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おきらくゴク楽自己くんれん

その17 軽トラック荷台に載せる移動運用シャックを作る-4

JF3LCH 永井博雄

皆さん、こんにちは。製作中の軽トラック荷台に載せる移動運用シャック。早いもので記事が4回目を迎えました。製作作業はあまり捗っておらず、読者のみなさんから「進捗が遅い!」と怒られないか焦ってしまいます。組立家具くらいしか木工の経験がない現役世代の筆者ですのである程度は大目に見ていただければと思います。天候をみて時間調整しながらコツコツと作業を進めています。


言い訳ばかりになりますが、最近は天候が安定しない日が多く、晴れたかと思えば突然激しい雨が降ってくるといった具合。雨を避けるためにブルーシートを慌ててかぶせると雨が止むといったことが続き、なかなか作業が進まず精神的肉体的に困憊ぎみです。

1. 断熱材切り貼り作業

これは室内で天候を気にせずにできる作業です。スタイロフォームというポリスチレン樹脂で無数の独立した気泡で構成された材料を使うことにしました。多くの断熱材の中では入手しやすい上に価格が安く断熱性能が高いものです。安価とはいえ最近の価格高騰で30mm厚さの1920mm×810mm 1枚で1600円を超えています。この作業では6枚程度が必要ですからなかなかの費用になってしまいます。思い切って断熱材なしで、とも考えましたが暑さ寒さの対策と何よりもシェル内外の温度差で結露が発生し木材が腐りやすくなることと、カビの発生を防ぐ為に必要と感じ外すことはできませんでした。


断熱材貼り付け作業中

スタイロフォームの切断はカッターナイフでOKです。しかし不器用な私にはでピッタリ合わせて切ることができず何度も切っては中に入ってはめるも合わずまた外に出て切る、を繰り返しこの作業に2週間にわたり土日いっぱいを使ってしまいました。また切れ端が大量に発生。これも有効利用しないと僅か一区画の断熱の為にもう一枚購入しないといけないところでしたが秘儀「テトリス貼り」で材料代節約に努めました。(笑)


半端な材料で貼り方を工夫し材料代節約

2. 窓の作り方

窓枠には1×4材(89mm幅)を使いました。壁厚が49.5mmになる予定ですのでちょっとした出窓のようなスペースを作ることができました。これで限られた室内スペースをすこしだけ広く感じさせる効果があるような、ないようなです。(笑)


運転席後ろの窓枠


横の窓枠

窓枠の固定にはネジを使うと頭が見えるので隠し釘を使いました。これまでこういう便利な物の存在を知りませんでしたが、枠の固定方法を調べていて初めて知り使いたくなりました。


隠し釘


青い樹脂部分まで打ち込んで(左)、ハンマーで樹脂部を折る(右)と釘が見えなくなります。
写真では打ちこみが足らず少し残ってしまいました。上から叩けば問題ありません。

窓を作る。と決めてから一番問題だったのは、何を使うか? でした。ガラスだと走行中などに割れてしまう可能性が無視できないので代わりの材料を探し続けていました。割れる危険性が少ない材料として自作キャンピングカーでよく使われているのはアクリルです。しかしこれは案外高価なものでした。厚さと大きさによりますが5~7千円程度が当たり前のようです。代わりに使えるいい材料はないか? いろいろ探しているとポリカーボネートを中空構造にして丈夫にした「ハモニカーボ」と呼ばれる材料を見つけました。


アクリルの代わりに窓に使う「ハモニカーボ」

少し施工方法に注意が必要ですがカッターナイフで切ることが出来て加工も簡単。しかも大変丈夫でガラスのように割れる心配がありません。中空構造なので向こう側がクリアに見えませんがこれはプライシーが守られるとポジティブにとらえることにしました。大きさ1920mm×810mmのサイズが2千円以下で購入することが出来ます。窓2枚分を切り出しても残りが大量に余るので何に使うか悩んでしまうほどです。


運転席後側の窓

運転席後ろの窓は開け閉めできなくてもいいのでいわゆるハメ殺しにしました。窓枠の内側に発泡目地棒を取付け、ハモニカーボをはめてネジで止め、ぐるりとコーキング材で防水しました。横の窓は換気の為に開閉させたいのですが、どのように取り付けるのか検討に時間がかかってまだ空いたままになっています。

3. 防水&塗装作業

コーキング材を天板とパネルの継ぎ目に施して防水しその後に塗装作業をしました。


パネル継ぎ目をコーキング

コーキング材には上から塗料を塗ることができる変成シリコンコーキング材を使います。ネジ頭にもシールすることで外部から水の侵入を防ぎます。


塗装作業後

塗料にはホームセンターで見つけた「水性シリコン多用途」という一番安価な塗料を使いました。重ね塗りの必要がなく(不向き?)、簡単に塗ることが出来るのですが、この日の天候が大変不安定で、晴れていたと思えば突然大雨になるような状況でカバーを掛けたり外したりと5回も繰り返す大変な作業となりました。

4. 出入口ドアの検討

塗装が終わったら後ろに残った出入口のドアをどうするかです。


出入口下部のトラックあおり部分回避の工夫

自作軽トラキャンピングカーを作っている皆さんの情報によると「あおりは不要」と取り外して荷台から法定制限以内にはみ出させて出入り口には普通開きのドアにされている方が多いようです。しかし私の場合、普通にトラックとしての用途も残しておきたいのであおりを取り外すことができないので悩んでおりました。というのもそんなことは少ないとは思いますが、万一、中にいる時に外であおりを上げられてしまうと普通のドアの場合、中の人が出ることが出来なくなってしまうからです。それを防ぐためにどうすればいいか? 悩んだ末の結論はあおりが上がった状態で出入りすることができる方法となりました。

出入口のあおり高さの部分が下に開きその上の部分は上にはね上げる。観音開きを横にしたような斬新な方式を採用することにしました。上に跳ね上げた部分はポールで支えることにより雨よけとしての役割を担うことも考えています。


上下に観音開きする出入口

5. ハムフェアが迫る

製作当初思い描いていた予定では、フィールドデーコンテストで移動運用の初陣を飾り、その後3年ぶり開催されるハムフェアにこれで乗り込んで埼玉県移動(自己未移動運用県)のほか、移動運用三昧してから帰ろうと考えていたのですがフィールドデーコンテストに間に合わなかったどころかハムフェアにも全然間に合いません。そんな予定を立てていたのでハムフェア行きの切符も宿も予約を取っていませんでした。10日ほど前になって宿を取ろうと調べましたが、いい宿は全て満室で取ることが出来ずハムフェア行きはあきらめかけていました。

そんなハムフェアの3日前、ふと考えたのが屋根・横の窓・無線運用装備・内装などは未だですが、応急作業を施せば軽トラにシェルを載せて走り、室内では寝るだけ、とすればハムフェアに行けるのではないか? と考えるようなりました。そんな邪(よこしま)な考えがよぎった後の顛末は来月号をお楽しみに。

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次号は 12月 1日(木) に公開予定

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