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2025年10月15日掲載
2025年10月7日、広島県東広島市で古民家カフェに併設されたラジオ博物館 東広島の開館式が秋晴れの中行われ本格オープンした。本式典の主催はシャープ社友会広島支部ラジオ愛好会、共催はシャープ社友会本部ラジオ愛好者同好会、後援はシャープ社友会本部とシャープ社友会広島支部だった。
手前がカフェ、奥が博物館
母屋には2024年7月29日にオープンした古民家カフェ「ゆーみん」があり、納屋には博物館が開設されている。これらの建物は3年前にJA4DPL吉房氏が入手し、自身の手によりリフォームしたものだ。カフェではランチなども楽しめるという。そして納屋の博物館では主にJA3AER荒川氏が20年にわたる海外赴任時を含め長年にわたり収集した1910年代の蓄音機や、1920年代から1950年代までの、鉱石ラジオを含むラジオ受信機の荒川コレクションを始め、他の寄贈者による昭和のステレオなどが動作するように修理が施され展示されている。
1階
2階
納屋1階の片隅には修理屋工房もあり、取材時にはオープンリールデッキが修理中であったが、手先が器用である吉房氏によると、包丁研ぎからラジオなどの電化製品、草刈り機などのエンジンの物まで様々な修理に対応できるそうだ。
この地に博物館を開設したのは、2018年の大阪のシャープ社友会本部のラジオ愛好者同好会とシャープ社友会広島支部の合同ミーティングで、大阪のラジオ愛好者同好会の荒川氏から、収集したアンティークコレクションをはじめとする貴重なものを展示する施設としてラジオ博物館を作ろうという話があがったのが発端だった。
1967年にシャープ株式会社(当時 早川電機工業株式会社)が東広島市に広島工場を建設し、ラジオやオーディオ関連の開発・設計・生産をしていたことと、定年後もシャープ社友会広島支部のメンバーが近隣に多く住んでいることから選ばれたという。そしてこのような流れのある東広島市でラジオなどの歴史や技術を伝えるために博物館が必要と考える有志を募り設立に至ったという。
そして地域住民の協力で運営して地域の活性化の社会貢献、ラジオなどの歴史的に貴重な実物の資料として展示、保管、維持をしていき、実際に触れたり聴いたりできる場となればと言う事だった。
開館式では、館長 吉房氏の開館に至るまでの経緯や参加者への挨拶、コレクター代表として荒川氏、東広島市長(代理)河内支所地域振興課 水野課長、シャープ社友会広島支部代表 長谷川氏、HB9JOE Andy氏、R1BIG Raisa氏の挨拶があった。また当日参加できなかった関係者からのメッセージの紹介があった。
ラジオ博物館館長 吉房氏
その後場所を博物館前に移しテープカットの後、参加者による博物館の見学会が行われた。
テープカットの様子
左よりR1BIG Raisa氏、長谷川氏、荒川氏、吉房館長、水野課長
1階
2階
荒川氏による解説
見学会のあと、大阪のシャープ社友会本部のラジオ愛好者同好会会長のJO3QVT藤林氏から博物館設立賛同者を代表して吉房館長へ感謝状と館長の角印が渡された。
(左)吉房館長、(右)藤林会長
また荒川氏による「蓄音機とラジオの荒川コレクション -1900~1950年代-」と題した記念講演が行われた。講演では蓄音機やラジオの歴史やコレクションの入手経緯などの紹介があった。
荒川氏による講演
参加者全員での記念撮影
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