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第22回 【必要なのは勇気だけ!】新品のIC-705に手を加える

JP3DOI 正木潤一


ついにIC-705を手に入れました。早速カスタマイズしてみたのでご紹介します。

折り畳みスタンドの取り付け

折り畳みできるタカチのチルトレッグ『TL-45BB』を本体底部に取り付けました。ミニ3脚を使わず本体に直接足を付ければ、コンパクトで安定度も抜群です。


スタンドを開くと画面が見やすい角度になる(左)
スタンドを畳むと画面が垂直になる(右)

これによってIC-705本体を地面や低いテーブルに置いた状態で画面が見易くなり、移動運用で実用的です。

加工

チルトレッグにはM3ネジを通す穴と、ネジ穴を中心に回ってしまわないように3mm径の突起が付いています。IC-705の底面にM3のネジ穴と3mm径の穴を開けて取り付けます。


本体底部への穴あけ位置と穴径

3mm径の穴はフロントパネルの継ぎ目から4mmのところに、M3のネジ穴は本体の少し高くなった帯の付け根から9mmのところに開けます。また、写真のように5mm厚のゴムスタンド(両側の丸いもの)を付けると、畳んだ時のスタンドへの負荷が分散されます。


穴あけ位置

フロントパネルと本体の間には少し段差があり、そのままスタンドを付けるとすき間が開いてしまいます。IC-705に付属しているクッションシートの不要な枠部分をスタンドに貼ってこの段差を埋めます。


クッションシートの不要な部分をスタンドに貼ってフロントパネルとの段差を埋める

スタンドに付属のM3ネジで本体にネジ止めしたら完成です。


底部に取り付けた折り畳みスタンド

なお、IC-705に付属のクッションシートは、取説で指示されている位置ではなく、スタンドを伸ばして傾けた状態で接する部分に貼ります。


付属のクッションシートは本体を傾けたときに接するこの位置に貼る。

持ち運びに便利なキャリングハンドルの取り付け

本体上部にアルミ製のハンドルを取り付けました。これも移動運用に便利です。


本体上部に付けたハンドル(左)。タカチ製アルミハンドル『KH-100B』(右)

分解フロントパネル裏の4隅と上下から合計6本のネジを外し、フロントパネルを本体から取り外します。フロントパネルと本体は2本のフラットケーブルで接続されているので注意してコネクターから外します。さらに、細いフラットケーブルを1本外してから本体側のシールド板を外します。

大阪日本橋の日栄ムセンさんが分解の様子を公開しています。この動画の序盤が参考になります。

加工 ハンドルの直径が8mmなので、フロントパネルとの継ぎ目から少し高くなった帯から5mmのところに4mm径の穴を開けます。印を付けたらまず1mm径のドリルで貫通穴を開け、2.6mm、3mm、4mmというように、穴の位置を確認しながら徐々に穴を広げます。いきなり4mmドリルで開けてしまうと、もし位置がずれてしまっても補正ができません。


ハンドルを付けるための穴の位置関係

くれぐれもドリルの歯先を内部の部品に当てないように気を付けてください。


穴の位置は基板ギリギリになる。片方の穴はシールドシートを打ち抜く(右)ので、ハンドルはアースに接続される。

ネジはM4×10mmのものを使います。ネジの頭がシールド板に干渉しないように、ナベネジや皿ネジではなく、低頭ネジを使います。また、ネジ止め箇所から本体ケースへ加わる圧力を分散させるため、ワッシャーを挟みます。ネジを回す際にドライバーの先を部品に当てないように気を付けてください。


内部のシールド板とネジ頭が干渉しないように低頭ネジを使う

なお、この作業でシールドシートの屑や金属粉が発生する可能性があります。再び組み立てる前にエアダスターを噴射して筐体内に残らないようにします。

長いアンテナも垂直に立てられる『BNC端子直立アダプター』

IC-705のアンテナコネクターは本体の側面に付いているので、本体に直接アンテナを立てるには、L型コネクターを使うことになります。ところが、BNCコネクターは接続部分が回転する構造なので、ちょっと長い(重たい)アンテナを付けるとパタンと倒れてしまいます。そこで、T型分配コネクターを使ってBNCの回転を抑える方法を考えました。アンテナコネクターにT型分配コネクターを接続し、もう片方にBNC栓をします。BNC栓に付いているボールチェーンを、すぐ下にあるGND端子にネジ留めすることでBNC端子の回転が抑えられます。

BNCアンテナ端子とGND端子は4cm離れています。BNCキャップに付いているボールチェーンはそのままでは長すぎるので、ギリギリ届く程度の長さに切ります。


BNC栓に付けたボールチェーンをGND端子に固定する。

用意するのは、T字BNC分岐コネクターとBNCキャップ、M4蝶ネジ、両ネジスペーサー、ボールチェーン、M4ワッシャーです。


必要な部材


まずT型分岐コネクターと両ネジスペーサーを取り付ける。

BNCに付いているボールチェーンは紛失防止用なので細いものが使われています。使うアンテナの重さや長さによってはそれでも大丈夫だと思いますが、もっと太い物に取り換えることをお勧めします。


BNC栓に付いているチェーン(左)が細くて強度に不安がある場合は、太いボールチェーン(右)に取り換える。

ボールチェーンは様々なサイズがホームセンターで切り売りされています。


必要な長さだけ切って留め具を取り付ける。

使うT型分岐コネクターやBNC栓、チェーンの太さによってチェーンの長さは変わってきます。


ボールチェーンは、この状態でピンと張る長さにする。

サイドハンドルの取り付け

これは実用性というより私の好みなのですが、側面にもハンドルを付けました。IC-705のスピーカーグリルがIC-7200のそれを彷彿とさせるので、同じようにハンドルを付けてみた次第です。ハンドルはフロントパネル上のダイアルよりも突き出ているので、もし本体を落としてしまってもフロントパネルへのダメージを防ぐことができます。なお、ハンドルはフロントパネルを締結している4隅のネジにアルミ板を介して供締めするため、本体への加工は必要ありません。


7cm長のハンドルがIC-705本体にマッチする。

使用するハンドルは、タカチの『アルミ取手』です。キャリングハンドルには10cm長を使いますが、サイドハンドルには7cmのものを使います。


取手(7cm)、M4スペーサー(20mm)、アルミ板(後述)、M4ネジ(取手に付属)、タッピングネジ(3×16mm)

アルミ平角棒を切り出し、2つの穴を開けます。これを4つ作ります。


ハンドルを本体に固定するアルミ板。幅100mm、厚さ2mmの物を使用。


アルミ板の加工寸法。4mm穴はハンドルのM4ネジ用。3mm穴は本体側のタッピングネジ用。

タッピングネジで2mm厚のアルミ板を共締めするため、オリジナルよりも長い物を使います。このときネジ径には注意が必要です。公称値が3mmと書かれていても、ノギスで測るとそれよりも僅かに太くなっており、そのまま使うとフロントパネルのネジ穴を拡げてしまう可能性があります。そのため、ネジをペンチで挟みんでからドライバーで回して削ることで径が3mm以下になるようにします。ノギスで測って2.9mmくらいになるまで削ります。


タッピングネジをペンチで強く挟んだ状態で回して削る。

写真のように本体に締結したら完成です。


ハンドルがフロントパネル上のダイアルよりも突き出ているので、画面を下にして本体を置ける。

リグの加工は自己責任で

キャリングハンドルや折り畳みスタンドの取り付けには、本体を分解したり穴を開けたりする必要があります。リグを分解するとその時点で保証外となってしまいますし、分解中に誤って部品を傷つけてしまう恐れもあります。穴あけ位置がズレて見た目が悪くなってしまう可能性もあります。ここで紹介した内容はご自身の責任においておこなってください。

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