2015年6月号

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JR7JTU 山口勝巳さん

山形県天童市にお住まいの山口勝巳さん。無線に興味をもったきっかけは、小学3、4年生の頃におもちゃのトランシーバーで遊んだ時、「線がないのになぜ話が通じるんだろう」との疑問からだった。当時から機械いじりが好きだった山口さんは、小学校高学年になるとすでに半田ごてを持つようになり、中学生になると、通学路の途中にあったゴミ捨て場から電気製品を引き上げてきては分解して遊んでいたという。

山口さんは、アマチュア無線の前にまずCB(市民バンド)を始めた。当時CBを運用するには、無線従事者の資格は必要としなかったものの、無線局免許は必要で、管轄する電波管理局(現在の総合通信局)に、開局申請を行って免許を受ける必要があった。山口さんは、入手した2台のCB用トランシーバーで開局申請を行い、「やまがたCR40」と「やまがたCR41」の免許を受領し、主に「やまがたCR40」を使って、天童市内の局や周辺の局と交信を楽しんだ。


1977年(昭和52年4月)に取得したCBの無線局免許証票

高校生になると、もう少しパワーを出して遠くの局と交信したいとの思いから、高校1年の1979年に電話級アマチュア無線技士(現在の第4級)を取得した。そして144MHzFMのポータブル機を購入してもらいJR7JTUを開局した。ポータブル機ではあったが、CB機と異なり外部アンテナを接続できるため、屋根に上げたGPアンテナを使うと、より遠くまで電波が飛んでいった。アマチュア無線に夢中になった山口さんは、さらに遠方の局と交信すべくHF機の購入を目標にして、部活にも入らずアルバイトに精を出し、そして念願のHF機を購入することができた。

一方、工業高校に通学していたこともあって、就職に有利だろうと考え、アマチュア無線技士の他に、3つの特殊無線技士の資格を取得した。現在の陸上、海上、航空級特殊無線技士のすべてをそろえたことになる。そのため、自衛隊から卒業後の入隊の勧誘を受けたという。その誘いをお断りして家電メーカーに就職した山口さんは、転勤などで仕事が多忙となりアクティビティが落ちた時期もあったが、一度も免許は切らさずに5年毎の更新を継続し今に至っている。

山口さんが現在一番力を入れているのは、JT65モードでの運用である。JT65は3年ほど前から始め、18MHz、21MHz、28MHzによく出ている。JT65モードの魅力は、「小規模なアンテナと小電力でも驚くほど遠距離と通信できることです」と話す。メインのトランシーバーにはIC-7600Mを使用しているが、JT65モード運用時には出力を10W程度まで絞っている。JT65モードでは積極的にCQも出しているという。


現在使用しているアンテナ。左がVUHF用、右がHF用。

山口さんは色々なモードにトライするのに興味があり、RTTY、SSTVはもちろん、DVモードも運用している。D-STAR対応のトランシーバーを入手したのは転勤で仙台に住んでいた時で、その頃は管理サーバーには登録せずに仙台レピータで山掛け運用のみ行っていた。天童に帰って来た後に天童レピータが開局し、その後は山掛け運用だけでなくゲート越え運用も行っている。山口さんは、これまで使った全国のD-STARレピータ地図にチェックマークを入れており、これまでに全国の約1/3のレピータを使用した。

アマチュア無線をやってきてよかったことは、「友人が増えたことです」と山口さんは断言する。学校も違い、職業も違い、年齢も違う、通常では知り合う機会のない人とアマチュア無線で知り合うことができる。開局した頃に知り合り、毎晩の様にラグチューした友人の多くはすでにアマチュア無線を止めてしまったが、それでもメール交換や、年賀状交換などは今でも続いているという。

山口さんの現在の目標は、まずは上級免許の取得、そして10MHzや14MHzのいわゆる上級バンドでオンエアすること。かつて2アマの取得を考えたことがあったが、その時は転勤などで仕事が忙しくなり実現しなかった。無線を楽しめる時間が以前より増えた今、「ぜひ上級免許を取得したいです。出力のアップよりも、この2つのバンドでオンエアしたいんです」と話す。

このコーナーでは、アマチュア無線の様々な楽しみ方に挑戦するハム(アマチュア無線家)を紹介します。
自薦も歓迎しますので、info@fbnews.jpまで、写真1、2点と紹介文(300字以内程度)を添えてご送付下さい。
採用させていただきました方には粗品を差し上げます。
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