Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~
2026年1月15日掲載

こんにちは、Masacoです♪ 新しい年、2026年が始まりました!! 皆さんはどんなお正月を過ごされましたか?
私の去年を振り返ると、大阪・関西万博会場の特別記念局「8K3EXPO」で、会場のスタッフとして、また8月に行ったARISSスクールコンタクトでコントロールオペレーターをさせていただいたのが一番の夏の思い出です♪ そして1月の大阪コンサート、11月に故郷の兵庫県明石市で子午線ホールコンサートが開催でき、歌を通してたくさんの方と繋がることができました♪ いろいろなお仕事を経験していますが、全ては人との繋がりで生かされているという実感・・・。一つ一つが色濃く、心の映像に残っていて、あっという間に過ぎた2025年でした。
何事も熱量をもって1人1人に伝えると、その情熱とエネルギーは絶対に相手の方に伝わるということ、そして誰よりも動くことで何かが変わる、開ける道がある・・・ という思いの中で、さらに動き続けます(笑)。あと、どんなことがあっても、プラス思考へ切り替える習慣(笑)、角度を変えて見ると、また違った見え方があって、不思議だけど自然といい流れになってくるんですよ~。良い気の巡りに乗って、今年もワクワクする方へ!!! 楽しみで仕方ありません。2026年も応援よろしくおねがいいたします! 人生は一度です♪ 後悔のないように一緒に心が晴れる時間を共有しましょう♪
さて今回は、アマチュア無線を活用して、災害時に備えた訓練やボランティア活動を行っている、和歌山県赤十字特別救護隊の皆さんを訪問したときのことをご紹介します!

最近は大きな地震や台風、豪雨などが多くて心配ですね・・・。大きな災害が発生したときに、被災地にいち早く入り、被災された皆さんの救護にあたるとともに、避難所での生活や平穏な日常を取り戻すためのサポートをしている全国的組織が日本赤十字社です。
その活動には、たくさんのボランティアが参加しています。今回お邪魔した「和歌山県赤十字特別救護隊」は、日本赤十字社和歌山県支部直轄の「特殊奉仕団」の1つとして、支部が行う日本赤十字社の活動にボランティアとして参加しているそうです。
というわけで、私は2025年9月のある日、和歌山市内にある日本赤十字社和歌山県支部で行われた特別救護隊のミーティングに参加させていただきました!
和歌山市の中心部にある日本赤十字社和歌山県支部は、9階建ての大きな建物です。お邪魔したのは日曜日で、正面玄関は閉まっていましたが、通用口の前で特別救護隊の事務局長(副委員長)でいらっしゃる大林さん(JE3WZF)が待っていてくださいました。

日本赤十字社和歌山県支部の建物。近くには日本赤十字社和歌山医療センターもあります

正面玄関前に着きました♪
「Masacoさん、お待ちしていました!」
--大林さん、お久しぶりです! 今日はよろしくお願いします。
大林さんは、この連載「Masacoのむせんのせかい」の第70話で、エフエム和歌山と和歌山七番丁430レピータ管理団体を訪問したときに、管理団体のお一人として、お話を伺ったことがあるんですよ♪
さっそく通用口から建物の中へ。1階には日本赤十字社和歌山県支部の展示コーナーが設けられています。

1階の展示コーナーを見学。日本赤十字社和歌山県支部の歩みがわかる資料がたくさんありました
そこには、和歌山県支部が全国にある日本赤十字社の支部のひとつとして、1888年に和歌山委員部として誕生してから、これまでの歩みがわかる年表や資料と、代表的な活動例として、1890年に親善使節団を乗せたトルコ軍艦が台風に遭い、和歌山県串本沖で座礁・沈没し587名が犠牲になった海難事故の救助活動、昭和の時代に発生した大きな台風や水害、大地震、大火、伝染病などの際の救護活動の写真や資料がたくさん展示されていました。

「日本赤十字社和歌山県支部のあゆみ」の年表です

1946年12月に発生した、マグニチュード8.0の「昭和南海大地震」の活動記録です
1963年に発生した「紀州大水害」(死者615名、行方不明431名、負傷者894名)の資料には、水害で氾濫する河川を1本の鉄線だけを頼りに渡りきり、患者の診察や被災者の救護にあたる赤十字隊員の写真もあり、本当に胸を打たれました。「我が身を省みず」というのは、まさにこういう活動のことを言うのだと思います。

1963年に発生した「紀州大水害」の活動記録。濁流の有田川を鉄線1本で渡りきり、救護に当たったことが報告されています
1階の奥には「無線室」があり、ここで和歌山県赤十字特別救護隊の皆さんが私を出迎えてくださいました。壁には無線機がズラリと並んでいます!!

1階奥の無線室で、赤十字特別救護隊の皆さんに迎えていただきました!
--皆さん、今日はよろしくお願いします! クラブ局は「JA3YQJ」と「JA3ZBG」の2つがあるのですね。
「はい。JA3YQJは移動する局で50W出力です。JA3ZBGは本部局として運用している200W出力の固定局です」

JA3YQJとJA3ZBGの運用卓。HFから1200MHz帯まで、さまざまな無線機がセッティングされています
設置されている無線機は固定機だけでなく、D-STARなどのモービル機、そしてハンディ機もありました。一部の無線機は停電時も非常電源で運用できるようにセットされ、ハンディ機はいつでも持ち出せるように充電を終え、アンテナやハンドマイクがセットされた状態でたくさん置かれています。

充電を終え、アンテナとスピーカーマイクをセットした状態のハンディ機がたくさん置かれていました
ここで改めて和歌山県赤十字特別救護隊のことを伺いました。
和歌山県赤十字特別救護隊の前身は、先ほど展示コーナーで写真を見せていただいた「紀州大水害」の翌年、1964年に発足した「和歌山県無線赤十字奉仕団」だそうです。クラブ局のJA3YQJは1968年、本部固定局のJA3ZBGは1971年にそれぞれ開局しました。
当時は携帯電話もない時代だったので、災害が発生したときの連絡手段確保がとても重要で、和歌山県無線赤十字奉仕団は災害時の通信網(臨時救護所との無線通信など)を広げることを目的に結成しましたが、平時は自分たちの技術をいかしたボランティア活動をすることになり、社会福祉施設などのテレビの巡回診断、県や市の防災訓練での非常通信訓練、警察、消防、海上保安庁と共に水難者の捜索、海上の船舶の負傷者救護の際に現場での無線連絡、交通事故の患者救護、緊急血液の手配と運搬などを行ったこともあったそうです。
やがて非常通信だけではなく、災害時の救護活動にも活躍することになったことや、団員数が70名になったことから、幅広い活動に対応するための組織改革を行い、1970年9月に現在の「和歌山県赤十字特別救護隊」として再結成したそうです。

和歌山県赤十字特別救護隊として再結成したときに寄贈を受けた「隊旗」です
隊員数は、最大90名くらいの時もありましたが、アマチュア無線家の減少や高齢化等で、現在は22名です。特別救護隊長(無線奉仕団委員長)であり、日本消防協会の前副会長でもある井尻智久さんをはじめ、全員がアマチュア無線技士の有資格者で、中にはプロ資格(1陸技、2陸技など)をお持ちの方もいらっしゃいます!
ふだんのお仕事は会社員、公務員、自営業、農業といった方が多く、年配の隊員の方の中には、現役時代に教員、警察官、消防官、自衛官、獣医師だったという方もいらっしゃって、こうした専門の技術や知識を持つ人たちが、アマチュア無線による情報収集と、物資搬送をはじめとする和歌山県支部が行うさまざまな災害救護活動の支援を行っています。

無線室の壁には、たくさんの表彰状や感謝状、その下には無線局免許状が掲示されていました
ふだんは定期的な活動として、「全国の特殊赤十字奉仕団(無線奉仕団)との短波帯での通信訓練」「救護班(医療)が実施する、赤十字ブロック訓練に赤十字ボランティアとして参加」「自治体等の防災訓練への参加」「夏祭りなどの地域行事の医療チームへの支援」「特別救護隊主催の野外訓練(移動アマチュア無線局の設営・運営、炊出し等)」「スキル向上訓練」などを行っているそうですよ。

2024年6月に開催された「第28回日本赤十字社第4ブロック合同災害訓練」では、業務無線局の設営、アマチュア無線(144MHz帯)を使った救援物資等の搬送報告、7MHz帯を使った全国アマチュア無線通信訓練などを担当したそうです(和歌山県赤十字特別救護隊画像掲示板より)

「第28回日本赤十字社第4ブロック合同災害訓練」で行った全国向け通信訓練の参加風景(和歌山県赤十字特別救護隊画像掲示板より)
--和歌山県支部直轄の特殊奉仕団は、いくつあるのでしょうか?
「全部で3つあります。1つは私たちの無線奉仕団(和歌山県赤十字特別救護隊)です。それから盲学校やボランティアグループなどと連携して、視覚障害児童・生徒への支援活動を行う障害者支援赤十字奉仕団(グループあかり)、もう1つは救急法などの指導員が集まり、救急法などの講習と普及を行っている安全赤十字奉仕団です。どれも特別なスキルを持った隊員がメンバーになって活動しています」

日本赤十字社和歌山県支部のホームページ。さまざまなボランティアの種類を説明。特殊奉仕団のこともわかります(https://www.jrc.or.jp/chapter/wakayama/volunteer/)
--特別救護隊の入団資格はあるのですか?
「“困っている、苦しんでいる人の役に立ちたい”という赤十字の思いを結集し、赤十字ボランティア活動を行うことに理解をしていただくことは必要ですが、特に入隊時に必要な資格はありません。入隊後にアマチュア無線と赤十字救急法救急員の資格を取得するように勧めています」
--2021年の電波法令改正で、アマチュア無線が地域貢献活動やボランティア活動の通信にも使えるようになりましたが、活動に変化はありましたか?
「法改正前は、目的外通信とならないように留意して、平時の活動時は利用を制限していましたが、改正後はボランティア活動での利用が認められたので、より活動に即した利用が可能になりました」
--それは良かったですね!!
次ページは「装備満載の無線車を拝見!」
Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~ バックナンバー
アマチュア無線関連機関/団体
各総合通信局/総合通信事務所
アマチュア無線機器メーカー(JAIA会員)
©2026 月刊FBニュース編集部 All Rights Reserved.