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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その46 IC-705を使ってみて3

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

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皆さま、こんにちは。暑い毎日ですね、熱中症にも、新型コロナ感染にもくれぐれも気を付けましょう。IC-705を使ってみた感想を交えたレビュー3回目になりました。今回もこのIC-705という人気沸騰中のリグについて、いくつか感想も交えながら、あまり他の人に語られていないところをひっそりとレビューしてみたいと思います。


前回はマイクの機能と機械的な改造について紹介してみました。さて今回ですが、IC-705の音声録音機能について見てみたいと思います。このリグの便利な機能のひとつとして録音機能があります。PhoneでもCWでも、自分の送信をトリガにして受信と送信の内容を自動で録音する機能があります。

「Menu」から「RECORD」を選び、


「録音設定」、「PTT自動録音」で「ON」を選びます。



そして、ひとつ戻った「録音設定」から「受信録音条件」で「スケルチ連動」を選びます。


この状態で送信をすると設定した時間前(下の画像のように「録音設定」の「送信前録音」で設定します)から録音が開始されます。


この送信前録音というのは録音状態にない状態でもPTTを押したり、CWで送信を開始すると、ここで設定した秒数をタイムマシンのようにさかのぼって、そこから録音が始まっていますので、自分がコールする前の相手局のCQなどから録音が残されます。これら録音機能はICOMの固定局用リグであるIC-7610やIC-9700などでも採用されている機能です。これを可搬型のリグにも採用していただいたことに感謝しています。

自動で録音が開始されるのは本当に便利です。特に山岳移動でノイズレベルギリギリの信号のような場合、あとで受信信号の再確認ができる点や、そして何よりもログ帳の代わりになる所も素晴らしいです。私は山に行く時にログ帳を持ってくることを忘れたことは無いのですが、筆記用具を忘れたことは有ります。またボールペンのインクがなくなってしまった時もありました。こんな時に非常措置として録音がログの代わりになるのはとても助かります。また珍しい局との交信や友人の信号がどんな感じで受信できていたかを教えたり、教えてもらうのはとても楽しいと思います。「こんなに離れているのに強く入っていたね」とか「こんな弱い信号を良くとってくれたね」とか、何とも楽しい会話ですよね。

今回はIC-705の録音機能について紹介してみました。それではまた来月お会いしましょう。

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