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「新連載」 Masaco & FB Girlsの! サマコス!

第1回 「Masacoさん、運命の出会いを果たす」

JP3KGT あーちゃん

冬がまもなく終わり、もうすぐ春がやって来ますね。みなさまいかがお過ごしでしょうか。FB Girlsのメンバーのひとり、JP3KGT あーちゃんです。好きな食べ物はハンバーグです。

春が終われば夏。夏はハムのイベントが各地で開催され、アマチュア無線全体が大盛り上がりの季節です。Masacoさんや私たちFB Girlsも毎年、大阪・関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)と、東京・ハムフェアに参加しています。私たちの活躍は、FBニュースのご愛読者の方なら、当然ご存知のはず!ご存知でない?そんなバカな!(ガーン)

さて、突然ですが、月刊FBニュースでオリジナルの衣装をつくることになりました。「打倒A○B48!」というわけではありません。「夏のイベントに向けて、今年は何か特別なことがしたいなぁ」とMasacoさんやFB Girlsは考えました。いろいろプランを練った結果、「よ~し!オリジナルの衣装を作って、当日会場で披露して、みなさんを驚かせよう!」ということになりました。「果たしてこれが本当に月刊FBニュース読者の皆様のためになるのか?」、「本当は自分たちが欲しいだけじゃないか?」、そんな議論は、残念ながらなされませんでした。

前書きが長くなってしまいました。ではでは。夏のイベントを盛り上げるべく、月刊FBニュースSummer Costume Project ―― 略して『サマコス』、スタートです!

さっそくやってきたのは大阪府富田林市、歴史的建造物や古い日本家屋が立ち並ぶ「富田林寺内町」です。『大阪府で唯一、国の「重要伝統的建造物群保存地区」として選定されている町』です。『紀伊国(和歌山県)へ続く街道の宿場町であり、戦国末期より、興正寺別院を中心とする寺内町として発展した』とWikipediaに書かれています。分からないことは何でもWikipediaが教えてくれます。Wikipedia大好き。

空き時間に少し町を歩いてみましたが、たいへん趣のある素敵な町並みでした。わびさびを感じました。わびさびってきっとこういうことですよね。連載中にいつか町をご紹介したいなと思います。

こちらが、本企画でお世話になるお店、「小梅」さんです。婦人服の仕立て、服地販売を専門にされています。他に、バレエの衣装なども手がけられているそうです。「じないまち入口商店街」を入って徒歩1分くらいの場所にあります。店内は現代風にリノベーションされ、外観は町屋のよいところをそのまま残されています。う~ん、わびさび。

Masacoさんも風情のある町屋に興味津々なご様子。かわいいお雛様ですね。ちなみにカメラマンは私です。余談ですが、最近Masacoさんのファンの方に、Masacoさんのマネージャーと間違われました。たいへん光栄なんですけども、私はマネージャーじゃないです。ただの後輩です。最近ますますご一緒する時間が増えたので、さらにマネージャー感が増してきていますが。

いまさらですが、「寺内町」って何のことでしょう。大好きなWikipediaで調べてみたところ――。『室町時代に浄土真宗などの仏教寺院、道場(御坊)を中心に形成された自治集落のこと』、『寺内町は自治特権を主張または獲得し経済的に有利な立場を得た。これらの特権は、1530年代に大坂の石山本願寺が管領細川晴元から「諸公事免除(守護代などがかけてくる経済的あるいは人的負担の免除)」、「徳政不可」などの権限を得たことが始まりとされる。』

石山本願寺は大阪城の本丸の場所にあったみたいですが、現在では残っていません。富田林寺内町は西本願寺派興正寺別院を中心に発展しました。興正寺は現在もあります。

「なんや石山本願寺さんが、ジブンとこの周りに自治集落つくったみたいやで~」
「ホンマかいな?なんやエライお得そうなやぁ。ほんなら、ウチんところにも寺内町つくるか!」
当時の富田林の人々の会話を想像してみました。(フィクションです。史実とは異なります)
店内にお邪魔します。

さすが仕立て屋さん。色とりどりの生地がたくさん! お店の奥の作業台にはミシンが何台もあって、中には見たことのない形のものも。他に、店内には大阪の地に関係する色々な飾り物が置かれていました。飾り物に関係して大阪らしいユニークなお話を伺いましたので、いつかご紹介できたらなと思います。

店主の井上さんは物腰の柔らかい、朗らかな雰囲気の方です。Masacoさんも、すぐに打ち解けた様子でした。私はこの記事を書くという使命を背負っていたので、終始緊張しっぱなしでした。

早速、衣装の話を始めます。今回オーダーするのは、Masacoさんが7月のKANHAMで着用する衣装です。KANHAMでのMasacoさんは、開会式の司会をしたり、ステージイベントの進行をしたり、ご自身のミニコンサートをしたりと、大忙しです。そんなMasacoさんの姿をより華やかにみせてくれる衣装を考えます。

オーダーメイドで服を作ってもらうのは初めての私たち。大まかな流れを伺いました。
①デザインの相談(どんな服か、どんな形か、どんな生地か、どんな色か、などなど)
②採寸
↓後日
③仮縫い服の試着(不具合の補正を行う)
↓後日
④完成

初回の来店でお願いできるのは①と②までということになります。オーダーメイド服というと、格式が高く、庶民の手には届かないイメージがありますが・・・・。実際、普段着のワンピースやコートなどの注文が多いそうです。デザインの決め方も決して複雑ではありません。私が思うよりずっと、オーダーメイド服って親しみやすくて自由なんだと分かりました。

作りたい衣装のイメージを伝えます。Masacoさんには、あらかじめどんな服がいいかアイディアを考えておいてもらっていました。

・『妖精』や『天使』のイメージで、ふんわりした動きのあるフレアスカート
・スカートの丈は、後ろから見たらロングで大人セクシーな雰囲気
・前から見たらキュンとする可愛さのある丈感

「お客様に喜んでもらえる衣装を」というMasacoさんのプロ意識を感じますね。Masacoさんは以前、ファンの方から「笑顔の天使」とお褒めいただいたそうで、その言葉を思い出しながら、どんな衣装がいいか考えたそうです。

私の場合ですと、「涼しい」、「動きやすい」、「スカートはNG(動きが粗野なため)」とオーダーしそうです。何より機能性重視。「それ、もう短パンしかないやん!」はい、10代の頃は年がら年中、短パンを履いていました。

生地や形はスムーズに決まりましたが、どんな色にするかがなかなか決まりません。

「Masacoさんは、ふだんはどんな色の衣装が多いですか?」
Masacoさん「ブルーとか、白とかかなぁ。でもそれだといつも通りの雰囲気になっちゃうから、オーダーメイドだからイメージチェンジしたいなって」
小梅さん「ステージの照明の明るさも気になりますね。ライトが当たると色がトんでしまうんです。そういう場合、バレエだと、装飾品をつけてキラキラ輝かせるテクニックを使ったりします」
「じゃぁ、色が薄いと、ステージではハダカみたいに見えちゃうかも・・・・(笑)」
小梅さん「黒は?」
Masacoさん「黒は私のイメージにちょっと合わないんですよね~。う~~ん・・・・」

私も頑張ってアイディアを出しましたが、空振り感がすごかったです。ふだんファッションのことをあまり気にせずに過ごしているせいでしょうか。初めて知ったのですが、スカートの裾のことを「テール」と言うそうです。短パンが好きなせいで今まで知りもしなかったです。

ここで偶然、Masacoさんは運命の出会いを果たしました。

見てください、Masacoさんのこの晴れやかな表情!

「この生地、Masacoさんにめちゃくちゃ似合ってます!」
小梅さん「やっぱり、言ってはった色が一番似合うんやね~」
と、周りも大絶賛。「この生地でいつか必ずオーダーします」と約束し、生地は取り置きしてもらうことになりました。

小梅さんと相談しつつ、デザインを決めました。先ほどの運命の生地の印象がよかったので、KANHAMの衣装の服は、その生地に使われていた色を採用することになりました。さて、これからどんな服が出来上がるのか、乞うご期待です。


Masacoさん、採寸中。

服の種類によって採寸の必要な所は異なるそうですが、今回は「バスト」、「ウエスト」、「ヒップ」、「中ヒップ」、「スカート丈」、「背丈」を測りました。サイズは非公開で~す☆

今回オーダーするのはワンピースではなく「ドレス」の作り方になるのだそうです。ドレスの場合、ワンピースより特別な作り方をするため、仮縫い服を試着する回数は2回になります。

デザインの相談を進めるにつれて、どんどん話が盛り上がってきました。ここで! なんと! 小梅さんからMasacoさんにプレゼントを贈っていただきました!

Masacoさん&私「かわいい~♡」

元・短パン少年の私が思わず「かわいい」と口にするほどのかわいらしさです。クラシックバレエの『白鳥の湖』に登場する、オデット(白鳥)とオディール(黒鳥)のイメージだそうです。これはWikipediaで調べなくてもギリギリ分かりました。私は、ここでふと思いついたことを提案してみました。

「ステージのここぞという時に、これを観客席に『サッ』と投げるのはどうですか? カッコよくないですか? 私がステージの下で、ちゃんとそれをキャッチしますから!」
「パフォーマンスとは言え、頂き物を投げる行為は失礼だろう」ということで、却下になりました。

そして、まさかの! Masacoさんへのプレゼントはこれだけではありませんでした!

お店にディスプレイされていた、黒の花柄のレース地のワンピースと、赤のコートまでいただいてしまいました。コートも近くでみると、生地の表面が赤い花びらにようで美しいです。

小梅さんの気前の良さに、最初は猛烈に遠慮していたMasacoさんでしたが、試着してみて俄然欲しくなったようです。お言葉に甘えることになりました。その後しばらくはルンルンで写真撮影タイムです。

初回のロケを終えてみると、服をオーダーしに行ったのに、服をたくさん頂いてくるという予想外の結末になりました。企画としてはこれで大丈夫なのでしょうか。私たちはおいしい思いをしすぎなんじゃないでしょうか・・・・。とにもかくにも、小梅さん、ありがとうございました!

『サマコス』は夏に向けてまだまだ続きます。次回もよろしくお願いします!

◇◇ 取材協力 ◇◇
お仕立て婦人服と服地販売のお店 小梅
大阪府富田林市本町12-3
TEL 0721-24-9343
営業時間 10:30~18:00(水・金19:30)  定休日 木曜日・日曜日
https://koume512.on.omisenomikata.jp/

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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