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Show and Tell

その4 シルバーイーグルでカラオケマシンを征することは可能か

編集長 JS3CTQ 稲葉浩之

カラオケ採点スコアをアップさせるプチアドバイス

はじめに

スコアにこだわるコンテスター(例 当方)ならば、カラオケマシンで採点機能をオンにされると、きっと熱くなると思います。そんな読者の皆様に多少でも参考になればと思って書いてみました。

まず、カラオケマシンの採点で高得点を出す歌い方と、人を感動させる歌い方は異なります。それ故、プロが自分の楽曲を歌っても簡単には100点は出ないのです。カラオケで高得点を出すには、マシンの要求どおりに歌うことであり、アレンジは入れず、音程バーのとおりに歌う必要があります。よって、下記の記述を参考にすれば、おそらくスコアは伸びると思いますが、人を感動させる歌い方にはならないことを、はじめにお断りさせていただきます。

なお、スナックなどで歌う場合は他のお客さんもいて制限が多いので、カラオケボックスなどの専門店でスコアアップにトライしてみてください。

カラオケマシンの選択

前ページのように、マイマイクが簡単に接続できる(株)第一興商のライブダムシリーズで採点してみます。なお、精密採点DXGが使えてボーナス点の入る
・筐体がレッドのLIVE DAM STADIUM STAGE(DAM-XG7000II)
・筐体がブラックのLIVE DAM STADIUM(DAM-XG7000)
のどちらかのマシンを使用すると、高得点が狙いやすくなります。これらの機種は多くのカラオケ屋に置いていますので、探すのは難しくないと思います。


LIVE DAM STADIUM(DAM-XG7000)

カラオケボックスなどの受付で、使用機種の選択ができる場合は「スタジアム」を指定しましょう。「スタジアム」と言えば、店員さんは理解してくれます。当方行きつけのカラオケ屋の店主に尋ねたところ、STADIUM STAGEもふつうのSTADIUMも差は無いとのことでした。(STADIUMをファームアップするとSTADIUM STAGE同等になるらしい)

うまく上の2つのどちらかのマシンを確保できたら、リモコン(デンモク)を使い、コンテンツから精密採点DXGをオン(予約するを押す)にしましょう。

マイマイクを持っていこう

店に備え付けのマイクは当たり外れが大きく、外れると最悪です。金属の網の部分(グリルボール)が錆びていたり、先の使用者の食べ物のカスが詰まっていたりしたらげんなりです。おしぼりでグリルボールを拭いたらおしぼりが真っ黒になったという経験がある方もいらっしゃると思います。それだけならまだしも、肝心なエレメントが腐っていたりして、こちらが発声した音をきちんとマシンに伝えてくれないとスコアも伸びず最悪の結果となります。当たれば問題ないものの、外れたらアウトなので、ボーカル用のダイナミックマイクを持参することを強くおすすめします。他のスポーツなどにも言えることですが、レンタルした道具で好結果を残すのは簡単ではありません。もちろんシルバーイーグルの使用もハイスコアを目指す場合にはお勧めしません。


当方愛用の現用マイク。5mのマイクケーブル付きで2,000円程度の品

音量等の調整

音量の大小は直接採点には影響ないと言われていますが、自分が一番リラックスして歌える設定がベストと思います。部屋の広さ/構造やパワーアンプの設定にも影響するので、初めの数曲を歌いながら調整することをおすすめします。カラオケボックスで隣の部屋から漏れてくる大音響に対抗するのは無意味です。

当方は概ね下記の感じで調整しています。(ただし状況によって変化します)
・ミュージック音量: 25前後
・BGM音量: 7前後
・エコーレベル: 17前後
・マイク音量: 25前後


マシンの下にある4つのボリュームで調整する

選曲

ハイスコアを出すには選曲も重要です。楽曲によってハイスコアを出しやすい曲とそうでない曲があります。ここで非常に参考になるのは全国平均スコアです。カラオケで少しでも高いスコアを出したい場合は、この全国平均が高い曲を歌ってみましょう。


全国平均スコアを確認する。これは78.643点(2019/3/7現在)の例

おすすめは、ズバリ、Masacoの「むこう岸」


むこう岸の全国平均は94.110点

全国平均が90点を超える曲は多くないですが、「むこう岸」はなんと、94.110点(2019/3/7現在)。実に全国の歌い手の半数以上が94点以上を出していることになります。とても良い曲で、かつスコアも出せますので、超おすすめの一曲です。機会あらばぜひ歌ってみて下さい。

キーを合わせる

アーチストが実際に歌唱する原曲キーにこだわる必要はありません。上から下まで無理なく出るキーを設定しましょう。初めは歌いながらキーを調整し、この曲は自分にはこれがベストというキーが決まったら、選曲時点でそのキーを設定しましょう。

上のX JAPANの「Forever Love」は、原曲キーが#5ですが、歌いやすい標準キーに設定してくれてあるので、特にこだわりがなければ、そのまま標準キーで歌いましょう。もちろん、女性の場合は原曲キー(#5)の方が歌いやすいかと思います。


当方的には、「むこう岸」は♭3がベスト

当方の場合、男性曲はほぼ標準キーで問題ありませんが、女性曲の場合はキーを下げないと歌えません。

ライブダムシリーズは、♭7まで下げられますが、それでもまだキーが高い曲の場合は、逆にキーを上げて、1オクターブ下(通称オク下)で歌う方法があります。


きゃりーぱみゅぱみゅは高いので、キーを#3に設定して、オク下で歌う例
(#3のオク下は♭9相当)

特にキーが高い場合は標準キーのままオク下で歌ってみましょう(男性の場合)。この場合は♭12相当になります。


アリアナグランデは♭12でないと(当方は)無理

女性が、キーの低い男性曲を歌う場合は、逆に1オクターブ上(オク上)で歌ってみて下さい。繰り返しますが、高得点を狙うためには無理なく歌えるキーに設定するのが鉄則です。

テクニック

最後はテクニックになります。採点画面の右上に表示される五角形の各要素をなるべく外側に広げられるように歌います。

・音程
可能な限り音程バーのとおりに歌います。高得点を目指すならアレンジは禁物です。


音程バー (精密採点DXGをオンにすれば表示される)

・安定性
声が震えたり、かすれたりしないように歌います。お腹から声を出しましょう。
・表現力
この要素は抑揚がポイントです。しっかり抑揚をつけて歌いましょう。その曲のオリジナルと同一の抑揚である必要はなく、曲の中でちゃんと抑揚が付いていれば大丈夫な様です。
・リズム
走る(メロディーより先行して歌う)と大きな減点になりますので、走りは厳禁です。多少のタメ(メロディーより遅れて歌う)のは大丈夫な様です。
・ビブラート&ロングトーン
長い音程バーへの対応は、ビブラートかロングトーンかどちらかになりますが、ビブラートで行くと決めたところはしっかり入れます。中途半端は安定性の減点に繋がります。ロングトーンで行くと決めたところは同じトーンを保ったまましっかり伸ばします。

アルコール摂取でスコアは伸びるか

本件はかなり検証しましたが、結論として、(少なくとも当方の場合は)アルコール摂取でスコアが落ちることはあっても伸びることはありませんでした。もちろんアルコール摂取状態で歌うと気分は良いのですが、微妙に音程を外してしまうようです。さらに力みも加わってスコアメイク的にはマイナス要素しかありませんでした。そのため、納得できるスコアを出せたら、自分へのご褒美としてアルコール飲料を注文するといった感じで行くことをおすすめします。

100点を狙うならば

採点結果2ページ目の詳細画面を参照しましょう。


100点の一例 各要素に注目

・音程
正解率88%以上が必要な様です。歌詞は覚えてしまい、音程バーを凝視して、できるだけ外さないように歌いましょう。もし歌詞を間違えても減点にはなりません。
・表現力
89点以上が必要な様です。ポイントは抑揚です。抑揚にはこだわりましょう。逆に残りの、しゃくり、こぶし、フォールは適当に加算されますので、あまりこだわる必要は無いと思われます。
・ロングトーン
◆マークが4個(8点)以上必要な様です。
・ビブラート
◆マークが4個(8点)以上必要な様です。秒数、回数、タイプはスコアにはあまり関係ない様です。できるだけ同一振幅で同一周期のぶれないビブラートを出しましょう。
・安定性
これは全点灯させる必要があります。1つでも欠けると100点は出ない様です。
・リズム
センターあるいは、1つタメ、2つタメまでならOK。走ったらアウトです。(上の画像は1つタメ)
・声域
単なる参考なので、スコアメイクに気にする必要はありません。ちなみにオク下(もしくはオク上)で歌うと真っ赤になりますが、スコアには影響しない様です。

ちなみに、「DAM★とも」(www.clubdam.com)のメンバーになる(登録料無料)すると、自分専用のメモリー(マイリスト)を持てるし、自分の分だけの履歴を参照できるので、デンモクからの選曲が至って容易になります。歌った曲を録音して後で聞き直すこともできます。さらにスマホやパソコンで、過去のスコア(200曲分)も参照できるので、たとえばどの要素が弱点なのかなどを確認することができます。


メンバーがログインすると採点結果画面で前回と前々回のスコアが確認できる

DAM★ともにメンバー登録しないと、前回と前々回のスコアは表示されません。上記のように当方のIDは「AS007」で、DAMともサイトで録音曲も公開していますので、お暇なときにでもご視聴下さい。きっと「なんだ、この程度の歌唱力で100点が出せるのか」という自信をきっとお持ちいただけると思います。ともだち申請も歓迎です。

ここまで、ライブダムシリーズで話を進めてきましたが、他社のマシンではマイマイクを容易に接続できないだけであって、やることはほぼ同様ですので、多少でも参考になれば幸いです。

読者の皆様のご健闘をお祈りいたします。


十八番を作っておくと、宴会カラオケで急にマイクを振られたときに良いかも

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