アマチュア無線の今と昔
2026年11月2日掲載
連載48回目になります。今年も残すところあと2か月です。早いですね~hi。街ではクリスマス商戦が始まり、そこらじゅうでクリスマスツリーが見られる季節です。とはいえ、この原稿を書いている時、大阪では30度を記録したとか。一体どうなってるんでしょうね。そんなこんなで、今回も原稿を進めていきましょうhi

この時期に30度オーバーとは
今年の最後を飾る、JARL主催の4大国内コンテストの全市全郡コンテストですが、復活してから毎年参加しています。思うところを徒然なるままに書いてみたいと思います。
①参加局数が少ない
毎年毎年参加局が減っているように感じます。特に顕著なのが21MHzとか50MHz。昔はもっと局数がいたと思うんですけどねぇ。40年ほど前に28MHz個人電信でフィールドデーに参加したときは、200局以上QSOできましたが、今回は3桁に乗るかどうか。個人と社団の違いはありますが、ちょっと寂しいですよね。
②コンテストナンバーが長いのでCWのスピードがゆっくり目
オールJAとかと比べると、CWの速度がちょっと遅めに感じます。それと「0」を「― ― ― ― ―」「-」「― ― ―」と、いろいろなパターンで各自送信されています。慣れれば大丈夫なのですが、やっぱり面食らいますねhi
全市全郡だからなのか、CWの符号を略して送信している方は少なく感じました。
③CWでお会いした方をSSBやFMでお聞きすることが少ない
コンテストは電信だけ、と思ってやっているOMさんが多いように思います。そのせいでしょうか、普段は誰もいない430MHzのCWに、多数の局が出現するのは。1エリアだとまるで普段の7MHzのような錯覚に陥りますhi
④2.4GHzや5.6GHz参加者が6m AND DOWNコンテストに比べて少ない
やはりバンド数が多いので、運用もバンドを絞っているんじゃないかと思います。それと今回は台風などの影響で、高い周波数帯での移動を考えていたOMさんが、移動運用を見合わせたことも原因ではないかと思います。

今回は参加者が少なかった2.4/5.6GHzのアンテナとIC-905のRFユニット
⑤手打ちのCWで呼んでいただけると、ある意味ホッとする
これは全市全郡コンテストに限った話ではないのですが、CWを明らかに手打ちで送信しているなと感じると、なんかほっとします。最近のCWコンテストはログと連動してCW送信を行う場合が多いですが、たとえエレキーであっても、手打ちだと安心感がありますね。
実は私、ロギングはPCを使っていますが、送信については昔流行ったメッセージキーヤーを使っています。CQだけはメモリー送信で、あとはすべてパドル操作で行っています。とっさにいろいろな対応、例えば「GE」とかの挨拶も送れたりします。イマドキではないかも知れませんが、私はこのスタイルで今後もやっていきたいと思っています。

手打ちのCWって味がありますよねhi
⑥24時間の開催時間が辛くなってきた
アマチュア無線家の平均年齢が60~70代ということを考えると、コンテストも24時間は18時間に短縮するとか、もしくは休憩時間を強制的に取らせるとか、そんな工夫があっていいと思います。コンテストに参加したおかげで病気になってしまったとか、シャレになりませんからねhi
まあ、参加バンドを1.9MHz帯とか3.5MHz帯にすれば、昼間は寝てられますから、実質的に休憩時間付きとなりますので、休みながらの運用を希望されるなら、シングルバンド部門へのエントリーも一考の余地はあると思います。実は今、3.5MHzの1/4λフルサイズ逆Lアンテナを移動地で張れないか、考察中ですhi

移動先で手軽に使える3.5MHzフルサイズの実験を始めました
ざっとコンテストに参加して思うところを書きました。誰も運用する人がいない時間帯があるのを見ると、参加局が減ってるなって、痛烈に感じます。皆さんもぜひコンテストに参加してください。オペレーションテクニックの向上につながると思いますよhi
昔むかし、DX局、それも珍局と言われるような局とQSOすると、必ずといっていいほど郵送でQSLカードを入手したものです。ところが昨今、hQSLやeQSL、LoTWなどの、いわゆる電子的な媒体でQSOの事実を証明するのが普通になってきました。
こうなると、昔覚えた航空便のノウハウなんて、まったく役に立ちませんhi 最近、仕事で航空便を使うことがあり、忘備録をかねて書いておきたいと思います。
(1) 航空便の種類と、今の料金事情
海外へQSLカードを送る場合、大きく分けて「むき出しのハガキ」として送るか、「封筒(手紙)」に入れて送るかの二択となります。
(2)失敗しないエアメールの出し方
出し方自体は難しくありません。お近くの郵便局の窓口へ持っていくか、重さと料金が確実なら切手を貼ってポスト投函でもOKです。

宛名の書き方(日本郵便Webサイトより)
(3)さよならIRC。今の時代の「返信料金」負担術
さて、ダイレクト請求で最大の課題となるのが「相手局やQSLマネージャーがこちらに送り返すための郵便料金をどう負担するか」です。相手に身銭を切らせるわけにはいきません。
かつては、世界中の郵便局で現地の切手と交換できる「国際返信切手券(IRC)」を同封するのが王道でした。しかし、この120年続いたIRC制度は、ついに歴史の幕を下ろそうとしています。日本国内での販売はつい先日(2026年9月30日)をもって終了し、今年の大晦日(2026年12月31日)をもって、世界中のすべての国で引き換え自体が完全廃止されます。
IRCが使えなくなった現在、返信料金を負担するには主に2つの方法が主流になっています。
① GS(Green Stamp: 1米ドル紙幣)の同封
世界で最も信用されている通貨、アメリカの「1ドル紙幣」を同封する方法です。お札の色から、ハムの間では古くから「グリーンスタンプ(GS)」と呼ばれています。相手の国の郵便料金にもよりますが、現在は世界的なインフレや郵便料金の高騰もあり、「2ドル(2GS)」から、DXペディション局などでは「3〜4ドル(3~4GS)」を要求されることも増えました。相手のQRZ.comのページなどで「QSL info」を確認し、指定された額のGSと宛名書き済みの封筒(SAE)を同封して送ります。
② OQRS(Online QSL Request System)とPayPal
現代のDX'erにとって最強のツールがこちらです。「Club Log」などのオンラインログシステムを通じて交信記録を照合し、その画面上からクレジットカードやPayPalを使って直接数ドル(送料+ドネーション)を支払うシステムです。これなら、日本からわざわざエアメールを送る切手代も、GSを入手する手間も、郵便事故により途中で抜き取られるリスクもゼロになります。DXペディション局の多くがこのOQRSを採用しており、「紙のカードは欲しいけれど、請求はすべてオンラインで完結する」という、一番確実でエコな時代になりつつあります。
デジタル化が進み、OQRSのボタンひとつで請求できる時代になっても、数ヶ月後にポストを覗き、遠い異国の消印が押された封筒を見つけたときの胸の高鳴りは変わりません。なお、これを利用する場合は、自局のQSLカードを、相手局やQSLマネージャーに別途発送する必要はありません。
なおご意見、ご感想、ご質問等については、筆者である私宛(jf1kktアットマークgmail.com)へご連絡頂けますと幸いです。
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