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アマチュア無線体験運用の臨時局、各地で開設

今年4月21日の法改正で、アマチュア無線の資格を持たない人でも運用可能な臨時の社団局(体験局)の開設が可能になった。7月4日には大阪府池田市で初の体験局「8J3YAA/3」が開局し、青少年を含む一般人5名が運用体験を行った。また8月23日にオンラインで開催される「第52回東海ハムの祭典」でも、名古屋市公会堂に体験局「8J2YAA/2」を開設して運用が行われる。


7月4日に行われた日本初の体験局「8J3YAA/3」の運用風景

これまで無資格者がアマチュア無線局を運用できるのは、ARISSスクールコンタクトを想定し、“臨時局”を使って“17歳以下”の者が、通信の相手方を“国際宇宙ステーション(ISS)”とする場合に限られていた。

しかし昨年、総務省が開催した電波有効利用成長戦略懇談会で、ワイヤレスIoT人材の育成という観点から、有資格者の下でアマチュア無線を一時的に体験できる取り組みを進めることが提言されたことを受け、同省は今年4月21日の総務省告示で「無線技術に対する理解と関心を深めることを目的として社団が臨時に開設するアマチュア局」の設置を可能にした。


総務省が公表した「無資格者の利用機会拡大」の説明資料より

この体験局は、行事などの開催期間に限って開設される臨時の社団局という位置付けで、運用者の年令に制約はなく、通信の相手方もアマチュア局全般となっている。その上で、第4級アマチュア無線技士(4アマ)以上の有資格者が指揮(連絡設定、終話を含む)を行うこと、コールサインは8J*YAAから受付順に指定されること、モールス通信は行えないことなどが規定されている。なお運用は無資格者に限定されず、例えば1kW固定局の免許を受けた体験局を、1アマの指揮下で4アマが運用体験することも可能だ。

JARL関西地方本部は、この制度に基づく体験局を「アマチュア無線活性化イヤー2020」として申請し、6月25日にコールサイン「8J3YAA」で日本初となる免許が発給された(有効期間は2021年3月31日まで。「移動する局」で1.8~1200MHz帯の各モードで免許、最大空中線電力は50W)。

7月4日には大阪府池田市の池田市民文化会館で8J3YAA/3の開局式と初運用が行われ、同会館を訪れていた青少年や同会館の職員など5名の無資格者が、IC-7300Mを使ってアマチュア無線の運用を体験した。


写真右:8J3YAA/3の開局式で挨拶する田中JARL関西地方本部長(JR3QHQ)


JARL関西地方本部のスタッフの手ほどきで、池田市民文化会館の女性職員がアマチュア無線の運用を体験した。使用した無線機はアイコムのIC-7300M(写真中央奥)

その後、8J3YAA/3は8月9日にも運用が行われた。JARL関西地方本部は今後も無資格者に8J3YAAの運用体験を通じてハムの魅力を伝え、入門者を増やしたいとしている。さらに来年以降は体験局を関西6府県の各支部に開設する予定という。

またJARL東海地方本部では、8月23日(日)にオンラインで行われる「第52回東海ハムの祭典」に合わせて、JARLを免許人とする体験局「8J2YAA」を開設した(免許期間は7月1日~8月23日まで)。8月23日のイベント当日は、名古屋市公会堂(愛知県名古屋市昭和区)に8J2YAA/2の運用コーナーを設置し、無資格者がアマチュア無線を体験できるようにする計画が進んでいる。


オンライン開催されるイベント「第52回東海ハムの祭典」でも体験局(8J2YAA)の運用が行われる

このほか1エリアでは体験局「8J1YAA」が7月17~25日の期間限定で免許されたほか、「8J1YAB」が8月3日に免許されている。

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次号は 11月2日(月) に公開予定

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