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KANHAM2025開催される

2025年8月15日掲載

関西最大のアマチュア無線イベント「関西アマチュア無線フェスティバル2025」(KANHAM2025)が7月19日(土)、20日(日)の2日間、池田市民文化会館と池田市立カルチャープラザで開催された。

今年のメインテーマは“来たぞ、EXPO 行くぞ、KANHAM”と題し、“~アマチュア無線 世界の国へこんにちは~”とサブタイトルが付けられ、来場者数は1日目5,000人、2日目3,000人の合計8,000人(主催者発表)と、多くの来場者でにぎわった。


KANHAM2025のメイン会場、池田市民文化会館

開会式では、司会進行役JH1CBX Masaco氏によるオープニングセレモニー参列者紹介の後、JL3JRY屋田関ハム実行委員長に続き、JA5SUD森田JARL会長の挨拶、伊藤総務省近畿総合通信局無線通信部部長の祝辞があり、テープカットが行われた。


開会式では挨拶の後、テープカットが行われ開場した


会場は多くの来場者により大賑わいとなった

開会式やイベントの様子はYouTubeのライブ配信も行われ、ライブ配信の視聴により会場の空気をリアルタイムに感じた方も多かったのではないだろうか。なお一部のYouTube動画は現在もアーカイブとしてKANHAM公式サイトの[イベント情報]-[KANHAM2025 DAY1]や-[KANHAM2025 DAY2]の各イベント情報から見ることができる。

次に、池田市民文化会館とカルチャープラザで開催された各イベントを紹介しよう。

池田市民文化会館

小ホールや会議室などで両日開催された様々なイベントのうちのいくつかを紹介する。どのイベントも多くの参加者で盛況だった。

●小ホール
・メーカー技術講演 株式会社JVCケンウッド (19日13:00~14:00)
株式会社JVCケンウッドの堀川氏による技術講演では、「TH-D75でもっと楽しむ APRSとD-STAR」をテーマに、TH-D75のAPRSやD-STARの機能、TH-D74から追加された機能や新機能、その他の便利な機能、コントロールプログラムなどが紹介された。


堀川氏による講演

・JARLそこまで言って委員会 第14弾 (19日14:30~16:30)
KANHAM恒例の注目イベントで、これまでのJARL運営に関する事項だけではなく、「会員が求めるJARLと今後のアマチュア無線は」と題して、JARLだけではなくアマチュア無線全体の課題である、高年齢化と次世代の子どもたちへの魅力の発信という話題にターゲットを絞り、JA5SUD森田会長をはじめとするJARL理事やJARL社員のパネラー達が語り合い、時間を延長して行われた。

この中で大阪・関西万博の特別記念局の話もあり、体験運用の参加者が非常に増えていると紹介があった。また、8K3EXPOの移動する局が8月のハムフェア会場内で限定運用するという話もあった。コールサインは8K3EXPO/1が予定されており、プリフィックスを対象とするアワードでは、初めてのプリフィックス「8K1」とカウントされるため注目されるだろう。


司会は関ハム実行委員長のJL3JRY屋田氏

・南極を体験しよう (13日14:30~15:30)
第66次南極地域観測隊夏隊の電離層観測担当として昭和基地に赴任した近藤氏が「南極を体験しよう」と題して講演を行った。また他年に昭和基地に赴任した野口氏(第49次越冬隊通信担当)、久保田氏(第55次越冬隊通信担当)も登壇し、野口氏と久保田氏は昭和基地で実際に屋外作業時に使用した防寒服などを着用しての登場であった。近藤氏はこれまで越冬隊(14か月滞在)で4回、夏隊(2か月滞在)で6回の計10回昭和基地へ赴任したベテランである。


昭和基地での防寒服を着用した久保田氏と野口氏

講演では、南極に向かう時の動画や昭和基地周辺のドローン空撮動画、昭和基地内部の動画を交えつつ、昭和基地での生活環境や周囲に生息する生物、そしてアマチュア無線家が気になる8J1RLの紹介もあった。


近藤氏による講演

講演の後、8K3EXPOの移動する局を利用し、8J1RLと交信する体験運用が行われた。10数人の子供たちと昭和基地の隊員の皆さん数人が代わる代わる質問のやりとりを行い、交信が成立するたび拍手が起こっていた。

・Masacoライブステージと和尚のアマチュア無線「ありがた~いおもしろ噺」
(19日11:30~13:00)
JH1CBX Masaco氏とてんご堂我楽氏による掛け合いのあと、Masaco氏によるライブステージ、続いててんご堂我楽氏によるありがた~いおもしろ噺が行われ、ホール内は笑いにあふれていた。


Masacoライブステージ

この他にはJK1ONO野田サオリのライブステージ、KANHAMコンテストの表彰などがあった。


野田サオリ ライブステージ

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