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Summits On The Air (SOTA)の楽しみ

その96 SOTA日本支部設立10周年-5

JH0CJH・JA1CTV 川内徹

2025年10月15日掲載

あれだけ暑かった夏はどこに行ってしまったのかと思うほど涼しい日が続いています。みなさまお元気でしょうか? 急に涼しくなり体調を壊されないようご注意ください。山もだいぶ涼しくなってきました。

暑い夏はなかなか山に行く気も起きなかったかもしれませんが、これからは短い秋にはなりますが山行には一番いい季節になります。しかし、毎年注意喚起をしていることですが、この秋が一番、山での遭難や事故の多い季節にもなります。山の上ではすでに初冬が始まっているところもあります。天気の良いときは快適ですが、いったん崩れたらすぐに冬のような寒さになり、低体温症になる人が多くなります。くれぐれも自然を侮ることの無いよう注意して秋の山を楽しみましょう。

SOTA日本支部は今年の6月1日で発足してから10年となりました。これもSOTAを楽しみ、そして参加することで盛り上げていただいた皆様のおかげです。今回もSOTA日本支部の10年を振り返ってみたいと思います。

SOTA日本支部10周年アワード


先月はSOTAの毎年定期的に実施しているイベントについてご紹介しました。今回は毎月この記事の中で文末に紹介させてもらっている「SOTA日本支部設立10周年記念アワード」についてです。

SOTA日本支部の運営に積極的に参加いただいている方からSOTA日本支部設立10周年に当たる今年、何かを企画しようということでいろいろと考えました。記念局運用なども考えたのですが、現在1年にも渡るような長期間での記念局の許可が下りないという情報も関係者からいただき、いろいろと考える中でSOTAの日本支部だけのアワードを10周年にかけて企画しようということで始まりました。

スタートは6月1日で今年の12月31日23:59までの期間に実施されます。このアワードは山から運用するアクティベータ―部門と追いかけるチェイサー部門の2つのコースがあります。それぞれのルールは次のようになっています。

(1) アクティベータ―部門
期間中、異なる10座*1にてそれぞれ10局以上の異なるアマチュア局*2と交信し、SOTAデータベースにログをアップロードした局に対して表彰する。表彰状はPDFにて送付する。

  • *1 アクティベーションポイントが付与されるものに限る。ただし今年の6月1日以前に一度アクティベートしているサミットの場合、つまり2回目以降のアクティベートの場合、SOTAデータベース上ではポイントは付きませんが、このアワードプログラムの中では1回目のアクティベーションとしてカウントされます。下の例をご参照ください。


  • *2 異なる10局のアマチュア局とはコールサインが異なる局。“/P”や“/1”などのサフィックスの違いはカウント対象としない。また異なる10局のカウントはSOTAのルールと同様にUTCの日付です。日本時間の9時AMを跨いでしまうと10局にならない可能性がありますのでご注意ください。

(2) チェイサー部門
期間中、ある山からアクティベートしている異なる10局のアマチュア局*3と交信し、SOTAデータベースにログをアップロードした局に対して表彰する。例えば期間中にJA-KN-006大山でアクティベートしている異なる10局と交信する。表彰状はPDFにて送付する。

  • *3 異なる10局のアマチュア局とはコールサインが異なる局。“/P”や“/1”などのサフィックスの違いはカウント対象としない。またSOTAデータベースでは1日のうちにひとつのサミットでのアクティベーションは1回だけでコールサインが異なる局でもチェイサーポイントは付与されませんが、このアワードプログラムの中では異なる局としてカウントされます。下の例をご参照ください。


その他の注意事項

  • ①SOTAのルールに従って運用すること。
  • ②別途ログの提出は必要ありません。通常のSOTA運用通りログをSOTAデータベースにアップロードすることが必要です。
  • ③ログのSOTAデータベースへのアップロードは2026年1月31日までに完了すること。このアワードは参加登録が必要でSOTA日本支部のページ(SOTA日本支部10周年アワードのページ)から登録が可能です。

なお、今年のハムフェアにて、チェイサー部門のほうは達成が難しいのではないかという声を聞き、あと何局との交信で達成できるというような場合に備えてリクエストをSOTA日本支部として受けることにしました。このリクエストも上記と同じくSOTA日本支部のホームページから送ることができます。いただいたリクエストはSOTA日本支部のコミュニティ内で要求者の情報は開示せず共有します。これはリクエストした山頂からの運用が保障されるものではありませんが実際にアクティベータ―の方が次の山行予定に入れてアワード達成となったケースが出てきております。

今年も残り3か月となりました、アワード達成を目指して、そして安全にくれぐれも注意してSOTA運用を楽しみましょう。

SOTA日本支部ではSlackを使ったコミュニティプラットフォームがあります。すでに100人以上のSOTA愛好家の方々が参加されています。このコミュニティに新たに参加をご希望の方は私宛のメール、ja1ctvアットマークjarl.comでも結構ですし、SOTA日本支部ホームページの問合せのページから連絡を頂いても結構です。登録案内を送らせていただきます。

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