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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その59 山頂からのFT8について-3

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

暑い夏もピークを過ぎて朝晩は涼しい日もでてきました。これからは秋のDXシーズン、そして登山も楽しい季節になってきます。くれぐれも安全に気を付けて山からの無線運用を楽しみましょう。

今回も引き続き山頂からFT8運用を楽しむためIC-705に300g足らずの追加機器の作成をしていきましょう。前回までに必要なラズベリーパイ関連のハードウェアとOSを準備できました。今回はFT8のソフトを入れる前に必要な確認と基本設定をやっていきます。

まずは前回作ったMicro SDカードをラズベリーパイに挿入します。ラズベリーパイの基板の下にMicro SDカードを装着する場所があります。裏表を間違えないように挿入します。


次にラズベリーパイに周辺機器を接続します。電源を入れる前に、USBキーボード、USBマウス、そしてHDMIケーブルでディスプレイを接続します。RTCクロックモジュールはまだ装着する必要はありません。下の写真はラズベリーパイ3B+の場合です。


ラズベリーパイ4Bの場合はHDMI端子Type Dが2つありますので、どちらを使ってもかまいません。


HDMIの端子は小型のモノですのでこのような変換ケーブルを使ってディスプレイに接続します。


そして電源ケーブルを入れてスイッチONです。最初に立ち上げる時はしばらく時間が掛かります。下のような画面で立ち上がってきます。


国の設定


ユーザー名とパスワードの設定
ここでは一応ユーザー名とパスワードを設定しましたが、FT8で使う場合は、個人で使い常時ネットワークに繋いでいるわけではないので、設定しなくてもかまいません。その場合デフォルトのユーザー名は pi パスワードは raspberry になります。


画面解像度の設定
Wi-Fiの設定を行い、最後にソフトウェアモジュールのアップデートを行います。

そして最後に再起動を要求してきます。


再度立ち上がったときはこんな画面になっています。この背景の壁紙はその時のバージョンによって異なります。


まず最初に設定したいのはIPアドレスを固定にすることです。デフォルトだとWi-Fiのアクセスポイントから都度IPアドレスを割り当ててもらう方式DHCPを採用していますが、この後何かと不便になります。IPアドレスをまず固定化します。

このためには家のWi-FiがどのようなIPアドレス体系になっているかを調べる必要があります。Windows PCでスタートを右クリック、「コマンドプロンプト(C)」をクリックします。

出てきた黒い画面で次のように打ち込みます。
ipconfig
そしてEnter


ここで出てきたIPv4アドレスとサブネットマスクがどのようになっているでしょうか? 大抵の場合はこんな感じでしょうか? これは一例です。
IPv4アドレス・・・・・・・ 192.168.1.180
サブネットマスク・・・・・ 255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ・・・ 192.168.1.1

IPv4アドレスのほうは192.168. までは、基本的にそうなのですが3つめの数字は1ではなく0とか10とかの場合があるかもしれません。これはこれで大丈夫なのでその数字を覚えておいてください。

このIPv4アドレスの最後の180というところは、今自分が使っているWindows PCのIPアドレスなのでそれと同じ番号をラズベリーパイに設定すると面倒なことになるので違う数字を選んでおきます。家の中に多くネットワーク機器がある場合はダブらないように設定する必要があります。それから3つ目の数字(上記では「1」です)までは同じものを使うようにしてください。大抵の場合サブネットマスクは255.255.255.0になっていると思いますのでここではそのように覚えていただいて構わないと思います。最後の3桁の数字は1~254の範囲の数字でなくてはなりません。(アクセスポイントもしくはルーターでIPアドレスを管理しているので調べる方法はありますが、アクセスポイントもしくはルーターの製品ごとに異なるのでここでの説明は省略しますが、アクセスポイントもしくはルーターにログインし、IPアドレス貸し出し状況などを見ると使われているものがすぐにわかると思います。)

それからデフォルトゲートウェイのIPアドレスも覚えておきます。上の例では192.168.1.1です。

ここでは仮にラズベリーパイのIPアドレスを192.168.1.234に固定してみることにします。
ラズベリーパイの画面に戻ります。上の方にあるLXTerminalを開きます。


そこで下記のコマンドを打ちます。
sudo nano /etc/dhcpcd.conf


一番下に下記を追加します。
interface wlan0
static ip_address=192.168.1.234/24
Static routers=192.168.1.1
Static domain_name_servers=192.168.1.1 8.8.8.8 一例です。
※赤字は設定の内容で変わります。


記入したらCtrl+O(CTRLキーとO“オー”)を同時に押します。これで保存しました。次にCtrl+Xで元のTerminalに戻ります。

次にWindowsからリモートログインでラズベリーパイをコントロールできるようにします。

左上のラズベリーをクリックし、「設定」-「Raspberry Piの設定」をクリックします。


上部の「インターフェイス」を選択し、VNCをONにします。


OKで戻ります。

ここからはWindows PCの設定です。Windows PCにVNC Viewerをインストールします。下のURLにアクセスします。
https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/

Windows PCの場合はWindowsを選んでDownload VNC Viewerをクリック。


ダウンロードした「VNC-Viewer-バージョン番号-Windows.exe」をダブルクリックしVNC ViewerをWindows PCにインストールします。

最初言語設定が出てきますが日本語はありませんのでEnglishで行きます。


OKで進みます。ライセンス条項に同意してNextで先に進みます。


次もNextでそのまま進みます。


Installをクリックします。


これでVNC Viewerのインストールが始まります。

VNCViewerがインストールされたら起動します。


上部に先ほど固定IPアドレスに設定したラズベリーパイのIPアドレスを入力してenter。

ラズベリーパイの設定の時に決めたユーザー名とパスワードを入力します。Remember passwordをチェックしておくと次回入力が不要となります。


これでWindows PCからVNC経由でラズベリーパイにアクセスできます。


これでWindows PCからラズベリーパイにリモートアクセスできるようになりましたので、今までラズベリーパイに接続していたマウスとキーボード、HDMIケーブルは不要になります。今後の設定はWindows PCからVNCを使ってやっていきます。

この辺で今回の設定を終えておきましょう。次回は時刻設定について説明していきます。

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