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JOTA-JOTI 2025が開催される

2025年11月4日掲載

JOTA 2025 東京

東京会場は昨年同様、東京巣鴨のJARDハム教室会場で開催され、2日間で延べ40名ほどが来場した。JARDハムクラブのJO1ZRDで体験運用とゲスト運用を行った。交信局数は体験運用とゲスト運用の合計で約200局であった。


今回の運用で発行されるQSLカード

無線局運用ではHF帯とV/UHF帯の各バンドを使い、とりわけD-STARを利用した遠隔地との交信は今年も好評だった。ハムの免許所持者はSSBでの交信も行った。


世界スカウト機構からのJOTA-JOTI参加証

例年行っているCW教室では、和文モールス信号を使ったゲーム形式の練習を行い、年少者も楽しめたようだ。


CW教室に参加したスカウト

主催者の日本ボーイスカウト東京連盟スカウトプログラム委員会からの呼びかけにより、無線通信章やラジオ章といった技能章(進歩記章)の取得をめざして、今回のJOTAの会場で専門的知識や技術を一層深く学び、交信局数やQSLカード交換数などの条件を充足させて、見事に技能章の考査(審査)に合格した高校生スカウトもいた。

今回のイベントへ多大なご支援とご協力をいただいた、JARD事務局、JARL東京都支部、JARL埼玉県支部の皆様へは、深く感謝申し上げます。

JOTA 2025 愛知会場

JOTA-JOTIは各県連盟が中心の活動実施となりました。また、体験運用の日がJOTA-JOTIと同じ日となり、10月18日、19日の2日間は空がにぎわったと思います。

JH2YSS ボーイスカウト愛知連盟無線局は、愛知会場として北名古屋第一団野営場(愛知県北名古屋市徳重)で「体験運用」、「無線ってなあに?」そして「モールス体験」を行いました。野外の活動でインターネット環境が不安定だったため、JOTIには参加できなかったのでこれが今後の課題です。

体験運用では、スカウトはドキドキしながら見知らぬ方との交信を体験し、緊張したけど楽しかったと感想を述べていました。また、交信証明書授与の際には、来年は無線従事者免許証を取得して「スカウトジャンボリー!」と言って交信しましょうと約束しました。

実際の体験運用はCQを出して430MHz FM及びD-STARで交信相手のご協力をいただき交信できました。参加団は、三好、一宮、北名古屋の各ビーバースカウト(小学1~2年)からカブスカウト(小学3~5年)、ボーイスカウト(小学6~中学2年)、ベンチャースカウト(中学3年~)と年代も幅広く、ベンチャースカウトの女の子が、「無線通信章」取得を目指して、10局交信とQSLカード5枚をゲットして、ボーイスカウトの考査員の証明を受け、スカウト活動のステップアップに繋がりました。


先輩スカウトのサポートで体験運用を行った

そして今人気急上昇のモールス体験も行いました。自分の名前を欧文モールス符号表から書き出し、実際に電鍵で打って印字機のテープを見て正しく打てているか確認しました。無線の勉強もスタッフのアマチュア無線経験の知識をスカウトに話していました。


付き添いの保護者もモールス体験していただきました

JOTA-JOTI PLAZA 2025 おおさか会場

日本ボーイスカウトほくせつ地区アマチュア無線クラブ(JJ3YDM)は、日本ボーイスカウト大阪連盟の会場として関ハムで有名な池田市民文化会館で、JA3RL(関西地方本部の局)のアンテナを利用しJOTA PLAZA 2025 おおさか会場を開設しました。二日間でスカウト57名、リーダー35名、保護者13名、合計107名の参加がありました。

プログラムは「JOTAとアマチュア無線の案内」、「アマチュア無線交信」、「モールス信号体験」と、昨年のJOTA PLAZA 2024大阪会場から、ほくせつ地区アマチュア無線クラブが始めた無線通信のやり取りのみの情報で工作をする「アポロ13号ゲーム」を各30分、ひとグループ120分で行い、初めてトランシーバーを手にする参加者が殆どでしたが、とても楽しんで参加してくれました。


モールス信号体験では花丸が表示されると笑顔が


アポロ13号ゲームでは交信相手の情報と自身の想像力で工作を行った


肝心のアマチュア無線交信は、参加者のほとんどが初めてトランシーバーに触れるスカウトだったので、体験交信を中心に行いました。また今回、年少のスカウトにGoogle Meetと、D-STARのターミナルモードを併用し、モニター越しに顔を合わせながら無線交信をするという事を試し見たところ大変好評でした。この運用方法は今後も改善を加えてアップデートしたいと考えています。


D-STARで音声を、Google Meetで動画を併用してTV電話のような交信を行った


指導者、関係者スタッフの皆さんお疲れさまでした

ボーイスカウト大阪連盟北大阪地区

JL3ZCZ ボーイスカウトきたおおさか無線局では今年も大阪府枚方市のキャンプ場にてJOTA-JOTIに参加致しました。来場者は約300名。小学生は特定小電力無線機を使ったゲームを行いトランシーバーに親しんでもらいました。


キャンプ場にスカウトが集結


順番に運用を行った


体験運用は中学生以上を対象にしており36名実施しました。無線従事者免許を持つスカウトが横に付いてサポートを行ったことで、ようやく若いスカウト中心の無線局に近づいてきました。公開運用は交信数167で、今年はコンディションも上々で世界のボーイスカウト関連局と交信ができました。

また、去年体験運用を行ったスカウトが今年は無線従事者となって公開運用に入ってくれました。毎年少しずつですが、アマチュア無線に興味を持つスカウトが生まれています。交信のお相手頂いた皆様、ありがとうございました。


スカウト同士で運用サポートも行われた


JL3ZCZの局舎


ボーイスカウト和歌山連盟

ボーイスカウト和歌山連盟では、JL3YSW ボーイスカウト和歌山連盟アマチュア無線クラブ、JL3YUA ボーイスカウト和歌山第18団ハムクラブ、JL3ZQE 和歌山海草1団ハムクラブの小学校1年生から高校生までのスカウトが、D-STARターミナルモードなどで国内各地のJOTA参加局と体験運用などで交信を行いました。スカウトたちは、交信相手のスカウトと自己紹介や「好きな食べ物の話」、「万博行きましたか?」と会話を楽しむことができました。


IC-705でターミナルモード交信


IC-7100での運用



参加スカウト達

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