アパマンハムのムセンと車
2025年10月15日掲載
連載37回目となります。10月に入りました。今年も残り3ヶ月を切っています。その割に10月にあるまじき暑さが続いています。私の住んでいる東京でも、まだまだ暑さが堪えます。とはいうものの、朝晩はひんやりしていて、下手すると風邪を引きそうになってしまいます。インフルエンザが流行っているようです。対策に手を抜かないようにしましょう。
移動運用だと朝晩は寒くなってしまうことが多いでしょうから、寒さ対策も忘れずにhi では、今回も原稿を進めていきましょう。
移動運用にもマスクを忘れずに!
移動運用するとQSLカードを発行するケースが多いと思います。昔はすべて紙カードでしたが、最近ではhQSLやeQSLといった電子QSLカードがごく身近になってきました。中には交信の事実を証明するLoTWなどもあり、アワードのためのカードは電子物だけでも十分となってきました。国内で紙カードの交換は、JARLを経由して行われることが一般的です。
私がアマチュア無線を再開した数年前から、JARL経由のカード転送に、1年くらいかかるようになっていました。30年前は、1ヶ月くらいで届いていたことを考えると、とても異常だと思います。
JARLに新人アマチュア無線家を引き込もうとしても、1年分の会費では、下手するとカードが1枚も届かない、なんてことが発生します。これじゃあ会費はボッタクリと言われても仕方ないですよねhi
JARLでも電子化は検討しているようですが、紙カードにこだわっているのか、なかなか進まないようにも思えます。さらに、現在、QSLカードを扱っている島根の会社との契約が切れるようです。中には、「しばらくJARL経由は送らないほうがいい」なんて言い出すOMさんもいて、どれが本当の話なのか、さっぱりわからなくなっています。もちろんJARLも何もしていないわけではなく、次の引受先を探していて、見積もりも取っているとのこと。私たち会員からすれば、これを機会に、転送スピードがもっと速くなってくれるといいなと思ってしまいますhi 実際にどうなるのか、注目して行きたいと思います。
個人的には紙カードには紙カードの、電子カードは電子カードの良さがあると思っています。現状、紙カードの良さを電子カードにも取り込む事を考えていると、なかなか話がややこしくなると思っています。カード交換はアワードのため、というなら、LoTWのようなシステムで、お互いにQSOが成立していますよ、という事で十分だと思います。もしアワードのためだけじゃなくて、QSLカードの交換を楽しみたい、というならば、紙カードやJPEGによる電子カードの交換も視野に入れたらよいかと思います。
要するに受け取り側が選択出来るといいんじゃないかと思ったりします。紙カードと電子カード、それにデータのみ、いずれも一長一短ありますので、相手が必要とする方式でカードを発行する、そういう世の中になれば、もっといいようにも思います。
(左)LoTWと(右)eQSLの画面
世の中は車中泊ブームが続いています。車中泊に適した車、それも軽自動車となると、最初に頭に浮かぶのは、スズキ エブリイやダイハツ ハイゼットカーゴ、それにホンダ N-VANなどに代表される軽バンではないでしょうか?
軽自動車の中ではトップクラスの室内空間がありますので、簡単なベッドを設置するだけで、車中泊を含めた移動運用には最適な車両です。しかし、いいことばかりではありません。いちばんの問題点は、中古車の値段が高いことです。高いということは、それなりに中古車の需要があるということになります。
特に海外に輸出されるケースが年々多くなってきており、値段が吊り上がっています。このような状況では、程度の良い、きれいな軽バンは、なかなか安価では手に入りません。そこで私のオススメは、トールワゴンです。具体的には、スズキ スペーシア、ダイハツ WAKE、ホンダ N-BOX、日産 デイズルークスなどです。
移動運用で使えるトールワゴン 左からスペーシア、N-BOX、ルークス
N-BOXは日本で一番売れている車です。中古車市場にも大量にタマが溢れております。新車だけじゃなく、中古車も人気が高いです。では、安く手に入れるには、どの当たりを狙えばいいのか?
中古車として値がこなれているのは、10年落ちくらいのスズキ パレット、日産 ルークス、ダイハツ タントといったところでしょうか。この辺であれば、コミコミ20万円くらいから手にはいると思います。広さは十分。特にリヤシートを畳んでしまえば、軽バンにも勝るとも劣らない広さが出現します。
一人で車中泊をしながら移動運用をするには十分な広さだと思います。これらの車種は、どれもリヤドアがスライド式になっています。そのため、リヤシートをいちばん下げると、非常に広い車内空間が拡がります。すると、前回ご案内したテーブルも楽勝で置くことができます。
これから移動用に軽自動車を買おうと思っているなら、ぜひ検討に加えてみてはいかがでしょうか?
日産 ルークスの荷室とリヤシート
最後に、私なりの選ぶポイントをご紹介します。
・山道や高速を走ることが多いのでターボ付が良い。
・リヤスライドドアは電動の物があるが、運転席側のリヤドアは、電動では無く手動式が良い。
・燃費は悪化するが、FFよりも4WDを選ぶと、冬の雪道や凍結路も安心である(スタッドレス必須)。
スペーシアのR06A型ターボエンジン 燃費もいいです
ダンロップからオールシーズンタイヤのスグレモノが発売になりました。その名は「シンクロウェザー」。今までは上記で紹介した軽自動車に適したサイズはなかったのですが、今年の冬からいよいよ発売になるそうです。
今までのオールシーズンタイヤは、夏タイヤと比較してドライのグリップ力が落ちる、スタッドレスタイヤと比較して雪や氷上のグリップ力が落ちると、どっちつかずの中途半端なものが多かったように思います。ところが、このシンクロウェザーは、夏タイヤ、スタッドレスタイヤのいずれにも遜色ない性能を出しているそうです。
私もこの話を耳にした時に、半信半疑でしたが、YouTubeなどの動画やWebサイトの説明を読んでいくと、これは試してみる価値がありそうだと思うようになりました。私はこの秋から冬に向けて車両の準備を進めています。集合住宅住まいでは、タイヤ2セット持ちは、スペースの関係で非常に難しいので、オールシーズンタイヤに注目していました。さっそくこの冬に試してみたいと思っています。
ダンロップ シンクロウェザー(住友ゴムグループWebサイトより)
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
アパマンハムのムセンと車 バックナンバー
アマチュア無線関連機関/団体
各総合通信局/総合通信事務所
アマチュア無線機器メーカー(JAIA会員)
©2025 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.