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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その21 自分にあった目標設定できるSOTA(JS2VVHさんの楽しみ方)

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

皆様、こんにちは。雨の毎日ですね。今年の梅雨は本格的な雨の毎日が続きます。これが掲載される頃は梅雨明けを期待したいところですが、どうでしょうか?今回は主に静岡、伊豆、神奈川でSOTAを楽しんでおられる、JS2VVH星崎さんのSOTAの楽しみ方を紹介したいと思います。星崎さんは、伊豆半島の熱海市にお住まいで、今年の6月には伊豆半島にあるSOTA山をすべて制覇されるなど積極的に活動されています。星崎さんの今回の投稿の題名にもある、「自分の目標設定」がSOTAを続ける原動力になる、その秘密を紹介していただきましょう。

自分にあった目標設定できるSOTA

JS2VVH 星崎紀一

アマチュア無線との出会い

小学校高学年の頃、私は電子工作に夢中でした。お年玉をはじめとするお小遣いの大半を秋葉原のパーツ店に投じていました。そんなある日、親類に借りたおもちゃのトランシーバーがどこまで届くか、友達と試していました。すると見知らぬ人と話をすることができ、その人と実際に会うことができました。それが後に入る中学校の無線部の先輩でした。先輩の指導で国家試験を受け、以降アマチュア無線にどっぷりはまってしまいました。しかし、自宅はバケツの底のようなロケーションであったため、近所の山へ移動運用することが楽しみになりました。中学、高校と勉強もせず無線三昧でしたが、社会人になる頃にはすっかり熱が冷めてしまい、気が付けば局免も失効してしまいました。

カムバック

再び局免を申請したのは、いわゆるスキーブームの時で妻にも免許を取らせて連絡用にハンディートランシーバーを2台購入してカムバックしました。しかし、これもスキーブームが去るとともに再び局免失効。

ところが娘が中学生になったとき、親戚の子に誘われ4級の免許を取得。家族3人で局免を申請して再復活しました。

再復活にあたり、どのようなアマチュア無線の楽しみ方が自分にあっているかを考えました。その結果、お手軽な設備で気軽に多くの方とQSOしたいと思い、仕事に出かけるカバンの中にハンディー機を忍ばせ、時間があるときには公園などでCQを出してみました。ところが思ったほどQSOできず、休日に山など見晴らしの良い場所に出かけるようになりました。結局は、中学生の頃にやっていたことの延長戦です。

SOTAを知る

再復活してからしばらくは、浦島太郎状態でしたので雑誌やブログなどを読み漁り、最新情報を得るようにしていました。移動運用に適した資機材やその運用方法は特に関心をもって見ていました。その中で特に目に留まったのがSOTAです。当時の私の運用形態は既にSOTAのルールにほぼ適合していました。

SOTAはルールが複雑と言われる方がいますが、「自然の中で環境を大切にして、他人に迷惑をかけずに楽しもう」というのがSOTAの基本的な精神であると思います。そのことを頭に入れて、ルールを見ると、とても納得できるルールだと思います。

SOTAに夢中

SOTAの運用を行うようになると他の人たちはどのような工夫をしているのかとても気になります。ネットから様々な情報は得られるものの、より詳細なことを知りたくなります。そんな私に大きなチャンスが訪れました。スイスから来日したEvaさん(HB9FPM)、Andyさん(HB9JOE)、そして本橋さん(JP1QEC)、平井さん親子(JI1IHV,JI1UPL)らSOTAの大ベテランと共に金時山のアクティベーションに同行させてもらえました。運用だけではなく設営から撤営までの全体を実際に見ることができてとても参考になりました。これ以降、SOTAが楽しくてたまらなくなってしまいました。


自分の装備や運用形態は常に模索中

SOTAの楽しみは沢山ありますが、HFを運用しているとDXから呼ばれることが大きな楽しみの一つです。「DXとのQSOなんて山に行かなくてもできる」と言われることがありますが、私の運用情報を知って信号が浮き上がった瞬間を狙ってDX局が応答してきてくれるのは、とてもエキサイティングです。またSOTAがワールドワイドなプログラムであることを再認識させられます。


21MHz 5W SSB 短縮DPでもVK、ZLから応答
JA/SO-139魂の山

目標に向かって

私は、これまでコンテストやアワードなどのような目標を設定した楽しみ方をアマチュア無線でしてきませんでした。しかし、SOTAでは、まずはアクティベーターとして1000ポイントを目指したいと思っています。このことが今年再復活から2回目の局免更新を迎える結果になっていると思います。

また、私の地元である伊豆半島のSOTA山全てからアクティベーションをするという小さな目標も設定しました。伊豆半島には1~8ポイントまでの29山が登録されています。これらすべての山から運用するのは意外と大変です。特に低山は、明確な山道がなかったり、作業用の道が入り組んでおり、迷いやすいのです。私は、山岳部などに所属していた経験がなく、登山については素人ですが、ボーイスカウトの指導者として野外活動に関する様々な訓練を受けたことが役に立っています。今年の6月にやっと伊豆半島のSOTA山を制覇することができました。


伊豆半島で最後の山となったJA/SO-151(岩知村(三角点))
山頂といっても見通しはよくない

アワードなどを追いかけている方が、それを完了してしまうと急にアクティビティが下がってしまうことがあるようですが、SOTAではより高い目標が設定でき、終わることがないように思えます。また、1回登った山でも登山ルートや季節が変わることで新たな発見を楽しむことができます。


雨の中で運用することも
JA/SO-095暗沢山

チェイサーの方々に感謝

山に登ったからといっても必ずしもたくさんの方に呼ばれるとは限りません。「3局交信できたけど、あと1局がどうしてもできない」ということもあります。そんなときに改めて相手あっての無線ということを思い知ります。応答していただいた方に感謝すると共に1交信1交信を大切にしたいと思うのです。

今日も地図と天気予報を眺めながら、週末はどこの山に行こうか思案中です。SOTAの運用局が聞こえましたら、是非声をかけていただけますようお願いします。

いかがでしたでしょうか?仕事やその時々の状況で無線を一時的に中断する時は誰にでもあると思います。星崎さんが言われているように、SOTAはその時々の状況で山になかなか出かけられない時であっても、自分なりに目標を設定し、自分のペースで楽しみを長く続けられ、モチベーションを高く保つことができることが一つの大きな魅力です。星崎さんはSOTA以外でも山の上からC4FMのロールコールのキー局をやっているなどいろんな活動をされています。山の上でキー局をやると多くの人のチェックインが期待できることでしょう。皆さんもこんなにいろいろな楽しみ方のあるSOTAを始めてみませんか?

SOTA日本支部では常時メーリングリストの申し込みを受け付けております。私宛、コールサイン@jarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部のホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。

JH0CJH 川内 徹

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