Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

アマチュア無線の今と昔

第18回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2024年5月1日掲載

連載第18回目になります。世の中はゴールデンウィーク(GW)真っ盛りです。GW最初のイベントであるオールJAコンテストはいかがでしたか? コンテストの話は後ほど話すとして、GWとはどういう意味なのでしょうか?

ゴールデンウィークと呼ばれるようになったのは、日本の映画業界が関係しています。1951年5月(私の生まれるずっと前ですhi)の連休中に上映した映画『自由学校』が大ヒットしたことにより、より多くの人に観てもらいたいということから「黄金週間」と名付けました。後に、黄金週間をカタカナ表記のゴールデンウィークに変更したといわれています。


GWに突入しました!

では、皆さんのGWが素敵な週間になりますようお祈りして、今回も原稿を進めていきたいと思います。

コンテストの今昔

GW最初に恒例のオールJAコンテストが開催されましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか? コンテストは効率よく稼ぐにはもってこいと、昔から言われてきました。

QSLカードの転送が遅れている現在、QSOできたらメールでカード交換の約束を取り付ける方もいらっしゃいます。こんなときは、私は写真に必要事項を記入して、JPEGでメールすることにしています。もちろん、先方から紙カードのリクエストがあれば、JARL経由で送ったりしてます。

さて、昔のコンテストと現在のコンテストを比較して、いちばん変わったと思うのが、パソコンによるロギングだと思います。

私がアマチュア無線にカムバックして最初にコンテストに参加したのは、QSOパーティでした。さすがに要領を得なくて、手書きログで提出したように記憶してます。もちろん2年目以降はメールでの提出になりましたがhi

現代のコンテストは、国内外問わず、パソコンでのロギングが前提になっているように思います。そのため、提出(これもメールが主流になりましたね)の締め切りがずいぶんと早くなったように感じます。パソコンでロギングをするため、CWのコンテストはキーイング自体もパソコンで行うのが主流になりました。とはいうものの、私はまだパドルで送信する方が好きで、移動運用もパドルを使用してます。慣れなきゃいけませんねhi


コンテストの結果はいかに・・・ hi

移動に最適なシーズン到来! トラブルにならないためには?

これから夏に向かって、移動運用にはとても良い季節になってきました。私は昔から移動運用が大好きで、日本国内だけに留まらず、たった2回ですが海外からも運用させていただきました。何が楽しいって、パイルアップの中心でさばく、これに尽きますhi


パイルアップを浴びるのは楽しい

パイルアップに参加する方から、パイルアップを起こしたい、と思うのは、自然な流れじゃないでしょうかhi

さて、昔も今も、移動先で大きなアンテナを建てて、周囲とトラブルになったという話を耳にすることがあります。かくいう私も、「ここでこんな大きなモノ(アンテナのことです)を建てたらダメ!」って言われた経験がありますし、市販のモービルホイップでワッチしていただけで「ここで無線をやるなら許可が必要だから、後で事務所まで来て!」なんて言われた経験もあります。

ロケーションの良い山の上は、必ずと言っていいほど、誰かが所有している土地になっています。誰かの所有地なら、その土地のオーナーの許可を取るのは、ある意味、当然といっちゃ当然です。許可が必要なところは申請等をして、きちんとお許しを得ておきましょう。

では、どうやって申請先を調べるのか? 例えば公園などの場合は、その公園の管理者を調べます。Webサイトがあれば、そこで情報が得られると思いますので、その管理しているところに問合せをし、申請方法などを聞き出せばよいと思います。調べていくと、許可を得るのに費用がかかるところもありますし、無線をやるならここで、と指示をされる場合もあります。そのような場合は、その指示に従いましょう。もし、どうしても納得できないなら、その場所からのオンエアは諦めて、別の場所を探すことです。

間違ってもゲリラ的な運用はしてはいけません! 他の無線家の方に迷惑をかけてしまいますし、アマチュア無線全体が、変な目で見られてしまいます。うまく許可を得られて、めでたく運用できることになったら、今度は安全対策を万全にしましょう!

特にこれからの観光シーズンは、ロケーションの良い場所には一般の方もたくさんいらっしゃることが多いです。他のアマチュア無線家だけでなく、一般の方々にもご迷惑をかけないようにしたいものです。カムバックしてから移動運用をしていたら、「私も昔、無線をやってたよ!」って声を掛けられることが何回かありました。もし時間に余裕があるなら、また無線に興味を持って貰えるように話が出来ればいいですね。それで無線仲間が増えて無線人口が増えるなら、いいことだと思います。

私も微力ではありますが、普及活動のお手伝いをしていきたいと思っております。ただ残念なのは、今の若い方に「アマチュア無線」っていっても「なにそれ?」と言われてしまいますので、「アマチュア無線とは?」と、最初から話をしないといけない位、一般の方には認識が薄くなってしまってますがhi


こういったマグネットステッカーを貼って運用するのもいいかも?
(インサイトエンジニアリングダイレクトショップWeb Siteより)

2.4GHzを初めて覗いてみて感じた事

私の所属しているクラブ局で、今話題のIC-905が導入されました。私にとっては初めての2.4/5.6GHz体験です。


IC-905 (アイコム株式会社Web Siteより)

アンテナと本体の設置が終わったというので、設置に携わった方々(私は何もしていませんhi)に感謝しつつ、ワッチさせていただきました。週末の日中でしたが、誰もオンエアしていませんhi

別のメンバーがCQを出しましたが、応答なし。ロケーションは悪くないところですし、東京都心からも横浜市中心からも近い場所ですが、こんなもんなのでしょうか? さすがに1.2GHzはにぎやかに聞こえてました。こちらはIC-9700の普及のおかげかもhi また、想像はしていましたが2.4GHzの無線LANの信号は強烈でしたhi

IC-905にはキャリアセンス機能があり、1次業務に混信を与えにくい設計になっていますが、そのために、無線LANの信号を受信してしまい、送信しにくくなってしまいました。さすがにバンドがガラガラで運用している局がいないのは問題ですし、もったいないです。みんなでアクティブに運用して、バンド防衛を図っていかなければならないと強く感じた次第です。これで自宅での無線LAN使用は控えたくなりました。LANケーブルは引っ張りたくないですけどねhi


このケーブルに再びお世話になるのかも?

JARL選挙が終わりました

JARLの選挙が終わりました。私がカムバックして初めての選挙(私にも選挙権がある、という意味で)だったと記憶していますが、以前とは様子がガラリと変わっているように思います。特に会員が社員を選んで、その社員が総会に出席するのが新鮮でした。


選挙が終わりました

選挙活動も、立候補者からメールがダイレクトに来ます。そして当選された方からは、当選お礼が届きました。今回の選挙で、これからのJARLの方向性が見えたのではないかと思います。

今のJARLの一番の問題(会員の一番の関心事ですね)であるQSLカード転送、そして会員の高齢化問題についても、もう待ったなしと思います。今回の選挙で選ばれた皆さんには、大いに頑張っていただきたいと思います。また、お互いの足の引っ張り合いではなく、アマチュア無線界ファースト、会員ファーストの運営を期待しています。

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

アマチュア無線の今と昔 バックナンバー

2024年5月号トップへ戻る

サイトのご利用について

©2024 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.