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Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

第17回 サーキットデザイン アマチュア無線クラブ(JR0ZBZ)の皆さん

Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~

こんにちは、JH1CBX Masacoです♪

フライング気味で夏が来た!?かと思うと、雨がジトジト降ったりと、梅雨入りが近い感じですね~。でもお空は一足早く夏模様。EスポでHFのハイバンドや50MHz帯が賑わっていますよ!

私は5月20日に「アマチュア無線フェスティバル in 北九州」で福岡県にお邪魔しました。KBC九州朝日放送の人気ラジオ番組「PAO~N!」にも出演させていただき感激! 会場にも「ラジオ聴きましたよ~」と言ってくださる方もいて嬉しかったなぁ~!

今月もイベントがたくさん! まず6月4日(日)15時~、東京タワー(東京都港区)の大展望台1階「club333」で歌います! 大展望台の入場料(900円)でお聞きいただけますので、フラリ~観光がてら(笑)最高の景色と歌の世界へ♪ ぜひ! いらしてくださいね! その他のスケジュールはホームページをチェックしてね!

さて今回の『Masacoの「むせんのせかい」 ~アイボールの旅~』は、5月上旬に長野県安曇野市にある、株式会社サーキットデザインにお邪魔して、会社のことや無線クラブの活動などを伺いました。

第17回 サーキットデザイン アマチュア無線クラブ(JR0ZBZ)の皆さん

「Masacoのむせんのせかい~アイボールの旅~」は、連載17回目にして初! 長野県へ!! 松本から電車を乗り換え、北アルプスの山々を眺めながらローカル線の旅。穂高駅で降りたら道祖神が迎えてくれました。


穂高駅前にある道祖神。安曇野市は約400体の石像道祖神があって、市町村単位の数では日本一なのだそうです

株式会社サーキットデザインは穂高駅の南西、約1.5kmのところにある会社で、さまざまな無線機器の設計や製造を行っています。スタッフは52名ですが、社内の“アマチュア無線家率”がとっても高いのだそうです、楽しみ! 駐車場からは北アルプスの山々が見えましたよ~!


株式会社サーキットデザインの社屋です!


駐車場からは北アルプスの山々が見えます! ちょっと曇り空が残念・・・

「ようこそ、Masacoさん!」と、迎えてくださったのは、サーキットデザイン社長の小池幸永さん(JA0DJQ)。そして技術部の北澤紘一さん(JG0LGQ)、中村治彦さん(JJ0TJS)、荒川 大さん(JJ0SYQ)です。


左から、技術部の中村さん、技術部の荒川さん、社長の小池さん、技術部の北澤さん

サーキットデザインは、小池さんの従兄弟で会長の丸山和男さん(JA0BBG)と1974年に起業した会社だそうです。

「2人とも東京の大学で勉強して、故郷の長野に戻ってきたのですが、第一次オイルショックの翌年で就職先がありませんでした。そこでアマチュア無線の経験と電子工学の知識を使って“紙と鉛筆だけでできる仕事”を始めようと決意したのが、電子回路の設計でした。昔から長野県には基板屋さんが多いので、そういう会社を回って売り込み、電子回路をプリントパターンに起こす仕事を出してもらいました。そのとき“私たちは回路設計ができます”ということで付けた社名がサーキットデザインだったのです」


「お客さんが困っていて、それを解決して差し上げるということを繰り返しているうちに、ここまで会社が大きくなったのかなあ、と思います。そのベースになった技術は学生時代のアマチュア無線ですね」と語る、社長の小池さん

--なるほど、ぴったりのネーミングですね。どんな製品を作っていらっしゃるのですか?

「最初に手がけたのが、アメリカ向けのプロ用のワイヤレス機器でした。有名ブランドのハンズフリー防水ヘッドセットを設計し、工場を立ち上げ、OEM(相手先ブランド)で供給しています。それからさまざまな自動車メーカーからの注文で、無線式のエンジンスターターを製造しています」

--エンジンスターター! 家の中からでもエンジンが始動できて、暖気や車内の暖房ができるという装置ですよね。“寒い地方で、車の通勤には欠かせない”って、雪国のお友達から聞いたことがあります。

「はい、1989年に電波法が改正されて特定小電力というカテゴリーができたときに、“これをエンジンスターターに使うと便利になる”と確信して、すぐ開発をして市場に出しました。自社ブランドだけで100万台は超えていると思います。そのほかでは、海外向けの無線モジュールはいろいろ作っていますし、資源探査船にも実績があります。ゴルフ場で使われているゴルフカートのリモコンは国内シェアがほぼ100%です」

--そんなにたくさん! 工場の皆さんは大変ですね。


サーキットデザインが作っている製品の一部を見せていただきました

「実は、自社工場は持っていないんです。自社で回路や基板を設計したものは国内や海外の企業に依頼して作ってもらっています。この“ファブレス(工場を持たない)”というのも大きな特徴です」

--へえ、そんな方法もあるんや~、ビックリです。

「モノがインターネットにつながる“IoT”の時代を迎えていますが、近くまでは光ケーブルが来ていても、最後の部分は無線で繋がないといけないというケースが増えているので、小電力の無線ユニットは重要です。特に、通信速度は遅いですが、遠距離まで届くLoRa(ローラ)という方式はこれから伸びると思います。LoRaは登山者の見守りにも使えそうなので実験中です」

--登山者の現在位置がすぐわかるようになると安心ですね。

「最近は、サルやイノシシなど有害動物の駆除や、希少な動物を保護するために、142MHz帯の専用波を発信するGPS首輪発信器を開発しました。周波数が制度化されて、初めて製品を発売したのが当社です。首輪から発射する位置情報の信号を使って居場所を突き止め、ドローン(無人小型飛行機)を飛ばして確認したり、人里に来ないように上空から追い払う研究も行っています」

--ああ、会社のロビーに、首輪を付けたシカの模型がありましたが、あの首輪がそうなんですね。


会社のロビーにあったシカの模型。首につけているのがGPS首輪送信機です。敷地内では製品の放置試験も行われていました

「そうです。当社の製品は首輪を無線の遠隔操作で外すことができ、しかもその時に火薬を使わないので、安全面でも評価されています」

--へえ~。使う人にも動物にも優しい製品で、社会に役立つのはいいですね!!

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