしい“岡西”などを過ぎて、地図「い㋑」辺りの楽しいお店などが多い“下御門通り”にきました。この通りを抜けますと“ならまち大通り”と交差する交差点ですが、ここから南下するとさらにコアな町並み/お店に出会えます。


アーケードが無くなるので、ここで引き返す人も多いようですが、実は古き良き風景はここからですよ。評判のおいしいお店/食堂も多いのですが、今はランチ営業のみのところがおおいのです。うーん、Mさんとどうしようか?と。でも本日はここまでかなあと、自転車を駐車場に向けて帰宅の途に。本日は観光メインで無線運用割合は5%くらいでしょうか、LC-192に詰めたIC-705一式は“大リーグ養成ギブス”(巨人の星の星飛雄馬ですよ)になってしまいました。

リベンジ編です。IC-705で運用します移動(旅)へ出発(滋賀県)。
“大リーグ養成ギブス”で体を鍛えた2週間ほどの後ですが、本取材日は3月末/年度末の日です。今回は滋賀/琵琶湖方面へ移動する1泊の“グルメ温泉旅”です(ミルクボーイの乗りで、宿泊クーポン券を頂きました)。しかし出発日は生憎の小雨模様です。琵琶湖畔のホテルでHF運用予定、湖に向けて1.8/1.9MHzもトライの予定、飛ぶかな。


名神高速/大津インターを降りて、下の道を通って、琵琶湖畔の坂本城址を見学、そして坂本のまち散策です。小降りの雨の中を日吉東照宮や、日吉大社ほかを訪ねます。


夕刻3時に宿チェックインし、早速IC-705で144M帯/SSBをワッチ。ここでは強いローカル局が入感(S9+30dBくらい)しており、楽しそうにラグチュウをされています。

でもまあ温泉入浴と夕食が先ですね。入浴後に前評判どおりのおいしい御飯を頂きましての後に、お部屋のベランダに琵琶湖に向けてAH-705+HFJ-350M+HFJ-L1.8/1.9を設営しました。外の雨は本降りになってきました。カウンターポイズ10m長を3本何とか這わせて1.840MHzでチューンを取ると、AH-705が良い働きをみせてくれSWRは1.2以下ですね、OK。しかーし、1時間しても2時間しても1.840MHz/FT8の電波は入感無しです。何か壊れたのかと思うほど静かです。これは想定以上にロケーションがミスマッチの模様で、まるで琵琶湖が1.8M帯の電波を吸い取っているのでは、と思えるほどでした。144M帯/50M帯のSSBも既に寝静まったかのようです。

カウンターポイズの3本を2本にして、外した1本をAH-705のエレメントにしてチューン、ばっちりOKです。7.074MHzのFT8はバンバン入感しますね。K8xxというミシガン州あたりの局が強く入感中なので呼んでみますが、相手はハイパワー局かなあ、10Wでは応答がありませんでした。このお宿では1.8M帯/FT8で海外局との交信を目論んでいたのですが、成果は“坊主”でチーンでした。本日の無線もここまでですね。リベンジならずでしたが、まあそれでも少し(たいへん)楽しかったです。


翌朝もおいしい朝食を頂いて、琵琶湖周辺散策、近江八幡では桜満開、クラブハリエ本店の近江八幡日牟禮(ひむれ)ヴィレッジ・カフェで頂いたケーキセットは絶品ものです(ただし、お値段も絶品)。今回も電波は飛ばんかったけれど、心弾む旅でした。

●あとがき
私の移動運用は、飛ばない伝説になりつつありますねえ。でも移動全体を楽しむという“新しい移動運用”の形と言えるのではないでしょうか! (あー、OMのみなさんブーイングは止めてください)。というわけで、また腕を磨いていきたいと思います。

ならまちと奈良町
“ならまち”とは世界遺産の元興寺(がんごうじ)の旧境内を中心とする地域で、アキラ・マップがほぼ合致しています。元興寺は、その昔は大変広い敷地であったからです。

奈良市には“きたまち”と言って、近鉄奈良駅の北側エリアで、奈良女子大や奈良少年刑務所跡(2024年頃にホテルに改装開業予定―あの星野リゾート系とのこと)や、転害門(てがいもん)、般若寺とかがある地域があり、きたまち+ならまちを奈良町とも言うようですね。なにせ奈良もまた古都ですから。

皆さんFBDX。ではまた次回まで、

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次号は 12月 1日(水) に公開予定

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