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2025年11月4日掲載
もともと兵庫県にあった移動する局JL3YSXを、近畿総合通信局の変更検査を受けて設置場所をアイコムならやま研究所とした1kW局に変更し、さらにJOTA-JOTI 2025の開催に合わせた期間限定(10月17日~19日)で、8N3JOTAに識別信号(コールサイン)の変更を行ったものである。

8N3JOTAの無線局免許状。備考欄には、JOTA-JOTI 2025開催期間の10月17日から19日までとする記載がある
設営完了後の17日15時頃から19日14時30分頃まで約48時間ほぼ停波せず交代で運用が行われ、スカウトらは体験運用やサテライト通信も含めて合計1199QSOを行った。送信設備には、IC-7760+IC-PW2とIC-705が使用され、運用者の資格や、体験運用など運用形態によって使い分けられていた。

8N3JOTAの全QSO内訳
国内933QSO、海外266QSO(43エンティティ)であった

今回の運用で発行されるQSLカード

7MHz SSBでの体験運用の様子
体験運用のほかにも、熟練スカウトによる初心者ハムへの交信方法の指導も行われた。

430MHz FMでの交信練習
以前開催されたラジオスカウティングでサテライト通信の実演を見学して興味を持ち、サテライト通信を始めて1年というスカウトが、自作アンテナのサテライトセットを持参。8N3JOTAのIC-705を送信、自分のIC-705を受信で使用し運用するなど、時には指導者や他の参加者と協力してサテライト通信の研修も行った。

18日夜

19日日中

JOTIでは参加のための登録の方法から、実際にTeamsなどを利用しビデオ通話で各国のスカウトとの交流が行われた。今回JOTIに参加したスカウトの一人は英語、スペイン語が堪能で現在は大学でアラビア語を勉強しているとの事。通話相手の国によって言語を使い分け、会話はもちろん相手のスカウトたちと歌などを楽しんだりして交流を深めていた。

PCによるJOTI参加

18日夕方に撮影した世界地図。交流することができた国の場所に国旗の旗を立てていた。この後も数カ国と交流できたという
次は、アイコムならやま研究所以外の会場から写真と概要が届いたので紹介しよう。
次ページは「各会場のJOTA-JOTIの活動の様子」
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