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新製品インプレッション

351MHz帯デジタル簡易無線用フレキシブルモービルアンテナ

AZ350FX (第一電波工業株式会社)

JK3AZL 高岡奈瑞

2026年5月1日掲載

スキーやキャンプ、登山などのアウトドアレジャーでは、仲間との連絡用にデジタル簡易無線(以後「デジ簡」)を活用するシーンが増えています。今回は、愛車での移動中も快適にデジ簡ライフを満喫できるよう、第一電波工業(ダイヤモンドアンテナ)から登場した注目の新製品「AZ350FX」を実際に使用してみました。


愛車にAZ350FXを取り付けた様子

AZ350FXを導入した背景

アマチュア無線であれば、徒歩時は5Wのハンディ機、車からは20Wや50Wのモービル機と使い分けができますが、デジ簡は制度上、最大出力5Wに制限されています。そのため、特にモービル運用時で通信距離を伸ばすには、効率の良いロングタイプのアンテナが欲しくなるところです。

しかし、従来のデジ簡用モービルアンテナは硬い素材のものが多く、長いアンテナを装着したままでは、駐車場のゲートや林道の張り出した枝に接触した際の破損が不安でした。そんな中、今年2月に待望のフレキシブルタイプ「AZ350FX」が発売。さっそく導入を決めた次第です。


AZ350FXの外形

しなやかさと実用性のバランス

AZ350FXの最大の特徴は、エレメントに採用されたフレキシブル素材です。手で簡単に曲げられるほどの柔軟性があり、万が一障害物に接触しても衝撃を巧みに逃がしてくれます。この「長さ」と「しなやかさ」の絶妙なバランスは、アクティブなアウトドアシーンで大きな安心感に繋がると感じました。

また、ノンラジアルタイプである点も見逃せません。アースの確保が難しい車種でも、基台に取り付けるだけで安定したSWRが得られるのは、とても嬉しい仕様です。まさに、あらゆるスタイルに対応する自由度の高いアンテナだと感じました。


AZ350FXはとてもよく曲がる

実働レポート: IC-DPR7BTとの組み合わせ

愛車の基台にAZ350FXを取り付け、車内のハンディ機「IC-DPR7BT」に接続してテストを行いました。


IC-DPR7BTに接続した様子

当然ながら、IC-DPR7BT標準の付属アンテナと比較して、2.14dBiの利得を持つAZ350FXは遠方の仲間との交信においても明らかな安心感があります。フレキシブルなエレメントのおかげで、振動の激しいオフロードや枝の多い林道でも、アンテナの揺れや接触を気にせず運転に集中できるのが大きなメリットだと感じました。

まとめ: AZ350FXは遊びのフィールドを広げる一本

「もっと遠くの仲間と繋がりたい、けれどアンテナの破損は怖い」
デジ簡の限られた5Wというパワーを、いかに効率よく運用するか。AZ350FXはその悩みに対する一つの最適解だと実感しました。

冬のゲレンデから夏のキャンプ場、そしてタフな林道まで。この「タフでしなやかな一本」は、アクティブなフリラー(ライセンスフリー無線ユーザー)の機動力を最大限に引き出してくれる頼もしい相棒になるはずです。

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