Summits On The Air (SOTA)の楽しみ
2026年5月15日掲載
今年度のテーマとして「登山にチャレンジ」ということで、安全管理そして楽しく山に登ることのできるように初歩的な内容で、これから登山を始めてみようという方のために記事を投稿していきたいと思います。
先月は登山前の4つの点検事項を掲載しました。今回から登山中の危険ということについて、登山ガイド、国際マウンテンリーダーの資格保持者である筆者からの知見でいくつかに分けて掲載してみたいと思います。
登山はとても楽しいスポーツ、レジャー、リクリエーション活動です。しかし一歩間違うと直接「死」に直面する面もあります。これら登山の危険な面をあらかじめ知っておくことでその対策にもなり、また実際にその危険に立ち向かったときの対処の参考ともなりますので、あらためて体系立ててまとめてみたいと思います。
単に漠然と登山は危険という認識では何も役立ちませんので、具体的にどんな危険があるのか、そしてそこから危険を避ける判断につなげていただけたらと思います。
道迷いと聞くとそれほど大きな危険と感じない人もいると思います。しかし道迷いは「登山における危険の入り口」です。私自身も何度か経験がありますが、道迷いになるとどこで間違えたのかが自分では判りません。そうです「危険の入り口」であるにも関わらず、どこがその入り口だったかが全く分からないという状態になります。
これはとても不安になります。このまま行っていいのか、戻るべきなのか。人は不安になると平常心を失います。平常心を失うというのは今までの常識や経験がすべて正しく使える状態では無くなり、とても奇怪な行動をしてしまうということになります。これはとても危険な状態です。道迷いの時の鉄則は「自分が納得することができる場所まで戻る、そして時には山頂まで戻る」ことです。ほとんどの人はこの鉄則は知っていることです。しかし、それがなかなかできない。

道迷いの大半は下山時に起きます。登りの場合は尾根や登山道は合流を繰り返します。しかし下山時は分岐の連続で全く違う場所に出たり、登山道ではない治山道やけもの道に入り道を失ってしまうことになります。
道がわからなくても下に下ってさえいればどこかの山里に出るだろうというのはとても危険な考えです。下って行った先に崖しか無かったり、滝ツボになっていたらとんでもないこととなります。
道迷いをしたときは、このようにたいていが下山時なので「戻る」ということは「登る」ということになります。疲れている中で、平常心を失い、不安の中にいると。この「登って戻る」ということができなくなります。道迷いでの鉄則を知っているはずなのに、自分を先へ先へと間違った道を歩ませてしまいます。まずは冷静に立ち止まって振り返ってみてください、自分が「これは登山道だろう」と下ってきた急な坂道を見てください。こんな急坂が登山道のはずはないとすぐに気づくはずです。「納得するまで戻る」その前に、まず「立ち止まって振り返る」これを是非やってください。冷静になり誤った道を戻ることができると思います。
また、道迷いは高度の高い有名なアルプスなどでは起きにくいです。登山道もしっかり整備されていますし、登山客も多く歩いています。ほとんどの道迷いは低山で起きます。こんなことも覚えておくと慎重に歩くことができると思います。
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