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第28回 ハンディー機収納ボックスの製作

JP3DOI 正木潤一

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私がアマチュア無線を始めたとき、リグはハンディー機1台だけでした。次第にリグが増え、受信機も買い増し、DCR機も導入して・・・ 気が付けば多数のハンディー機があります。シャックでのハンディー機の保管について、これといった方法がありませんでした。化粧箱にしまっていたり、並べて置いたり、ストラップで壁に掛けたりしていましたが、どれも定着しませんでした。HFバンドが好きになってからはハンディー機をあまり使わなくなったこともあり、整頓した状態でしまっておこうと思いました。もちろん、必要な時にすぐに取り出して使えるようにしておきたいものです。

今回は、丈夫で気密性の高いケースにハンディー機をキチンと収納する方法を紹介します。

リグの収納

FBニュースでは、過去にリグの収納に関する記事があります。IC-7300をしっかり守って収納して持ち運べるケースの紹介です。記事でも触れられているように、丈夫なケースと言えば『ペリカンケース』が有名ですが、廉価なTRUSCO製防水タフネスケースを使う方法が提案されています。


<JK3AZL局によるIC-7300の保管と持ち運びに便利なケースの製作記事

今回、ハンディー機の収納に向いているケースは無いかと考えたところ、米国製の弾薬箱を見つけました。弾薬箱といっても、軍に納入されているものは非常に重たい頑丈な金属製です。一方で、軽くて丈夫な樹脂製の弾薬箱も、銃の所持が認められている米国では民間向け(狩猟や競技用)に販売されています。


<軍用の金属製弾薬箱(左)と民間の樹脂製の弾薬箱(右)>

弾薬箱の何が良いかというと、丈夫で価格がリーズナブル、蓋を開けた状態でも砂や泥ハネが入りにくい縦長構造だという点です。起倒式のハンドル、しっかりと閉まるラッチと気密性を守る防水パッキンが付いています。また、蓋には南京錠を掛けられる穴もあります。


<MTM社製の樹脂製弾薬箱『AMMO CAN』。国内での流通価格は¥2000円程度。>

ハンディー機用収納ボックスの製作

さて、弾薬箱の中にリグやバッテリーパックの「型」にくり抜いた発泡ポリエチレンシートを敷き、それに差すかたちで収納します。たいていのホームセンターで扱われているようです。


<あらかじめマス目状の切れ目が入っているクッション材。必要なサイズにくり抜いて使う。>

さっそくID-51用の型を作ってみました。


<無線機の高さに合わせるため、同じ型にくり抜いたものを2つ作って重ねる。>

ID-52やID-51、IC-DRC1などのハンディー機2台にバッテリーパック3個、ACアダプターを一緒に収納できます。ハンディー機の大きさはどれもそんなに変わらないので、IC-R30やIC-R6などの受信機も入れられます。


<ID-51を1台とバッテリーパック4個、ACアダプターを収めたところ。>

とりあえずこれだけ入れてあれば移動運用や災害時などに取り出してすぐに運用できます。さらに、スペースが余っているのでオプション類を入れてみました。


<空いたスペースにスピーカーマイクや付属アンテナ、小物ポーチを入れたところ。>

同様に、IC-P7用も作ってみました。


<IC-P7 2台とバッテリーパック3個、充電スタンドとACアダプターを入れたところ。>

なお、スピーカーマイクやイヤホン類はまとめてそのまま収納しました。


<無造作に放り込んだスピーカーマイク類。こういう使い方も似合う。>

いかがでしょうか? 今回使用したMTM社製の弾薬箱は日本の取扱店からインターネットで購入できます。無線機以外の収納にも使えるので、検討されてみてはいかがでしょう。

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