Monthly FB NEWS 月刊FBニュース 月刊FBニュースはアマチュア無線の電子WEBマガジン。ベテランから入門まで、楽しく役立つ情報が満載です。

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第43回 アツデン株式会社の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

そして建物の地下へ!! ここにはオーディオ製品の評価ができる広い音響スタジオ、スピーカーなどの音響機器のオーディオ特性を測定する無響室、無線送信機のスプリアス特性が測定できる電波暗室といった部屋が設けられていました! 音響スタジオは楽器用ワイヤレスマイクなどの測定のために、楽器やギターアンプなどもたくさんありました。いいなあ、私もここで歌ってみたい~!!


地下にあった音響スタジオ。楽器用ワイヤレスマイクなどの測定のために、楽器やギターアンプ、プロジェクターなども用意されていました。ここで思いっきり歌ってみたいかも!?


スピーカーなどの音響機器の特性を測定する無響室。音の反射を防ぐため、足元も格子の下に空間が広がっています


アンテナの指向性や電界強度などが測定できる電波暗室

アツデンのアマチュア無線機について

会社を見学させていただいた後は応接室に移って、佐藤さんからいろいろなお話を伺いました。

なかでも私がビックリしたのは、1978年から1990年代半ばにかけて発売したアマチュア無線機は、すべて「選局用のメインダイヤルがなかった」というお話! いくつか実物を見せていただきましたが、モービル機はキーボードで周波数を入力するか、アップダウンキーで選局できるようになっていて、確かにメインダイヤルがありません。ハンディ機もキーボード式で選局用のツマミはありませんでした。


1970年代に発売されたアツデンのアマチュア無線機(右手前と後方のハンディ機の左右)。左手前と後方中央は海外向けのVHF帯マリンバンド無線機です。“メインダイヤルがなかった”というお話にはビックリ!

--全然気が付きませんでした! メインダイヤルがないモービル機は珍しかったのでは?

「そうですね。当時はいろいろなメーカーがアマチュア無線機を作っていましたが、当社は“世の中にない物を出したい”と考えて、メインダイヤルがない製品を開発しました。PLLで全チャンネルをカバーし、マイコンでさまざまな機能を実現するという、多機能と操作性の良さが評判となりました。本体と操作部が分離するセパレートになる構造も、他社にはほとんどなかったと思います」


アマチュア無線用の第1号機、PCS-2000は当時珍しかったセパレート取り付けが可能な構造になっていました

--144MHzや430MHzだけでなくて、28MHzや50MHzのFM機もいろいろあったのですね。28MHz帯のFMハンディ機(AZ-11)はユニークですね!

「これも他社が作らない製品を…ということで企画したものですが、特に28MHz帯FMモービル機はファンになった方が多くて、今でも愛用し続けていらっしゃるようです」

--日本だけでなく、海外にも輸出されたのですか?

「はい、輸出専用モデルもありました。実はアメリカの放送業界のエンジニアにはアマチュア無線家が多くて、私たちのプロ用マイクロホンを見かけた方から“AZDENって、あのアマチュア無線機のAZDENかい!?”“AZDENの無線機、使っていたよ!”とビックリしたように声を掛けられたこともあります」

--わあ、うれしいお話! アマチュア無線機を作っていたAZDENだとわかった瞬間に親しみが湧いたのでしょうね!!

アツデンは1990年代半ば以降、アマチュア無線業界から離れていましたが、社内で「ヘッドセットは自分たちの本来商品だから、もう一度アマチュア無線業界でも売っていこう」という気運が高まり、2015年にアマチュア無線機用のヘッドセットで再びアマチュア無線業界に復活! ハムフェアにも出展しました。私もFBニュースの取材でブースにお邪魔しましたっけ!( https://www.fbnews.jp/201510/rensai/musengirl_07_2nd_02.html )


アマチュア無線業界へ復活の第1号モデルはヘッドセットでした。黄色と黒の配色がおしゃれ!!

そして2018年春にはHF/50MHz帯の500/400Wリニアアンプ「AZR-550FZ」も発売しました! 最近は少なくなった国産の小型HFリニアアンプということで人気を集めたそうです。

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~ バックナンバー

2019年9月号トップへ戻る

次号は 10月 1日(金) に公開予定

サイトのご利用について

©2021 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved. 発行元: 月刊FBニュース編集部