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コンテストインフォメーション

2025年12月~2026年1月に開催予定のコンテストについて

JR1UJX 松永浩史

2025年12月1日掲載

注目のコンテスト① FCWA CW QSOパーティ

例年、12月第一土曜日に開催されています。今回は2025年12月6日(土)の09~21時に開催されます。昨年も紹介しましたが、WARCバンドを含むHFのCWで開催されることが特徴です。また、「パーティ」ですが交信局数で順位付けされ、局数が多い参加者は表彰されます。

規約: http://cf826536.cloudfree.jp/fcwa-kaisaiyouriyou.html

注目のコンテスト② KCWA CWコンテスト

例年、12月第一日曜日に開催されています。今回は2025年12月7日(日)10~20時に開催されます。3.5と7MHz帯のCWのみのコンテストでして、相手局のログと照合し一致した場合のみ得点となることが特徴です。入賞の難易度は高く、常連局の運用を逃さないことがポイントだと思います。

規約: https://kcwa.sakura.ne.jp/2025/contest42/20251207CONTEST.html

注目のコンテスト③ ARRL 10m contest

今回は2025年12月13日(土)09時~15日(月)09時(日本時間)に開催されます。DXコンテストではありますが、国内局同士の交信も有効です。昨年も紹介しましたが、シングルバンドながら電信部門/電話部門/電信電話部門、ハイパワー/ローパワー/QRP、シングルオペ/シングルオペ(unlimited)/マルチオペ(電信電話のみ)と部門が豊富であることが特徴です。

コンディションの影響を強く受けるバンドですので、開催年によって入賞ラインは大きく変動します。2024年の結果をみますと、JAだけでも431局がエントリーしており、シングルオペの上位局はハイパワー部門で約1,500局、ローパワー部門で700局台、QRP部門でも500局弱と交信できているようです。また、これら上位局でも運用時間は48時間中20数時間程度でして、メリハリのある運用ができたようです。

今回コンディションがどうなるか不明ですが、太陽活動に鑑みると十分期待できます。お手軽設備であっても、短時間であっても、試しに参加されることをお勧めいたします。

規約: https://www.arrl.org/10-meter


注目のコンテスト④ ALL JA0 1.8MHzコンテスト

昨年初開催された新しいコンテストです。今回は2025年12月20日(土)21~23時に開催されます。昨年は21~24時でして1時間短縮されております。規約をみると、周波数帯以外はALL JA0 3.5MHzコンテストや7MHzコンテストと類似しております。

2024年(3時間開催)の結果をみますと、入賞ラインは電信部門だと130交信程度、電信電話部門だと100交信程度です。3.5MHzや7MHzコンテストにも共通しますが、電信部門は参加者が多く入賞ラインも固定化されているのに対し、電信電話部門は参加者が少なめで入賞ラインも低めとなることが見受けられます。私自身、電信電話部門にエントリーし低得点ながら入賞した経験がございます。入賞狙いの方は当日のバンドの様子、特にSSBの様子をみて判断されるとよいと思います。

一点不明点がございます。入賞について昨年の規約では「1~9各エリアと長野県・新潟県の上位局に賞状を贈る」となっておりますが、結果をみると0エリア外は一括され上位局が表彰されているようです。今回も入賞に関する記載は同じですので、興味がある方は主催者へお尋ねください。

規約: https://jarl-nn.asama-net.com/index.php?html_id=00000503

注目のコンテスト⑤ 1エリアAMコンテスト

以前は12月23日の天皇誕生日に開催されておりましたが、令和になり12月第4日曜日開催に代わりました。今年は12月28日開催かと思っておりましたが、1週間前である2025年12月21日(日)の10~13時に開催されます。間違えないようご注意ください。以下、規約で注意すべき点を列挙いたします。

  • ・ 「固定局」と「移動局」に部門が分かれています。既設の無線設備又は既設電源の存在する場所での運用は固定局部門、それ以外が移動局部門の対象となります。運用場所が常置場所か否かによる区分ではありません。
  • ・ QRP局部門は出力0.5W以下となっております。5Wではありませんのでご注意ください。
  • ・ 1エリア外で運用する局同士の交信も有効です。全交信が1エリア以外であってもエントリー可能です。
  • ・ ログ提出について、以前は「郵送のみ」でしたが、現在は「電子メールのみ」となっております。
  • ・ 社団局はシングルオペの場合のみ参加可能です。個人局のマルチオペ運用については規定されていないようですので、興味のある方は主催者へお尋ねください。ただし、シングルバンド、モードの3時間のコンテストなので、マルチオペの優位性は殆どないと思います。

規約: https://6mnet.jp/mannaka/blog/archives/345


注目のコンテスト⑥ QSOパーティ

参加者数でみると日本最大のコンテストです。今回は2026年1月2日09時~7日21時に開催されます。第79回となるコンテストですが、今回いくつかの規約改定が行われております。主な点を以下に列挙します。

  • ・ 交換する通報(コンテストナンバー)について、従来は「RST符号による相手局のシグナルレポート+オペレータの名前」と規定されておりましたが、今回「相手局のシグナルレポート+オペレータの名前」と変更されました。これにより、従来は例えばFT8で交信した場合のレポート送受(dB表記)に疑義がありましたが、明確化されました。
  • ・ 「オペレータの名前」について、「通称・ニックネーム・イニシャル・ハンドルネームなども可」と追記されました。巷では「相手局から『本名でないとダメだ』と言われた」等のトラブルがあったと噂になっておりましたが、本改定により明示的に認められました。
  • ・ 電子ログによる提出が認められるようになりました。また、電子ログで提出した場合は電子データによる記念ステッカーが贈られることになりました。なお、紙ログで提出した場合は従来通りSASE(切手を貼った返信用封筒)を同封すればシール型のステッカーが贈られます。

電子データによる記念ステッカーについて、ハムフェア等でデモが行われていたのでご存じの方も多いかと思います。一連の処理を電子上で行いたい方、シール型のステッカーを集めたい方等、参加者により嗜好は様々と思いますが、事務局業務の効率化と両立する選択肢が増えたことは望ましいと私は考えます。

規約: https://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/qso_party_rule.html


ハムフェア会場で印刷して頂いたものです

注目のコンテスト⑦ オール兵庫コンテスト

毎年1月4日の09時~21時に開催されるコンテストです。曜日を問わず固定された日に開催されるコンテストとしては、本コンテスト以外に電信電話記念日コンテスト(NTTコンテスト)がありますが、NTTコンテストは18時開始ですので、平日日中に開催されるのはオール兵庫コンテストのみだと思います。ただし、今年2026年は日曜日ですので、例年参加しづらかった方も今回は参加できるのではないでしょうか?

QSOパーティの開催期間と重複しているため、バンドによっては若干混乱があるかと思います。また、昨年は賞状が電子化される変更が行われましたが、今回は規約の改定等は無いようです。

規約: https://www.jarl.com/hyogo/contest/contest2026/2026-ALL-HG_rule.pdf

イベント予告 第三回コンテスト講習会について

立川市アマチュア無線クラブとホタテコンテストクラブの共催により、第三回コンテスト講習会が開催されます。開催日時は2026年1月18日14時~、場所は立川市西砂学習館、参加費は500円、参加人数(定員)は50名です。事前申し込みが必要ですので、ご希望の方はJQ1BVI平野氏(jq1bvi(アットマーク)gmail.com)へお尋ねください

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