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2025年9月1日掲載
デジハムサポートの担当者は、「デジハム無線アカデミー」を企画した経緯について、次のように説明してくれた。
「当店は、JARD主催の第4級・第3級アマチュア無線技士養成課程講習会の会場としても使われていますが、せっかく合格しても開局までたどり着けない方、また開局してもやり方がさっぱりわからず電波を出せずにいる方がたくさんいらっしゃることが分かってきました。そんな“超初心者”の方をサポートすべく、初心者~中級者ハムに向けた講座として、この“デジハム無線アカデミー”を企画しました。次世代のアマチュア無線家のお手伝いをさせていただくことで、アマチュア無線業界の活性化を図りたいと思います」
「初回はD-STARを取り扱いましたが、今後はFT8運用やリモートコントロール(遠隔操作)など、様々なジャンルの講座も随時開催していく予定です。この講座を通して、デジハムサポートが“未経験の方もカムバックの方も安心してアマチュア無線を始められるお店”であることを広く知っていただければ、と思います」
デジハムサポートのビル上階にあるミーティングスペース(通称: ギガラボ)。
新型コロナウイルス感染症の影響で長らく活用できておらず、JARD情報通信月間行事「アマチュア無線入門講座」の開催(年に1回)程度の利用になっていた。今後は「デジハム無線アカデミー」で積極的に活用していく予定だという(写真は2019年8月撮影)
デジハムサポートの店内。担当者は「この講座を通してデジハムサポートが“未経験の方もカムバックの方も安心してアマチュア無線を始められるお店”であることを広く知っていただければ」と語っている
デジハム無線アカデミーの第2回は、9月7日(日)に「アンテナ活用講座 CPATU編」というテーマで開講する予定だ。
CPATUは、ダイヤモンドアンテナのブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社が発売している、3.5MHz帯から50MHz帯の各バンドをカバーする全長4.6mの垂直アンテナで、アイコムのAH-730など、屋外型のオートアンテナチューナー(ATU)を接続して使う設計になっている。
第一電波工業のCPATU
省スペースでHFの各バンドでオンエアできることから人気を集めているが、十分な性能を発揮させるためには、アンテナの設置場所やATUを含めた取付方法、アース(カウンターポイズ)の取り方などにコツがある。
そこで「アンテナ活用講座 CPATU編」では、第一電波工業の技術者を招いて、実際に会場でCPATUを組み立てながら「CPATUってどんなアンテナなの? CP6Sとの比較」「実際に組み立ててみよう!」「取付方法と必要な部品について」といった項目についてレクチャーを行い、さらに「質問コーナー」や「ダイヤモンドアンテナ相談会」も行うという充実の内容を予定している
参加費は無料で定員は20名。デジハムサポートの担当者によると「8月26日現在で、すでに18名のお申し込みがありました」ということなので、最新の受付状況などはデジハムサポートのホームページ内の案内で確認していただきたい。
当初、デジハムサポートの公式Xにて「はじめよう、楽しもうD-STAR その2」が開催日未定として案内されていた。講座の内容は、アプリを使った画像伝送や、スマホを使ったターミナルモード・アクセスポイントモードのやり方など、やや応用的なもの。では今回の「その1.5」とは何か、デジハムサポートのスタッフに尋ねると、次のように説明があった。
「第1回の受講生アンケートの結果、“D-STARのQSO実技講座を開講してほしい”という声が複数見られました。“やり方は理解できたが、実際にPTTを押して運用するのは勇気がいる・・・”と話されていた受講生もいましたので、当初予定していた「はじめよう、楽しもうD-STAR その2」に先んじてQSO実技講座である「その1.5」を急遽差し込む形となりました」
「その1.5」では、“まだD-STARで交信をしたことがない方”や“D-STARの操作や運用に不慣れな方”などを対象に、実際に電波を出して実技体験を行うという。
詳細は決まり次第、デジハムサポートのWebサイトやSNSで発表されるそうだ。
申し込み方法についても、後日デジハムサポートのWebサイト(https://www.digiham.jp/)に掲載される予定だ。また、「その2」についても続報をお待ちください、とのこと。デジハム無線アカデミーの今後に注目したい。
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