2015年11月号

トップページ > 2015年11月号 > 静岡県の温泉ホテル、HFのビームアンテナ2基を設置した「アマチュア無線用レンタルシャックプラン」で人気

ニュース

静岡県の温泉ホテル、HFのビームアンテナ2基を設置した「アマチュア無線用レンタルシャックプラン」で人気

静岡県・伊豆半島のほぼ中央部、河津七滝(かわづななだる)温泉郷にある「七滝温泉ホテル」が、アマチュア無線家のために「レンタルシャックと温泉三昧プラン」を企画して話題になっている。すでに多くのハムが無線機持参で利用しているという。


七滝温泉ホテルの外観。アマチュア無線用アンテナは屋上看板の左右に設置されている

七滝温泉ホテルは静岡県賀茂郡河津町(JCG18006)の標高200m地点にあるホテルで、1971年の創業。館内は20室の客室があり、源泉掛け流しの露天風呂や新鮮な海の幸の料理が人気となっている。近くには「天城ループ橋」や「河津七滝」などの景勝地もある。

今年9月、客室の一部をリニューアルし、最上階の302号室にアマチュア無線が楽しめる部屋を設け、専用の宿泊プラン「アマチュア無線用レンタルシャックプラン」を用意した。

屋上には、HFバンドのビームアンテナが2本(ミニマルチ製・T33jrH-WARC-E2:7/10/14/18/21/24/28MHz帯1~3エレ、およびZ214X2:14/21MHz帯5エレ)がルーフタワーに建てられ、さらに3.5/7MHz帯のワイヤーアンテナも設置。プランの予約者が無線機や電源などを持参すれば“無線”と“温泉”がたっぷり味わえるという内容だ。


ミニマルチの14/21MHz帯5エレ八木、Z214X2


ミニマルチのT33jrH-WARC-E2。7/10MHz帯はRDP、18/24MHz帯は2エレ、14/21/28MHz帯は3エレとして動作

302号室は8畳の和室で、無線機がセッティングできるテーブルが設けられ、アンテナケーブルのほか、切替器やローテータのコントローラも用意されている。「のんびりとQSOできるように」という配慮で、チェックインは通常プランよりも早い14時から(チェックアウトは翌朝10時)、部屋出しの夕食には刺身、陶板焼き、煮物、焼き物、揚げ物など10品が付くという。もちろんホテル自慢の風呂(大露天風呂2、家族風呂3)も利用できる。日付によっては1名からでも予約可能だ。


「レンタルシャックと温泉三昧プラン」で使われる302号室。窓側に専用テーブルやローテータのコントローラがある8畳の和室だ


アンテナケーブル類は302号室まで引き込まれ、切替器に接続されている

同ホテル専務のJQ2WTO 上村氏によると、このプランは今年4月以降で15名の利用があり、「特にYLハムのお客様からは“セッティングが簡単です”とのお言葉をいただきました。電波の飛び具合はコンディションにもよりますが、立地上、東方面(太平洋)、北西方面(ヨーロッパ)が良いようで、このお客様はCWで海外との交信を楽しんでいらっしゃいました」ということだ。

「始めたばかりのプランですので、不手際があるかとは思いますが、ぜひリグをもって温泉に入りにお越しください。近くには“河津七滝”と云う景勝地もございます。無線をなさらないお連れ様もゆっくりできますので、紅葉の伊豆を楽しんでください」と上村氏は呼びかけている。

七滝温泉ホテル:http://www.nanadaru.net/
予約サイト(じゃらん):http://www.jalan.net/yad335370/


七滝温泉ホテルの露天風呂。日帰り温泉も行っており、無線従事者免許証またはQSLカードを持参すると、通常1,000円の入浴料が800円になる。ただし302号室やアンテナは利用できない


ホテル近くの「七滝遊歩道」の紅葉。毎年11月中旬すぎから紅葉が始まる

頭の体操 詰将棋

無線ガール奮闘記

  • 連載記事一覧
  • テクニカルコーナー一覧

お知らせ

発行元

発行元: 月刊FBニュース編集部
連絡先: info@fbnews.jp