Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~
2026年1月15日掲載

大林さんと、日本赤十字社和歌山県支部事業推進課長の小森さんのご案内で、日本赤十字社の無線車や屋上のアンテナなどを見せていただくことになりました!
まずは建物1階にある車庫へ! シャッターをガラガラっとオープンすると、赤白お揃いのカラーに塗り分けた和歌山県支部の車両が何台も駐車していました。

車庫の奥に無線車が駐車! 緊急時に備えて赤色灯も装備しています
「このマイクロバスが無線車です」
--わあ~、大きいですね! 屋根の上にはアンテナがいっぱい!!

無線車はマイクロバスがベース。かなり大きいです!

屋根の上にはさまざまなアンテナが取り付けられています
運転席にはID-4100が取り付けられています。そして運転席の後ろには大きなラックがあって、IC-7200M、IC-7000M、ID-1と日本赤十字社の業務用無線機を配置。さらにアンテナ切り替え器やアンテナチューナー、拡声器なども組み込まれていました。

運転席の近くにはID-4100をセット!

運転席の後ろには無線機やスピーカー、電源、拡声器などを組み込んだラックがあります!
マイクロバスは太い伸縮式のアンテナポールも装備していて、スイッチ1つで昇降できるようになっています。
--HFから1200MHzまで無線機があって、アンテナポールは昇降式で、本当に頼もしいですね!
「一番良いのは、この車両が活躍するような災害が起きないことですが、日本赤十字社の使命を考え、備えは万全にしておく必要があります」

無線車の訓練参加風景。太い伸縮式ポールを伸ばしてアンテナを取り付けています(和歌山県赤十字特別救護隊画像掲示板より)
屋上に行く前に、途中階にある和室を見せていただきました。一見すると普通の大広間のような感じですが、実はここからも無線のオペレートができるように、無線機が常備され、屋上にあるアンテナからのケーブルが引き込まれていました。

途中階にある和室にもアンテナケーブルを引き込み、無線機がセットされていました
それだけではなく、押し入れには寝袋やまくらなどが入った箱がたくさん!! 小森さんに伺ったら、この和室は災害時に避難者を受け入れたり、対応する職員やボランティアの皆さんが仮眠したりできるような準備が整っているそうです!

和室にはいざという場合に備えて、寝袋やまくらも用意されています
いよいよ10階の屋上へ! 赤十字マークのすぐ上にある四角い鉄塔には、GPアンテナやスリーブアンテナなど、V/UHF用のものが9本、その下にはHFのワイヤーアンテナ(ツエップ、ダイポール)や50/144/430MHz帯のGPアンテナや垂直アンテナなどが取り付けられています。

屋上のアンテナ。四角い鉄塔の周辺にはV/UHF用を固定。その左右にはHFのワイヤーアンテナが展開されています

鉄塔の上部に固定されたアンテナです
--たくさんのアンテナが取り付けられていますね! D-STARレピータ局も設置しているのですか?
「ここにはD-STARレピータは設置していませんが、ここから和歌山城をはさんで800mぐらい離れたホテルの屋上に“和歌山七番丁430レピータ”があります」
--あ、そうでした! 前に「Masacoのむせんのせかい」で、そのレピータ局を見せていただきました!
「はい、和歌山市内に2局あるD-STARレピータの管理団体の代表者は、実はこの特別救護隊のメンバーで、管理団体のメンバーにも多くの隊員が参加しているんですよ」
--そうだったんですか!!
「そのうちの1局“和歌山430レピータ”を使って、本隊の無線局長である、JA3FRI山田さんが中心となって、毎週金曜日に特別救護隊のメンバー同士や、県内をはじめ全国の局とメリット交換を行っています。これは災害時に短波だけでなく、D-STARも活用できるようにする訓練を兼ねています」
--D-STARのゲート越えで、ハンディ機でも遠くと通信や画像交換ができるのは心強いですよね!!
「和歌山県は中央に山地があり、V/UHF帯の直接波で県内全域と交信するのは難しいため、いざというときに、各地にあるD-STARレピータの活用が欠かせないと思います」
次ページは「メンバーの皆さんにミニインタビュー」
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