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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第79回 湘南工科大学アマチュア無線部(JN1YQU)の皆さん

2026年6月15日掲載

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

アマチュア無線部の無線室を訪問!

研究施設の見学の後は、いよいよアマチュア無線部を訪問! 無線室のある3号館4階に向かいました。

無線室は情報学科の実習室の一角。凄いですよ! 整理整頓された4基のオペレートデスクがあって、IC-7610、IC-7300、IC-9700、IC-705にIC-905・・・、ちょっと離れたところには430MHz帯と1200MHz帯のD-STARレピータ装置(JP1YJV)も設置されていて、「ここはアイコムのショールームなの!?」という感じ。デスクの前にはたくさんの部員の皆さんが集まっていました。


アマチュア無線部の無線室を訪問。授業の合間に部員の皆さんが次々に集まってくださいました♪


整頓されたオペレートデスクにIC-9700、IC-7300、IC-7610が並んでいます!


左端のIC-905は1200/2400MHz帯で活躍中。中茂先生が開発したUSBIF4CWもあります!


430MHz帯と1200MHz帯D-STARのレピータ装置
コールサインは「JP1YJV」でDVモードの439.19MHzと1291.57MHz、DDモードの1290.625MHzで運用中

「今日は平日で、学年や学科によって授業のあるコマが違うので、途中で出席者が交代するかもしれませんが、よろしくお願いします!」

--いえいえ、こちらこそ。授業の合間に集まっていただいてありがとうございます!

さっそく中茂先生と部員の皆さんにアマチュア無線部のことを伺いました。

湘南工科大学アマチュア無線部は、大学名が「相模工業大学」だった1980年代に「相模工業学園アマチュア無線クラブ」として発足しました。しかし2000年代に入ると部員数が徐々に減り、2015年4月にはとうとう部員が0人になって活動を停止・・・。無線局免許も失効したそうです。


クラブ局 JN1YQUのQSLカード

しかし9年後の2024年5月に当時の4年生によって再開局を果たし、新入生が入部したことで活動を再開!! 取材日(2025年12月)現在の部員数は20名(4年生4名、2年生6名、1年生10名。そのうち有資格者は4名)で、ほとんどが情報学部の学生さんということでした。

部の活動ですが、毎週金曜日の昼休みに部室で定例のミーティング。皆さんからは「部員全員が仲良しで、ワイワイガヤガヤするのが楽しい」「お互いに背中を預けあえるような関係を築いていて、いざという時にはそれぞれが立ち上がり助けてくれるのがうれしいです」という感想が。お話していると、本当に皆さんの和気あいあいとした感じが伝わってきます。


皆さんとお話ししていると、明るく和気あいあいとした雰囲気が伝わってきます♪

そして各地のアマチュア無線イベントへのブース出展も積極的に行っていて、中茂先生が長年携わっている「USBIF4CW」のチームや、先ほど落雷の研究を見せていただいた成田先生の研究室と共同でブースを出展することもあるそうです。

無線イベントのブースでは、部の活動紹介のほか、部で開発した「モールス符号タイピングゲーム」「目指せ3アマ獲得ラインBot」の体験コーナーを設けて注目を集めています。ちなみに最新情報ですが、2026年は7月の「関西アマチュア無線フェスティバル」や、8月の「ハムフェア2026」にもブース出展を予定しているそうですよ!


「ハムフェア2025」のブースは成田先生の研究室と共同出展でした


2026年の「西日本ハムフェア」のブース出展風景

また移動運用も行っていて、2025年9月に静岡県伊豆市で7/18/144MHz帯で運用。2026年5月には静岡コンテストの参加で、静岡県田方郡函南町に移動したそうです。


2025年9月、静岡県伊豆市での移動運用風景

ちょっと珍しい活動としては、JARD(一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会)が主催する養成課程講習会の運営サポートも。今回の訪問後ですが、2026年2月末に大学内を会場に行われたJARDの4アマ講習会では18歳以下の受講者が5名もいたそうです!

そんなアマチュア無線部が、今一番力を入れている活動は「コンテスト」! 国内コンテストはもちろん海外コンテストも含め、年間12本前後のコンテストに参加、特に6~7月は2週間に1回のペースでコンテストに出場しているそうです。凄い!


2026年4月のALL JAコンテスト参加風景

最近の成績ですが、2024年の「全市全郡コンテスト」の電話マルチオペレーター・オールバンドで1位! 2025年のALL ASIAN DXコンテストは、CW部門がマルチオペレーター・シングルTXローパワーで日本第1位(U20でも1位)、PHONE部門ではマルチオペレーター・マルチTXローパワーはU20で1位になったほか、2025年7月の鹿児島コンテストは、県外局マルチオペレーター・マルチバンド電信で1位など、なかなかの成績です!


2025年のALL ASIAN DXコンテストの賞状。CW部門はマルチオペレーター・シングルTXローパワーで日本第1位(U20でも1位)になりました!

また10月の大学祭では、展示コーナーでモールス符号タイピングゲームやバルーンアート、活動紹介を行ったほか、なんと模擬店として本格的な手打ちうどんの「釜揚げ専門うどん店」を出店!! 1年生部員で“四国にルーツがあります”という小林さんが中心に頑張って、とても評判が良かったんですって。このお話を伺ったときも、部員の皆さんから「あのうどんは良かったね~」「小林さん頑張ったよね、ありがとう!」という温かい言葉が飛び交っていました!


2025年10月の大学祭(松稜祭)の展示コーナーです


大学祭の「モールス符号タイピングゲーム」のコーナーです

そして“部の目標は?”と尋ねたら「もっと上へ!! Plus Ultra!」というフレーズが返ってきました。“Plus Ultra”は「さらなる前進」という意味のラテン語で、スペインの国是となっているほか、人気アニメの中にも出てくるフレーズだそうですよ。わあ~、カッコイイ言葉だなあ!!

屋上でアンテナ拝見!

ここで自慢のアンテナを見せていただくために、3号館の屋上へ向かいました! 屋上はめちゃFBなロケーション! 南東には湘南海岸(辻堂海水浴場)や江の島、遠くには鎌倉や三浦半島の丘陵が見えます。西には丹沢の山並みや富士山も!


屋上から湘南のシンボル、江の島が見えます(望遠レンズで撮影)

その屋上にたくさんのアンテナが載った15m高の自立タワーが建っています。アンテナはHFが7/14/21/28MHz帯の4エレ八木(7MHz帯はダイポールとして動作)と3.5MHz帯のワイヤーダイポール、50MHz帯の6エレ八木、D-STARレピータ用の430MHz帯と1200MHz帯の2本の無指向性アンテナが取り付けられています。


屋上に建設されたタワーにはHFを中心にしたアンテナを取り付け
右はその説明です(アマチュア無線部作成)

また、屋上のフェンスには144/430/1200MHz帯の3バンドGPを取り付け。コンテストなどで運用するときは、さらに追加のアンテナを仮設することもあるそうです。


左は常設の144/430/1200MHz帯GPアンテナと2400MHz帯コーリニアアンテナ
コンテストのときには右のようにアンテナを増設することもあるそうです

モールス符号タイピングゲームを体験

ここで恒例のMasacoのチャレンジタイム! 今回は部で開発した「モールス符号タイピングゲーム」に挑戦しました。私が案内された机の上にはパソコンと小さな基板、それにモールス通信用のパドルが用意されています。部長の宮澤さんが説明してくださいました。


モールス符号タイピングゲームで使うパドルとキーヤーユニットです

--これはどういうゲームなのですか?

「普通のタイピングゲームは、ディスプレイに表示された文字をキーボードで打ちますが、それをモールス信号でできるようにしたゲームです。ディスプレイに表示された英単語を、このパドルで正確に打ってください。正しく入力できるとスコアが上がっていきますが、出題される文字もだんだん長くなっていきます。時間は1分間です」

--え、大丈夫かしら・・・。ちょっとモールス符号のカンペを置かせてください(汗)。

「では、スタートしますね」

すると、ディスプレイに「X」の文字が登場。簡単♪ と思って「ツートトツー」と打つと、自分が打った文字がディスプレイに表示され、正解だとスコアが上がります。

--次は「AM」ね。えーっと(トツー、ツーツー)で正解! え、今度は「FT8」! 数字も出るの!?

と、焦りながらクリアしていくと、どんどん文字数が増えていき「KILO」や「LONDON」とか、だんだん長くて面倒な文字が出題されるようになりました。モールス符号を間違うと、正確に打ち終わるまで次の単語に進むことができません・・・。


モールス符号タイピングゲームに挑戦中! 最初の出題は1文字とか2文字で簡単なんです。クリアすると単語がどんどん長くなっていきます(汗)

「はい、そこまでです。Masacoさんのスコアは3点ですね」

--え~! このゲーム、絶対に挑戦者のことを見ているでしょ?“お前、できるな?”と思われたら、急に難しくなった! 宮澤さ~ん、お手本を見せてください!

と、宮澤さんに交代したら、「NEW YEAR PARTY」とかの長~い単語もニコニコしながらクリア、スコアはあっという間に16点(無線部の歴代ハイスコア更新)になりました。さすがは部長!


表示された単語をサクサクと打っていく宮澤さん。さすがです!

これは絶対、無線イベントのときに挑戦すると盛り上がります!「ハムフェア2025」のブースに展示したら、いろいろな大学の無線部員が何度も挑戦に来てくれて“大学対抗モールス合戦”みたいになってしまったとか! 熱くなるのがわかるわ~(笑)。読者の皆さんも無線イベントで見かけたら、挑戦してみてください♪


「ハムフェア2025」で展示したモールス符号タイピングゲーム。いろいろな大学の無線部員が何度も挑戦に来てくれたそうです

もう一つ、アマチュア無線部では、SNS(LINE)を使って3アマの資格取得をサポートする「目指せ3アマ 試験対策Bot」というボットも運営しているそうで、こちらも試させていただきました。LINEで届く3アマの試験問題をどんどん答えていくというもので、とても完成度が高いもので、3アマを目指す人にはオススメです!


「目指せ3アマ 試験対策Bot」。ちょっと時間のあるときにゲーム感覚で勉強できるのが良いですね!

次ページは「皆さんにミニインタビュー!」

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