アマチュア無線の今と昔
2025年12月1日掲載
連載37回目です。この記事が皆さんのお目にかかる時には、すでに師走になっています。1年ってとっても早いですね。最近つくづくそう思いますhi では、今回も原稿を進めて行きましょう。
カレンダーも最後の一枚となり、寒さも本格的になってきました。12月の異名(いみょう)といえば、誰もが一度は耳にしたことがある「師走(しわす)」です。「先生が走る?」と文字通りに受け取られがちなこの言葉ですが、実はいくつかの興味深い説があります。

12月を別名「師走」といいます
・なぜ「師走」と呼ぶの?
「師走」という漢字が当てられた由来には諸説ありますが、ここでは有名なものをいくつか挙げてみましょう。
①「師(僧侶)」が走り回る説
もっとも有名な説です。昔、年末になると「師(お坊さん)」が家々を回って、お経をあげる習慣がありました。普段は落ち着いているお坊さんでさえ、この時期は忙しくて走り回る様子から「師馳す(しはす)」となり、「師走」の字が当てられたと言われています。
②四季が果てる説
四季が終わり(果て)、一年が終わる月という意味の「四極(しはつ)」が変化したという説です。
③年が果てる説
「年が果てる(終わる)」という意味の「年果つ(としはつ)」が変化したという説もあります。
どの説が正しいかは定かではありませんが、年末の街の慌ただしい雰囲気には、確かに「誰もが走り出したくなるような」忙しさと活気がありますね。

師が走ると書いて師走
・12月の主な行事・歳時記
忙しい時期だからこそ、季節の行事を大切にして、心にゆとりを持ちたいものです。
①事始め・すす払い(12月13日)
「お正月を迎える準備を始める日」とされています。昔はこの日に江戸城の「すす払い(大掃除)」が行われていました。現代でも、この日を境に少しずつ大掃除を始めると、年末に慌てずに済みますね。

1年の感謝を込めてシャックも大掃除しましょうhi
②冬至(12月21日頃)
一年で最も昼が短く、夜が長い日です。日本では古くから「ん」のつく食べ物(南瓜=なんきん、蓮根=れんこん など)を食べると運気が上がると言われています。かぼちゃを食べて栄養をつけ、柚子湯に入って体を温め、無病息災を祈りましょう。

冬至といえば柚子湯にかぼちゃですねhi
③クリスマス(12月25日)
日本の冬を彩る一大イベントです。街はイルミネーションで輝き、大人も子供も心が弾みます。もともとはキリストの降誕祭ですが、今では家族や友人、恋人と過ごす大切な日として定着しています。アパマンハムのムセンと車(第38回)に巨大クリスマスツリーのご紹介をしていますので、ぜひご覧ください。

すっかり冬の大イベントになりましたね
④大晦日(12月31日)
一年の締めくくりです。一年の災厄を断ち切るという意味を込めて「年越しそば」を食べ、除夜の鐘の音を聞きながら、来る新年に思いを馳せます。108つの煩悩を払う鐘の音は、日本の年末ならではの厳かな響きです。

除夜の鐘には煩悩を断ち切る意味があるそうです
「師走」という言葉通り、あっという間に過ぎ去ってしまう12月。仕事や家事に追われがちですが、温かい柚子湯に浸かったり、美味しいお蕎麦を食べたりして、季節の節目を味わってみてはいかがでしょうか。寒暖差が激しい時期ですので、皆様もどうぞご自愛いただき、よいお年をお迎えください。
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