アマチュア無線の今と昔
2025年8月1日掲載
連載33回目です。昔々、「この原稿は飛行機の中で書いております」と書いていらっしゃったOMさんがおりました。当時まだ学生だった私は、「カッコイイなぁ」なんて思ったものです。世界を股に掛けて仕事をする、なんて憧れていましたっけ。突然何を言い出すのかコイツは・・・ と思った方もいらっしゃるでしょう。
実はこの原稿は、飛行機ならぬ新幹線の中で書いています。これから関ハムの会場に向かうところです。実際には世界を相手に仕事はできませんでしたが、せめて趣味の世界だけは世界を股に掛けて・・・ といきたいところですねhi
そういえば新幹線にS Workという席が設けられていました。今回乗った東海道新幹線はビジネスマンの利用が多いので、新幹線の車内で仕事をしやすくする試みのようです。仕事柄、車での移動が多いので移動中にパソコンを出して作業することはほぼないのですが、今度利用する時にはこういう席もいいなと思ったりしています。ちなみに指定席の2,000円アップだとか。では、今回も進めて参りましょう。
この記事が世に出てからすぐにフィールドデーコンテストが開催されます。皆さんもエントリーを考えておられる方も多いと思います。以前にも書きましたが、フィールドデーコンテストこそ、ハンディ機1つ、モービル機1つでも楽しめるコンテストです。短時間でも、局数が少なくてもいいと思います。ぜひ多くの方にコンテストの楽しさを感じてもらえたらと思います。
まさしく「参加することに意義がある」と思います。この言葉のルーツは、近代オリンピックの創始者であるピエール・ド・クーベルタン男爵の言葉にあります。彼は、1908年のロンドンオリンピックの際に、アメリカのペンシルベニア大主教であるエセルバート・タルボット(Ethelbert Talbot)が説教で述べた「オリンピックで重要なことは、勝つことではなく参加すること、本質は征服することではなくよく戦うことにある」という趣旨の言葉を引用し、自身の言葉として広めました。
クーベルタン男爵は、オリンピックの理想として単なる勝利至上主義ではなく、参加することそのものにスポーツマンシップや人間的成長の価値を見出すことを提唱しました。この哲学が彼の言葉とともに世界中に広まり、「参加することに意義がある」という考え方として定着していったのです。
しかし、本家のオリンピックで、フェアプレーでスポーツマンシップにのっとってない試合があったりすると、なんだかな~って思ってしまいます。せめて我々アマチュア無線の世界では、フェアプレーでスポーツマンシップにのっとった運用で、正々堂々と勝負したいものです。
アマチュア無線のコンテストもスポーツマンシップにのっとって参加したいですね
冒頭でも書きましたが、関ハムに行って来ました。
一昨年は移動運用しながら初めて参加し、昨年は仕事が忙しくて参加できませんでした。今年はなんとか都合をつけて参加しましたが、往路は新幹線、帰路は夜行バスとなりました。新幹線も夜行バスも、ずいぶんと久し振りに利用しました。いや~懐かしいですhi
会場では、久し振りにお会いするOM諸氏と近況報告。皆さん年を取ってもアクティブですhi ずいぶんと刺激を受けました。関ハムの会場はJA3RL等が常設されている池田市市民文化会館で開催されました。ここには立派なアンテナが建っていました。
会場の池田市民文化会館に設置されているアンテナ群
この文化会館を設置場所とするJA3RLは1kW局です
今回参加して興味深かったのはフリーマーケットがあったこと。ハムフェアも昔(40年以上前?)はありましたが、私が再開した時には、すでになくなってました。時期的にも場所的にも暑さは厳しかったですが楽しく観て回りました。
それはPC関連の出展が少ないように感じました。特にPC本体を売りに出している業者、個人ともに少なかった(ほぼない?)ように思います。ちなみに今、この原稿を書いているPCは、一昨年のハムフェアで買った15,000円のノートPCです。主に移動運用で使うつもりだったので、壊しても惜しくない値段が魅力でしたhi
現代のアマチュア無線は、PCが必要不可欠になってきています。安いPCが手に入る機会としても、出品出来る方はぜひ出展していただければと思います。では、戦利品をちょっとだけご紹介!
アンテナとのマッチングが悪い時に使います。これはコイルで構成されています
4chメッセージキーヤー パドル入力できるエレキーにもなります
PCの前にあるのが7MHz帯のロッドアンテナ
ベースローディングで全長約5m
今回もしっかりと月刊FB NEWSのブースに立ち寄ってきました。編集長をはじめ、みなさんありがとうございました!
いつもお世話になっている月刊FB NEWSのブース
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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