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今月のハム

JG2GFX 種村一郎さん

2026年6月15日掲載


種村さんは海外運用も行っている。初めての海外運用は1987年にユニセフハムクラブで行ったタイのHS0C。それ以前から外国旅行が好きでちょくちょく海外に出かけていたこともあり、半分は外国旅行のつもりで参加したのだという。その後もう一度1991年にもタイからHS/JH8YDYで運用している。


初めての海外運用はタイからオンエア

2004年と2018年にはスリランカから4S7FXGを運用した。これはJARL関西地方本部のメンバーが主体の催しに参加したものだ。そして、2023年には勤務先のカンボジアからXU7AKWを運用。この時はALL ASIAN DXコンテストに参加し、QSO数は多くなかったがカンボジア1位に輝いた。


スリランカからの運用

アマチュア無線関係でこれまで一番苦労したことを聞くと、2005年に開催された愛・地球博の記念局開設だったと話す。博覧会協会とは開会の1年以上前から交渉を始め、JARL愛知県支部からは、アマチュア無線で世界中に博覧会のPRができることを説明したが、なかなか思うようには話が進まなかった。当初協会からは、出展するならば有償になると言われ、スポンサーを紹介してくれたが、話はまとまらなかった。

その後、他の地区で前例のあった移動運用形態での博覧会記念局の開設は承諾されたが、種村さんは会場内への無線局設置にこだわった。そこで電波でのPRだけでなく、ブース内で電子工作(モリコロウインカー、ラジオキット他)教室を開催し、一般来場者にも楽しんでもらえることなどを提案したところ、最終的になんとか場所だけは無償提供してもらえることになった。

その後、関係するメーカーなどに機材協力をして頂いたり、ボランティアスタッフのがんばりで記念局のブースを構えることができた。準備の期間中、つまり会期が始まるまでは、会社そっちのけで何度も出展者会議や現場に足を運んだという。

「ARISSスクールコンタクトも実施できたし、来場した外国人アマチュア無線家が日本の従免無しでの特例で運用できるようにもなりました。会期中はさすがに頻繁に会場に行くことはできませんでしたが、代わりに、JO2MLC村井さんが185日の全期間ブースに詰めて面倒を見てくれました。彼女には頭が上がりませんでした」と話す。

開催期間中にブースで大きなトラブルはなかったが、リニモ(愛・地球博会場へのアクセス路線となった公共交通機関でリニアモーターカー)が走ると、そのノイズでHF帯を受信しているとSメーターがフルスケールになりました。そんなこともありましたが、博覧会が終わったときは大きな感動がありましたと話す。

種村さんが今一番力を入れているのは、会長職を務めるJARDの仕事で、特にアマチュア無線局数が減少していく中で、その対応と財政の立て直しだ。まずは、養成課程講習会の開催回数を増やし、資格取得者を増加させ、その事後フォローとして初心者向けの交信教室等を行うことでアマチュア無線家を育成し、アマチュア無線人口の減少に歯止めをかけ、JARDの財政改善に努力したいと話す。

「まず、今の若い人は、アマチュア無線はもちろんラジオというものをほとんど知らないんです。電波教室などで小学生がFMラジオを製作することがあるのですが、完成して音が鳴ると、皆すごくいい顔をするんですよ。この子どもたちにもぜひアマチュア無線やものづくりの楽しさを知ってもらい、免許取得に向かってほしいと願っています」

「アマチュア無線局数はもう32万局まで減ってしまったこともあり、上の方の周波数、特に1200MHz帯以上のアマチュアバンドに出ている局が少なくなってしまいました。これによって高いバンドが他の業務に割り当てられることを危惧しています。バンド防衛を行うには使用実績が必要で、それにはやはりアマチュア無線局を増やす必要があると考えています。自分に会長職の声がかかったのはそれが任務だと思っています」

「今後やりたいことは、JARDの進路に目処がつき、会長職を引退したら、まだ取得していないDXCCでも狙いたいですね。また、車に無線機を積んで全国各地のフレンド局を訪ねることもしたいです」、と最後に抱負を語ってくれた。


現在使用中のアンテナ
上から144/430/1200MHz3バンドGP、7MHzRDP、14/21/28MHz3バンド4エレ八木

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