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コンテストインフォメーション

2025年11月に開催予定のコンテストについて

JR1UJX 松永浩史

2025年11月4日掲載

10月は全市全郡コンテストをはじめ多くの国内コンテスト、CQ World Wide DX ContestをはじめとするDXコンテストが開催されました。多くの方が参加されたものと思います。一方、強い勢力の台風が襲来し八丈島をはじめ甚大な被害をもたらしました。被災された方々にはお見舞い申し上げます。私自身、今秋に八丈島旅行を予定していたので他人事ではありません。一日も早く復興されることを祈念申し上げます。

11月は多くのコンテストが開催されます。紹介し切れないほどの数ですので、ここではレビューは割愛し、今後開催されるコンテストを紹介いたします。

注目のコンテスト① 東海マラソンコンテスト

11月1日~7日に開催されます。周波数帯が50MHz帯以上に限定されております。D-STARオールバンド種目やD-STARレピータ利用部門がある点は珍しいです。D-STARレピータ利用部門と他の部門・種目ではルールに差異があるため、分けて特徴を列挙します。

【両部門共通】

  • ・ マルチプライヤーが2つございます。1つはサフィックスのラストレターの数、もう1つは運用日数です。総得点は得点×マルチ1×マルチ2です。

【D-STARレピータ利用部門以外】

  • ・ 2エリア外の局は2エリア内の局との交信のみ有効です。
  • ・ コンテストナンバーはRS(T)+バンド毎に001から始まる連続番号です。
  • ・ 周波数帯により1交信あたりの得点が異なります。50~430MHz帯では1交信1点ですが、1200MHz帯以上だと高得点が得られます。
  • ・ 同一局との交信は同一バンドにおいて電信・電話・D-STARそれぞれ1交信ずつ有効です。
  • ・ 同一エリア内での運用地の変更は可能です。また、2エリア内で運用した局は「主に運用した県名」を申告することになっており、各種目の県別1位は表彰されます。
  • ・ 従来は電信電話へエントリーするには電信・電話両方の交信実績が必要でしたが、今回から電信のみもしくは電話のみで交信した場合でも電信電話へエントリーできるように変更になっています。

【D-STARレピータ利用部門】

  • ・ 2エリア内外問わず、国内の陸上で運用する局との交信が有効です。2エリア外の局同士の交信も有効です。
  • ・ コンテストナンバーはRS(T)+直接アクセスしたレピータ局のコールサインです。「A」等8文字目まで送出・記録が必要です。
  • ・ 得点は山掛け交信の場合1点、ゲート越えの場合は2点です。
  • ・ 同一局との交信は交信日、相手局の運用バンドのいずれかが異なれば有効です。交信日が異なれば同一局との交信は何度でも有効です。

過去の結果をみると、電信部門は50MHz帯が、電話部門は430MHz帯が入賞ラインが高いです。入賞の難易度が高いという見方もできますが、アクティビティが高く交信が比較的容易という見方もできるかと思います。ご自身の環境や嗜好により種目を決定されるのが良いかと思います。また、開催期間後半は交信相手が尽き、種目によってはマルチ確保が難しくなる場合もございます。参加局数が少なめの種目に参加される方は「常連局との交信は後半に回す」のが得策かもしれません。なお、D-STARレピータ利用部門は参加局が少ないため参加局数に対する入賞局数が多いです。


注目のコンテスト② 鶴見川コンテスト

今回で8回目の開催を迎えます。毎年11月第一日曜日の09:00~11:59に開催されており、今回は11月2日に開催されます。430MHz帯のFM、CW、SSBのみで行われること、鶴見川流域の市区がマルチとなることが特徴です。参加にあたっての注意点を列挙します。

  • ・ メインチャンネルにおける「コンテストのためのCQ、周波数告知誘導」は禁止されています。例えば433.00MHzで「CQこちらはJR1UJX、433.04で待機します」等の呼び出しを行うことはNGです。
  • ・ 2波以上の同時発射・交信は禁止です。
  • ・ 部門は鶴見川流域内・流域外、nonQRP・QRPの2×2=4つです。
  • ・ 電話での交信は1交信1点、電信での交信は1交信2点の傾斜配点です。
  • ・ 同一局との交信は電信・電話それぞれ1交信有効です。
  • ・ ログ提出は電子メールのみです。ログのフォーマットやメール件名等に指定がございますので、規約をお読みください。

わずか3時間のコンテストですが、入賞ラインはnonQRP部門で200交信程度、QRP部門でも100交信以上と高いです。短時間であることを活かし、高所から移動運用で参加することは効果的です。ただし、開始時刻が早いので、いわゆる「担ぎ上げ」の場合は移動時間を考慮する必要がございます。


注目のコンテスト③ JARL QRP CLUB 2025年QRPコンテスト

例年11月3日(祝)の13~21時に開催されております。1.9~50MHz帯で開催され、出力5W以下で運用する局のみ参加可能です。シングルバンド、オールバンドの各部門に自作機・一般の2種目が設けられていることがユニークです。これら以外はオールJAコンテストとよく似た規約なので、一般種目に参加される場合は出力にさえ気を付ければそれほど難しい点はないと思います。

過去の結果をみると、一般種目へのエントリー、特にオールバンドと7MHzへのエントリー局が多く、入賞ラインも高いです。一方、自作種目へのエントリーは7MHz以外少ないのですが、入賞ラインが低いとは限りません。入賞狙いの場合は過去の結果をみて検討してください。


次ページは「11月後半開催のコンテストの紹介」

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