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2025年11月4日掲載
世界スカウト機構が毎年10月第3週の金曜日から翌々日の日曜日に開催しているJOTA-JOTIが本年は10月17日~10月19日に開催された。
国内では公益財団法人ボーイスカウト日本連盟により、一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)、一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)、CQ出版株式会社、アイコム株式会社、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブの協力を得て、全国各地の地区や県連盟のイベントとして開催された。
月刊FB NEWSでは、ボーイスカウト日本連盟プログラム委員会(運営者 JOTA-JOTIタスクチーム)が主催したJOTA-JOTI 2025 in アイコムならやま研究所の会場(奈良県奈良市)を訪問し取材を行った。また、アイコムならやま研究所以外の会場から、写真と概要の提供をいただいたので文末で紹介する。

JOTA-JOTIのロゴ
JOTAは世界スカウト機構が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深め、免許を持たないスカウトも体験運用や参加局の交信を聴取し、各地や各国のスカウト活動を理解することが目的とされている。
1957年イギリスで行われた第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)でG3BHK(SK)の発案によりアマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりで、毎年10月の第3金曜日~日曜日の72時間開催されている。
JOTIは世界スカウト機構が主催して行われる世界のスカウトの公式国際行事で、1997年より世界スカウト機構の公式国際行事として認定され、インターネットを利用して、声、写真、メッセージが世界中に届けられ、他国の若者たちとバーチャルに繋がることで、スカウティングが持つ世界的な連帯感を体感するものだ。今回はMicrosoft Teamsの他、FacebookやXといったSNSでのつながりを活用したイベントや、YouTubeでJOTI Liveなども行われた。

JOTA-JOTI 2025の参加バッジ
今年のJOTA-JOTIでは、ボーイスカウト日本連盟のHQ局として、アイコムならやま研究所に記念局8N3JOTAを開設、運用を行った。以前よりスカウト活動に協力しているアイコム株式会社に、アンテナ設備が整っているならやま研究所での開催協力を依頼し実現したものだ。

アイコムならやま研究所のアンテナ群
アイコムならやま研究所会場ではHQ局として通常のJOTA-JOTIへの参加はもとより、今後のJOTA-JOTIの運営者となり主導できるスカウトらに対して、知識の習得を目的として開催された。募集されたのはベンチャースカウト(中学校3年生9月~)とローバースカウト(18歳~25歳)で、関西地区のほか、東京、長野から、指導者を含めて14名の参加があった。
まず18日13時より屋外で開会式があり、ボーイスカウト日本連盟プログラム委員長の川瀬理事、同JOTA-JOTIタスクチームの田村チーム長の挨拶、指導者の紹介、アイコムならやま研究所関係者の紹介が行われた。

プログラム委員長の川瀬理事(左から3人目)の挨拶

記念撮影はアンテナ群をバックに行われた
記念撮影のあと屋内へ場所を移し、オリエンテーションが行われ2日間のJOTA-JOTIの概要とプログラム説明を受けた参加者はJOTA、JOTIそれぞれ希望する会場へ移動した。

プログラム説明
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