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「一般社団法人 YOTA Japan」設立

2022年3月1日、アマチュア無線を通じた青少年及び若手人材の育成を目指す団体「一般社団法人 Youngsters on the Air Japan」(略称:YOTA Japan)が設立された。


「YOTA(Youngsters On The Air)」は、IARU(国際アマチュア無線連合)第1地域が主催する、26歳未満の若者を対象とした若手育成プロジェクトの名称。毎年、各国のアマチュア無線団体の持ち回りで「世界大会」が開催され、参加者は教育の専門家によって開発されたカリキュラムにより、DXやコンテストをはじめ、ARDF、デジタルモードや衛星通信の伝授、トランシーバーキットの自作など、アマチュア無線に関するあらゆる要素を体験している(YOTA Japanの公式サイトより引用)。

「YOTA Japan」は、日本において新しい若手アマチュア無線家を迎え入れ、また健全な若手アマチュア無線家を育成・支援するためのコミュニティで、2017年に任意団体として発足した。欧州YOTAとは完全に独立した団体だが、理念や目標を欧州YOTAと共有し、欧州YOTAへの尊敬の念を込めて「YOTA Japan」と命名したという。

これまで任意団体のYOTA Japanでは、わかもの(若者)ハム同士の交流と議論の場を提供し、わかものハムの存在とその活動をアピールするためのオンラインイベント「わかものハムの集い」の開催をはじめ、総務省の「『デジタル変革時代の電波政策懇談会 報告書(案)』に対する意見募集」への意見提出、CQ WWコンテストの公式スポンサー(「Youth Overlay Category」において、アジア第一位となった局に盾を贈呈)になるなどの活動を行ってきた。

YOTA Japanは2022年3月1日に法人化し「一般社団法人Youngsters on the Air Japan」を設立。役員として代表理事に須田璃久氏(JR2KHB)、理事に飯塚留美氏(JJ1DAI)、櫻井 豊氏(JQ2GYU/JF1LZQ)、眞野 浩氏(JJ1CEI)ら、監事に深山 武氏(JE1KUC)が就任した。

さらに活動の主体を明確化するため、「会員制度」(ユース正会員、ユース准会員、正会員、准会員、アラムナイ会員、賛助会員、特別会員の7種)と「委員会制度」(運営委員会、広報委員会、技術委員会、企画委員会、基礎・戦略委員会の5委員会が発足)を導入することを発表。これによって「わかものハムの皆様の活躍の場を、これまで以上に創出していくと同時に、さらに活動の幅を広げて参ります」と表明している。


一般社団法人Youngsters on the Air Japanのプレスリリースより

以下、一般社団法人Youngsters on the Air Japanの報道機関向けプレスリリースから抜粋で紹介する。



アマチュア無線を通じた青少年及び若手人材の育成を目指し、「一般社団法人YOTA Japan」を設立

この度、科学技術に関する知識と異文化・多文化社会への理解を兼ね備え、創造力や課題解決能力を持った「21世紀型若手人材」の育成を、アマチュア無線を通して実現する非営利団体、「一般社団法人 Youngsters on the Air Japan」(略称: YOTA Japan)を設立いたしました。

YOTA Japanでは、概ね15歳~25歳までを対象とし、アマチュア無線およびその周辺分野における多岐にわたる活動を体験する機会を創出、提供します。これらの体験を通じ、若者ひとりひとりが、エレクトロニクスやICTを中心とした科学技術に関する知識・関心を深め、またアマチュア無線の特質である国際交流を通じて現代に必要な異文化・多文化社会への理解を育むことを目標とします。

私たちは、アマチュア無線が従来認知されてきたような単なる「趣味としての無線通信」にとどまらず、未来のテクノロジー革命の担い手を育てる遊びでもあると確信しております。

YOTA Japanの活動においては、参加者とさほど年齢の離れていない若者がリーダーとして若者の指導にあたり、また若者が企画運営の中心となるなど、「若者が、若者の視点で、若者を育てる」ことをキーアイデアとします。また、現代の若者の考え方や、興味の対象など、「若者の生の声」にしっかりと耳を傾けることを重要視します。

一方、近年ではアマチュア無線人口の減少および高齢化が著しく、国内外のアマチュア無線界では、いかに若者にアマチュア無線を広め、新しいアマチュア無線家を育てるかが、喫緊の課題となっています。

私たちは、その解決への決定打として、現代のアマチュア無線が持つ新たな価値を発見、創造し、発信することで、アマチュア無線自体を再評価し、また若者の力によって再活性化することを目標とします。また、「テクノロジー」と「コミュニケーション」というアマチュア無線の本質に立ち返り、現代の若者の好奇心を存分に刺激するような「21世紀のアマチュア無線」と、アマチュア無線を共通項とした「21世紀型若手人材コミュニティ」を形作ることを目指します。



詳しくは、一般社団法人Youngsters on the Air Japanの公式サイトにて確認して頂きたい。また入会案内も同サイト内に掲載されている。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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