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2025年7月15日掲載
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は来年(2026年)に創立100周年、翌2027年に日本のアマチュア無線制度創設100周年を迎える。これを記念して特別ロゴとメッセージを制定した。今後は祝賀期間中に多様な記念事業を実施する予定だ。
JARLの公式サイトに特設ページを設け、記念ロゴとメッセージを掲載した
(https://100th.jarl.org/)
JARLは、日本でラジオ本放送が始まって11か月後の1926(大正15)年6月12日に37名の盟員で結成された。当時はまだ、個人が実験目的で電波を発射するための法律が整備されていなかったが、翌1927(昭和2)年9月10日に、JARL初代総裁の草間貫吉氏に初めて私設無線電信無線電話実験局(コールサイン「JXAX」)の免許が付与され、これが“日本におけるアマチュア無線の始まり”とされている。
1931(昭和6)年4月、愛知県名古屋市で開催された「第1回JARL全国大会」の記念写真。
全国から35名の会員が出席した(写真提供: JARL)
その後、日本のアマチュア無線局は約220局まで増えたが、1941(昭和16)年12月の太平洋戦争開戦によってJARLとともに活動を停止。戦後は1946(昭和21)年5月のJARL再結成、1950(昭和25)年6月の電波法施行、1952(昭和27)年7月29日のアマチュア無線再開、1959(昭和34)年6月の社団法人化(当時の郵政省が所管)、2011(平成23)年11月の一般社団法人への移行などを経て、いよいよ来年で創立100周年を迎えることになった。
この「JARL創立100周年」を迎える2026年6月から、「日本におけるアマチュア無線の100周年」を迎える2027年9月までの1年4か月間を“祝賀期間”として、無線機器メーカーや関係団体、全国のアマチュア無線家とともに、この歴史的な節目を共有する計画だ。
祝賀期間中、JARLでは「ロゴ・記念メッセージ制定」「記念特設サイト開設」「記念式典の開催」「記念誌の発行」「記念局の運用」「記念アワードの発行」「記念QSOパーティの開催」といった記念事業を計画している。
JARLはこの100周年を単なる回顧や祝賀にとどまらず、アマチュア無線の文化を未来に向けて発展させる新たなスタートの機会と位置付けている。公式サイトのJARL Webや100周年記念特設サイトなどを通じて、幅広い情報発信が行われる予定だ。
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