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特別寄稿

カンボジア・アマチュア無線便り 特別編

JA3ULS 木村千良訳

2025年8月15日掲載

深まる日本との交流

電子工学科は、日本の大学や工業高校と連携し、教材やカリキュラムを開発しています。これにより、日本の電子工学教育における先進的な手法を取り入れ、教育の質の向上に努めています。


NPICの教師たちが日本の大学や高専を訪問しています


大阪府立城東工科高校の生徒が案内してくれました

2019年、NPICは国立京都工芸繊維大学(KIT)と協力し、国際交流を通じて電子工学教育の推進に取り組んできました。数回の協議を経て、パートナーシップを正式に締結する覚書(MOU)を締結しました。この協定は、学術交流と学生交流を促進することを目的としています。

カンボジアでNPICが主催するKITとの年次交流プログラムは、私たちの大きなハイライトです。2019年に第1回、2020年から2023年はコロナ禍のため実施できませんでしたが、2024年、2025年には、NPICにKITの学生を招いて協同で身の回りの課題を解決するための電子回路システムの開発に取り組みました。このプログラムは、異文化間のチームワークを促進します。




カンボジアで技術交流プロジェクトに取り組んでいるNPICとKITの学生たち

さらに、2023年からはKITが日本で開催するエレクトロニクスサマースクールプログラムにNPIC電子工学科の学生も毎年参加しています。


2023年度派遣


2024年度派遣


2025年度派遣

2025年度の写真向かって右端の女子学生NarenはNPICのクラブ局XU7AMOでアクティブです。最近個人コールXU7AAWを取得しました。

電子工学科の教員は電子工業界に関する知見を深めるため、日本の企業や学校への訪問を企画しています。


アイコム株式会社 本社


アイコム株式会社 ならやま研究所


和歌山アイコム株式会社
高度な通信技術と製造プロセスを視察しました


大阪公立大学工業高等専門学校
教育方法や実習技術の交流が行われました


大阪府立城東工科高等学校
協同教材開発ロボットのデモンストレーション

NPIC電子工学科は、理論と実践の両面で優れたスキルを持つ次世代のエンジニアの育成に尽力しています。日本の皆さんのご協力により、ますますカンボジアの学生が豊かな知識と技術が得られる電子工学教育のリーダーを目指し続けます。


読みいただきありがとうございました。

NPIC電子工学科電子工学研究室 工学博士 ナレット

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