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アマチュア無線の今と昔

第30回 浦島太郎になって迷っているカムバック組の皆様へ

JF1KKT 横田勝彦

2025年5月1日掲載

連載30回目です。この原稿はオールJAコンテスト直前に書いています。季節も夏に向かっている感じで、巷では夏日、真夏日云々と報じられています。


4月だというのに夏日とは・・・

この原稿を皆さんがご覧になるのはGWまっただ中になると思いますが、皆さんは、今年の予定はどうでしょうか? では、今回も進めていきましょう!

いよいよゴールデンウィークです!

さて、ゴールデンウィークは、4月末から5月初めにかけての祝日が集中する期間の通称で、日本における大型連休の一つです。一般的には、以下の祝日を中心に構成されます。

  • 4月29日: 昭和の日 - 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日
  • 5月3日: 憲法記念日 - 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日
  • 5月4日: みどりの日 - 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日
  • 5月5日: こどもの日 - こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日

これらの祝日が土日と組み合わさることで、まとまった連休となることが多いです。2025年のゴールデンウィークは、4月26日(土)から5月6日(火)までとなります。間の平日に有給休暇などを利用するとさらに長い連休にすることも可能です。とはいうものの、実際にはなかなか休めないですけどhi

今年は後半に4連休(5月3日から6日まで)がありますね。業界によっては、ゴールデンウィークは全部休みになるところもあります。飛び石連休だと工場の生産効率が悪いため、休みにしてしまおうという考えです。


GWといえばこどもの日ですね

余談ですが、私の所属する自動車関連業界は、ゴールデンウィークは休みにするところが多いです。理由は自動車メーカーが休みになるため、サプライチェーンの関係で「部品が入らない=仕事にならない」ということで休みになってしまうからだと、業界の先輩から聞いたことがあります。

ゴールデンウィークは、気候も温暖で過ごしやすい時期であるため、旅行やレジャーに出かける人が多く、観光地は大変賑わいます。くれぐれも移動先で一般の方とトラブルにならないよう、注意をお願いしたいです。


こういった旗を活用するのもFB (月刊FB News 2023年6月号より)

これは私自身が実感したことですが、30年前であればたいていの方がアマチュア無線の存在を知っていたように思います。ところが、現在では周りの人(特に若い人)にアマチュア無線の話をしても、まったく知らない方がほとんどのような気がします。逆に、移動運用中に相手から声を掛けられて、「昔、私もやっていましたよ」という話も何回か聞きました。

屋外での運用中は、特に注意していただきたいです。他の方の迷惑にならない場所、安全なアンテナ設営、騒音や排気ガスをまき散らさない、勝手に他人の土地に不法に侵入しない等々、アマチュア無線が嫌われ者にならないような配慮をしたいものですね。

運用テクニック

最近、移動運用や記念局運用など多数の方がコールするような状態、すなわちパイルアップになっている状態での運用テクニックやマナーが下がっているように感じます。特に7MHzのSSBでの運用で、よく見かけます。

7MHzは伝搬的に国内通信にはもっとも適していると言われるくらいのバンドです。そのため移動運用や記念局運用が盛んに行われています。移動局や記念局なので、QSOしたい方が大勢いる訳で普通にパイルアップになります。

このパイルアップの中での呼び方が、お上手ではない方がいらっしゃるようです。呼ぶ側だけが悪い訳じゃありません。呼ばれる側のオペレーションにも問題がある場合が多いです。何故下手になってしまったのでしょうか?


移動で7MHz 1/4λ垂直フルサイズ。このくらいあるとパイルでのコントロールは楽

ローカルのOMさん曰く、7~8年前までは今ほどはひどくなかった、今は明らかにテクニック的にレベルが下がっている、とのことでした。物事を上達させるには、良い手本をマネすることから始まります。しかし、現在の7MHzには良いお手本がいないのかも知れません。以前はSWLから入門しました。また呼ばれる側も経験不足で呼ばれ慣れていないことが原因になっているかも知れません。さらに、良き指導者が回りにいないこともありえます。

私も7MHzのSSBを聴いて、パイルアップの輪に入ろうとは、なかなか思えない状態だったことは思い出に残っています。以前(とはいっても40年前くらい前です)の7MHzは、現在よりももっとスマートに運用されていたと記憶しています。回りにも良き指導者もおり、参考にしたいようなオペレーションの上手なOMさんもいらっしゃいました。先輩は後輩を指導し、正しい道に誘導する役目があると思います。


先輩諸氏は良い指導者になりましょう

アマチュアバンドらしいアマチュアバンド

アマチュア無線には、数多くの周波数帯が割り当てられています。それぞれのバンドにはそれぞれの特徴があります。

私が開局した1973年は、50MHzが入門バンドと言われていました。バンド幅が4MHzもあり、伝搬も多彩だったので、入門バンドとはいえ、50MHzの魅力にとりつかれたOMさんも多くいらっしゃいました。私も50MHzの魅力にとりつかれた一人です。再開した時、50MHzにオンエアしたくてアンテナを建てたりしました。


私が使っていた50MHz 4エレデルタループ(左)と移動時2エレデルタループ(右)

当時、HFではリストQSO、144/430MHzはマイクコントロールによるQSOが一般化しており、どうしてもそれらになじめなかった私は、50MHzに固執してしまったのです。私の周りで、同じように考えているOMさんがおられましたので、そういったQSO方法に疑問を持ったり、なじめなかった方が集まっていたように記憶しています。

今では50MHzでのDX QSOというとFT8ばかりになってしまい、こういった悩みもなくなってしまったのかも知れません。それでもいろいろな伝搬が楽しめる50MHzを、今後も楽しんでいきたいと思います。そうそう、AMモードが楽しめる数少ないバンドでもありますねhi


AM放送と同じAMモードが50MHzでは楽しめます

なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。

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