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JARL、アマチュアバンドプランを改正し発表

2025年11月4日掲載

今回の改正を時系列で見てみると・・・

今回JARLが改正した「アマチュアバンドプラン」は、総務省の「いわゆるバンドプラン(法令)」の改正に伴って修正されたものだ。時系列で経緯を説明すると次のようになる。

●経緯その1(2025年3月17日以前)
これまで2400MHz帯、5600MHz帯、10.1GHz帯のアマチュアバンド内には、総務省告示で「レピータ」という専用区分が設けられていた。

しかし、これらのバンドにおけるレピータ局(アナログFMおよびD-STAR)の開設局数は非常に少なく、2025年3月17日現在で2400MHz帯は39局、5600MHz帯は4局、10.1GHz帯は4局だった。またレピータ用のアシスト局は5600MHz帯が4局、10.1GHz帯で16局だった。

●経緯その2(2025年3月17日~4月16日)
そのため総務省は、2400MHz帯、5600MHz帯、10.1GHz帯のアマチュアバンドで、使用頻度が低調または使用されていない「レピータ」の専用周波数を、レピータ以外の電波型式(衛星、EMEを除く)でも使用できるようにする方針を2023年に決定、それに基づき、「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別」を定めた告示の一部改正案を作成して、2025年3月17日に公表。3月18日から4月16日まで一般からの意見募集を実施した。


総務省は3月17日に「アマチュア業務に使用する電波の型式及び周波数の使用区別を定める告示の一部改正案に対する意見募集」を報道発表した

●経緯その3(2025年7月17日)
2025年7月17日、総務省は3月18日から4月16日まで行った意見募集の結果(法人・団体1者、個人4者が意見を提出)と、それに対する総務省の考え方を公表した。

賛成意見のみであったことから、原案通り告示の改正を実施することを決定。この日の官報で改正した告示を即日公布・施行した。同時に総務省の電波利用ホームページで、改正した「いわゆるバンドプラン(法令)」を公開した。


公表された意見募集の結果(一部抜粋)。JARLは改正に賛成する意見を提出していた


7月17日の官報号外(一部抜粋)。ここで改正された「いわゆるバンドプラン(法令)」が公布、即日施行された

●経緯その4(2025年7月17日~9月28日)
総務省の「いわゆるバンドプラン(法令)」が7月17日に改正・施行されたことから、JARL理事会はJARL周波数委員会に「アマチュアバンドプラン」の改正を諮問した。その答申と改正案が2025年9月27日・28日の第82回理事会に諮られ、出席理事全員の賛成によって承認された。

●経緯その5(2025年10月中旬)
理事会で承認されたことから、JARL事務局は2025年10月中旬、公式サイトのJARL Webに改正した「アマチュアバンドプラン」のPDF版を公開した。施行日は総務省が改正を公布・施行したのと同日の7月17日としている。


10月中旬、JARL Webの「アマチュアバンドプラン」コーナーに掲載された

今回JARLが行った「アマチュアバンドプラン」改正には、総務省の「いわゆるバンドプラン(法令)」改正への動きとの連携など、さまざまな経緯があった。IC-905/IC-905XGの登場で賑やかになってきた2400MHz帯、5600MHz帯、10.1GHz帯を、さらに有効に利用していきたい。

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